家庭に最適なエコキュート選びのポイント!エコキュート選びに失敗しないためここはおさえておこう!

今回は、家庭の給湯システムとして『エコキュート』の導入を検討した場合、実際のエコキュート選びに失敗しないためにおさえておきたいポイントをご紹介します。エコキュートは、電気によってお湯を沸かす給湯システムで、最近では、他の給湯システムと比較して、給湯にかかるコストを削減することが可能になると、非常に高い人気を誇ります。実際に、ガス給湯器が主流となっているマンションなどでも、小型のエコキュートに入れ替えするご家庭なども増えているのです。

しかし、年々エコキュートの需要が高くなる一方で、エコキュートの開発・販売に参入する企業も増加しており、最近ではエコキュートの種類が豊富過ぎて、「どれが自分の家庭に最適な機種なのか判断できない…」という声をよく耳にするようになっています。消費者からすれば、選択肢が多いに越したことはないと思うかもしれませんが、実は選択肢が増えすぎてしまうと、いろいろな機種を比較するだけでもかなりの労力が必要になってしまうのです。特にエコキュートに関して言えば、メーカーごとに力を入れているポイントが異なるため、機能的な違いはもちろん、本体サイズの違い、タンク容量の違いなど、考えなければならないポイントが非常に多いのです。こうなってしまうと、「面倒だから、出来るだけ安いのを買ってしまおう…」などと、テキトーに機種選びを進めてしまい、後悔してしまう人も少なくないのです。

エコキュートは、一度導入すれば、10年以上もその機種を使うこととなるため、導入時の機種選びが非常に重要になります。そこで今回は、エコキュートのプロの視点で、エコキュート選びを進める時に、『絶対におさえておきたいポイント』をいくつかご紹介します。

エコキュートのタイプをおさえておきましょう


エコキュートには、メーカーに関係なくタイプというものが存在しています。このタイプは、お湯の温め方やお風呂の便利機能の違いで、『フルオート』『オート』『給湯専用』の3つに分類されているのです。この部分の選択に失敗してしまうと、「エコキュートはもっと便利だと聞いていたのに…」「余計な光熱費が掛かってしまう…」などの後悔につながるのです。以下に、それぞれのタイプの違いを簡単にご紹介しておきますので、ぜひ頭に入れてエコキュート選びの参考にしてください。

フルオートタイプのエコキュート

まずは、最も高機能な『フルオートタイプ』のエコキュートです。このタイプのエコキュートは、お湯張り、保温、足し湯までをボタン1つで自動運転する非常に便利な機能がついています。したがって、お風呂にお湯をはる時もわざわざ蛇口を開きに行ったり、どの程度溜まったか見に行ったりしなくても、ボタンを押せばお湯張りがスタートし、設定のお湯の温度や量になると自動でストップします。また、自動で追い炊きしますので、設定温度を保ってくれますし、お湯の量が少なくなれば設定の量まで自動たし湯を行います。
注意が必要なのは、非常に高機能なので、他のタイプよりも本体価格が高い点や、利便性が非常に高い反面、追い炊きやたし湯が必要ない場合でも設定を変えなければ自動で行われるため、余計な光熱費がかかりやすくなるのです。

オートタイプのエコキュート

次は『オートタイプ』のエコキュートです。このタイプは、名称からフルオートと同じ機能を持っていると勘違いされがちなのですが、フルオートよりもワンランク下で機能が減ります。オートタイプのエコキュートは、自動でお湯はりはするのですが、保温や足し湯を自動で行うことはできません。したがって、お湯の量が減ってきた…お湯の温度が下がってきた…などと言った場合には、自分で差し湯をするなどの調整が必要になるのです。
このタイプは、フルオートタイプよりも安価に導入でき、適度な便利機能がついているというのが特徴です。また、全て自動で行うわけではありませんので、機能の切り忘れで余計な光熱費が掛かってしまう…なんてこともなくなります。

給湯専用タイプのエコキュート

最後は『給湯専用タイプ』でです。これは、エコキュートがお湯を作るのですが、お風呂にお湯を貯める場合など、自分で蛇口を開いて給湯するタイプとなります。機能面では、上の二つに劣りますので、導入にかかる費用を削減することができるのが大きなメリットです。ちなみに、お風呂を入れる時に、設定量まで貯まるとメロディを鳴らして知らせるなど、簡易的な便利機能はついています。
給湯専用タイプは、給湯の手間を省くよりも、とにかく導入コストを削減したいと考える方にオススメのタイプです。

関連記事:機能が少ない『給湯専用』エコキュートは損?上手に使えば給湯専用でも問題ありません!

エコキュートはタンク容量が重要!

エコキュートの特徴は、電気代が安くなる深夜帯にお湯を沸かしておき、それを貯湯タンクに貯めておくというシステムになっていることです。これにより、「エコキュートは給湯コスト削減効果が高い!」と言われるのです。しかし、夜間に貯めおいた以上のお湯を利用してしまうと、必要な時にお湯切れしてしまい、電気代が高い時間帯に沸き増しが必要になるなど、少し面倒に思えるポイントでもあるのです。
こういった特徴があるということで、エコキュート選びをするときには、家族構成やライフスタイルを考えて、普段の生活で1日にどの程度のお湯が必要になるのかをよく考えて貯湯タンクの容量を選択しなければいけません。家族構成ごとの貯湯タンク推奨サイズは、以下のようになっています。

  • 1人(ワンルームマンション用):150~200L
  • 2~3人家族:300L
  • 3~4人家族:370L
  • 4~5人家族:460L
  • 5~7人の大家族:550L

エコキュートは、家族構成によって推奨される貯湯タンクのサイズが異なります。なお、お盆やお正月などの長期休みの場合には、親戚が集まり使用するお湯の量が増えてしまう…数年後に子供が中学生になり部活などでシャワーの回数が増えそう…などと言った場合には、家族構成による推奨サイズのものではなく、もうワンランク上のものを選んでおくのがオススメです。
エコキュートは、「電気代が安い時間帯にお湯を作る」というコンセプトのもと作られていますので、頻繁にお湯切れしてしまい日中に沸き増しが必要になってしまえば、エコキュートが持つ給湯コスト削減効果を最大限使えなくなってしまいます。したがって、ご家庭の数年後のことまで考えて、貯湯タンクのサイズを決めるのがオススメです。どうしても貯湯タンクのサイズが決められない…という場合には、販売店の方と相談し、サイズを決めると良いでしょう。

関連記事:いまいち分からないエコキュートのタンク容量。エコキュート購入前に知っておきたい容量の基礎知識について

エコキュートは意外と大きい

最後のポイントは、エコキュートの設置場所に関する問題です。ガス給湯器からエコキュートへ切り替えする型に多いのですが、エコキュートを設置するためのスペースが無いため、導入したくても導入できない…という場合があるのです。ガス給湯器は、『瞬間式』の給湯システムのため、設置のためのスペースも大した広さも必要なく、壁掛けで設置するのが普通です。しかし、エコキュートに関して言えば、上述したように貯湯タンクにお湯を貯めておくという給湯システムになっているため、ガス給湯器とは比較にならないほどの広いスペースが必要になるのです。一般的なエコキュートの設置に必要になるスペースは『エコキュート導入をお考えの方へ!エコキュート買い替え前のよくある質問をご紹介!』でも紹介している通り、以下のような広さが必要です。

エコキュートの設置スペース
エコキュートを導入する場合には、本体やタンクユニットを設置するためのスペースが必要になります。一般的にですが、タンクユニットは「幅650mm、奥行き750mm」で、ヒートポンプ(室外機)が「幅850mm、奥行き300mm」程度となります。なお、タンクユニットとヒートポンプは600mm程度隙間を開ける必要があるので、エコキュートの設置床面積としては『幅2100mm、奥行き750mm』程度のスペースが必要になると考えて下さい。なお、メーカーや選択したエコキュートのタイプによって必要になるスペースが異なります。

上述のように、エコキュートを導入するためには、それなりに広いスペースが必要になり、このスペースを確保できない場合は、導入が難しくなってしまうのです。最近では、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの奥行の薄いタイプやヒートポンプユニットと貯湯タンクが一体化してスペースの節約可能なタイプも登場していますので、設置スペース的な条件もかなり緩和しています。しかし、都市部の住宅密集地などとなると、隣家との距離が近すぎて設置が難しいという場合もあります。まずは、専門業者に設置できるかどうか、現地調査を依頼してみるのがオススメです。

まとめ

今回は、エコキュート選びを進める時には、絶対におさえておきたいエコキュートの条件についてご紹介しました。冒頭でもご紹介したように、近年、エコキュートの人気がどんどん高くなっていることから、多くのメーカーが参入しており、どれを選択すれば良いのか分からない…と困ってしまうほどの選択肢があるのです。さらに、エコキュートは、メーカーや機種によって搭載されている機能も異なりますし、家庭に最適なサイズはどれぐらいなのかなど、考えておかなければならないポイントも非常に多いのです。

中には、いろいろと考えるのが面倒になって『導入費用の安さ』だけに注目して選ぶ方などもいらっしゃるようですが、こういった選び方をしてしまうと、将来的に必要な機能がついていない…タンク容量が足りない…など、後悔してしまう状況になりかねません。したがって、エコキュート選びをするときには、本稿でご紹介したポイント程度は絶対におさえておく必要があると覚えておきましょう!