【2019年】家庭用蓄電池をメーカーや性能から徹底比較
蓄電池はエコキュートや太陽光パネルと比べて多くのメーカーから販売されており、その様々なメーカーの中から、性能、価格などどんなことに気をつけて蓄電池を選んだら良いのか迷う人が多く、エコキュート激安革命でもこれといったお目当ての商品がなく、提案して欲しいといったお問い合わせが非常に多い機器です。今回は家庭用蓄電池に関して住環境や消費電力量、ライフスタイルに合わせて比較して検討しましょう。
蓄電池を比較するときに確認すべき項目
蓄電容量
容量によって使用できる電力量や使用可能な時間が異なるので予算やライフスタイルに合わせて選びましょう。
停電時出力
停電時に使える電気は何より「安心」に繋がります。使用する機器の組み合わせにもよりますが、最大でどのくらいの電気をどれだけの時間使うことが出来るかも蓄電池を選ぶ上で大切なポイントになります。
寿命(充放電回数)
充放電の回数には寿命があり、保証されている回数を超えると蓄電容量が徐々に減っていきます。各メーカー目安となる回数を打ち出しています。
サイズ
設置場所に置けるサイズであるか、事前調査でしっかりと採寸してもらうと良いでしょう。製品によっては屋内限定の蓄電池もあるので確認が必要です。
太陽光発電との併用有無と相性
太陽光発電を設置している方は、併用した場合にどのような効果があるか必ず確認しましょう。太陽光発電と蓄電池は相性抜群です。省エネドットコムでもシミュレーションが可能です。
メーカー製品保証
メーカーによって、保証内容は様々。期間と内容をしっかりチェックすることが大切です。
蓄電容量やタイプから製品を比較(ニチコンの場合)
同じメーカーの蓄電池でも容量はバラバラ、家族構成や電力消費環境によって様々です。
蓄電池メーカーごとの特徴で比較
ニチコン製蓄電池の特徴
ニチコンの蓄電池は用途や使用環境によって選択できる種類が豊富なのが最大の特長で、最新のリチウムイオン電池を搭載しており、住宅用としては業界最大クラスの蓄電容量16.6kWhを実現しています。また自宅の太陽光発電で作った電力を100%自宅で有効活用することができ、蓄電容量12kWhの蓄電池では自立運転出力5.9kW、太陽光充放電5.9kWと高い充放電能力によりご
大容量なため万が一の災害等の停電時にも、蓄えた電気を必要な時に最大限利用することができます。
パナソニック製蓄電池の特徴
パナソニックは商品ラインナップが豊富で、停電時により多くの機器により長い時間電気を供給したい方向け製品は、小型の割に大容量、高出力で低価格となっています。
また、太陽光発電と蓄電池を連携して停電時も平常時も太陽光発電の電力をフル活用する創蓄連携システムや、スペース確保が難しいご家庭向けに壁掛けタイプもありますので設置場所の確保が難しいご家庭の方でも安心してご利用いただけます。
シャープ製蓄電池の特徴
シャープ製蓄電池は、蓄電池単体でも、太陽光発電と連携しても便利に使え、「電力見える化システム」との連携で、いつ充電容量がなくなるかわからない不安を解消でき、なんといっても12000回の充放電を繰り返しても70%の容量を維持できる超寿命設計が最大の特徴です。
専用のタブレット端末から「充電/放電」の動作も手動で選択でき、ライフスタイルに対応しております。
設置環境ごとに選べる屋内専用製品は、収納スペースに収まるコンパクトなサイズで寒冷地や重塩害地域でも設置が可能で、太陽光発電と蓄電池を1台で対応する一体型パワーコンディショナタイプもあり、パワコンの寿命による交換と合わせて蓄電池導入を検討することも可能です。専用のクラウドHEMSと組み合わせることで使用環境の変化に応じた効率的なエネルギー利用設計も可能です。
京セラ製蓄電池の特徴
京セラの製品は、大容量蓄電が最大の特長で、長時間様々な電化製品を使うことができます。
災害時などの長時間の停電にも安心で、蓄電容量が6.5kWhのシステムでは12時間、12.0kWhのシステムでは23時間以上の連続使用が可能となっております。
メーカー保証期間は安心の10年。業界に先駆けて10年保証を打ち出した、信頼できるメーカーです。
太陽光やHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)との連携も可能で、ご家庭の生活パターンやニーズにあわせて運転モードの選択が可能な製品も用意されております。
オムロン製蓄電池の特徴
世界最小・最軽量※のコンパクトサイズと、基礎を使った自立設置に加え壁掛け設置も可能なので設置する場所の選択肢が広がります。壁掛け型で水害などの被害も防ぐ事が可能で防災面でも安心です。
また電子機器の天敵である塩害に強い、重塩害対応タイプもラインナップしているので海岸線から500m以内で、これまで蓄電池の設置を諦めていた方にもおすすめです。
※海水が直接かかる場所は設置不可です。
伊藤忠商事 SmartStar L(スマートスターL)
はAI(人工知能)を搭載したスマートスターLの特長で蓄電池の充電・放電を最適にコントロール、翌日の気象予報から太陽光発電がその日に発電量を予測、日々の電気の使用状況の傾向から翌日に必要な電力量を予測し、その日の深夜電力での充電を最適な電力量で蓄電してくれます。
また蓄電池は停電時、予め選択した特定回路や特定のコンセントから電気を利用することが一般的ですが、スマートスターLにおいては停電時に家全体の回路をを丸ごとバックアップすることが可能で200V機器(IH調理器やエコキュート)も使えるので地震、台風などの災害時でも普段通り快適に過ごすことが出来ます。
蓄電池をメーカーごとにスペックで比較
蓄電池を扱うメーカーはエコキュートやソーラーパネルと比べても種類が豊富であり、それぞれのメーカーによって特長が異なります。
太陽光発電やエコキュートなどのエコ・省エネ関連の商品を取り扱っているメーカーでは、様々な組み合わせで製品同士を連携させて各家庭に合った機器構成ができることがメリットです。
その上でオリジナルの技術や機能を持った製品を作っているメーカーもあります。それぞれにメーカーや製品のメリット・デメリットがありますので家庭の状況に合うものを選ぶことで性能を最大限に発揮させることができます。
パナソニック製蓄電池のスペック(性能)
メーカー | パナソニック | ||
---|---|---|---|
商 品 | |||
型 番 | LJ-SF50B | ・LJPB21A ・LJB1156 |
・LJPC31 ・LJUB31 ・LJB1156 |
充放電サイクル及び寿命目安 | 3,000回 | 10,000回 | |
蓄電容量 | 5kWh | 5.6kWh | 11.2kWh |
放電時間※ | 15時間 (265W) |
16時間 (265W) |
32時間 (265W) |
充電時間※1 | 8時間 | 5時間 | 10時間 |
メーカー保証期間 | 7年 | 15年 | |
停電時出力(最大)※2 | 100V 約1,500W |
100V 約2,000W |
100V/200V 約3,000W |
シャープ製蓄電池のスペック(性能)
メーカー | シャープ | |
---|---|---|
商 品 | ||
型 番 | JH-WB1621 | JH-WB1821 |
充放電サイクル及び寿命目安 | 12,000回 | |
蓄電容量 | 4.2kWh | 8.4kWh |
放電時間※ | 10時間 (430W) |
20時間 (430W) |
充電時間※1 | 3時間 | 2.5時間 (4.0kWで充電) |
メーカー保証期間 | 15年 | |
停電時出力(最大)※2 | 100V 約1,500W |
100V 約2,000W |
京セラ製蓄電池のスペック(性能)
商 品 | ||
---|---|---|
型 番 | EGS-ML0650 | EGS-LM1201 |
充放電サイクル及び寿命目安 | 6,000回 | |
蓄電容量 | 6.5kWh | 12kWh |
放電時間※ | 12時間 (430W) |
23時間 (430W) |
充電時間※1 | 6時間 | 4時間45分 |
メーカー保証期間 | 10年 | 15年 |
停電時出力(最大)※2 | 100V 約1,500W |
100V 約2,000W |
オムロン製蓄電池のスペック(性能)
商 品 | |
---|---|
型 番 | KPACシリーズ |
充放電サイクル及び寿命目安 | 8,000回 |
蓄電容量 | 9.8kWh |
放電時間※ | 29時間 (300W) |
充電時間※1 | 6時間 |
メーカー保証期間 | 10年 |
停電時出力(最大)※2 | 100V 約2,000W |
ニチコン製蓄電池のスペック(性能)
商 品 | |
---|---|
型 番 | ESS-H1L1 |
充放電サイクル及び寿命目安 | 6,000回 |
蓄電容量 | 12kWh |
放電時間※ | 23時間 (430W) |
充電時間※1 | 4時間 |
メーカー保証期間 | 15年 |
停電時出力(最大)※2 | 100V/200V 約5,900W |
伊藤忠商事製蓄電池のスペック(性能)
商 品 | |
---|---|
型 番 | LL3098HOS |
充放電サイクル及び寿命目安 | 6,000回 |
蓄電容量 | 9.8kWh |
放電時間※ | 24時間 (300W) |
充電時間※1 | 3時間 |
メーカー保証期間 | 15年 |
停電時出力(最大)※2 | 100V/200V 約3,000W |
2019年問題、卒FITで注目が高まる蓄電池
この記事にたどり着いた人は太陽光発電(ソーラーパネル)で作られた電力の余剰分を電力会社が10年間一定価格で買い取ってくれるFIT(固定価格買取制度)が、2019年以降に順次終了していくことをご存知の方も多いのではないでしょうか。
卒FIT後の対応としてそのまま継続して電力会社と契約を続けるか、そのまま昼間の自家発電を行って昼間の電気だけを使用するか、蓄電池を購入して自家消費をするかのいずれかになります。
2019年6月より各地方の各電力会社から卒FIT後の買取価格が続々と発表されていますが、予想された通り価格は大幅に下がり、具体的には、2009年に48円/kWhで売電できた電力は、卒FIT後は7円12円/kWh程度となり、売電価格に大きな差が発生します。
卒FIT後に蓄電池導入を選択するメリット
エコキュート激安革命でも蓄電池に関する検索流入が大幅に増えており今注目を集めているのが蓄電池です。蓄電池は、太陽光発電で作られた電力を蓄えることができ、家庭内で効率よく使用することが可能です。
- 地震などの災害時に非常用電源として活用できる
- 電力需要がピークの時に電力の使用を抑えられる(ピークシフト)
- 余った電力を蓄えられるので、昼間にためた電気を夜間に放電して使用することが可能
蓄電池は、平常時の蓄電だけでなく地震・台風などの災害時などに電力の支給が停止したの非常用電源としても活用できるので非常に画期的な機器と言えるでしょう。
蓄電池を徹底比較した結果
家庭用蓄電池のメーカーは10社以上もあり、サイズ、性能、容量、寿命など様々な点を比較して検討しながら最適な蓄電池を選ぶことが大切です。各メーカーの機能や価格などについて詳しい設置業者に相談しながら検討することが重要で、そのためには実績多数の業者にじっくり話を聞いてみることがポイントとなります。
住宅によっても蓄電池の向き不向きがあり、そもそも設置しないほうがいいようなケースも希にあります。ライフスタイルにマッチした蓄電池を選ぶことを重視し、そして安価に設置できるようにしっかり交渉してみましょう。
蓄電池には補助金・助成金も
こちらから2019年現在の蓄電池の補助金・助成金情報をご確認ください。