台風シーズンはすぐそこ!家族の安全のためにおさえておきたい台風対策

今回は、いつもの記事とは少し趣向を変えて、もうすぐそこまで迫っている台風シーズンについてご紹介しします。皆さんもご存知のように、日本という国は夏の終わりから秋にかけて、毎年必ず台風が上陸する国です。もちろん、上陸する台風によってその規模はかなり異なるのですが、近年では地球温暖化などの影響もあり、日本に襲来する台風の大型化が進んでいると言われています。筆者の子供のころを思い返してみても、台風は強風と大雨が伴う自然災害ですが、地震と比較すればそこまで大規模な災害になるといった印象はあまりありませんでした。

しかし、ここ数年日本に上陸した台風のことを考えると、非常に甚大な被害をもたらす恐ろしい自然災害になっているように思えます。実際に、昨年9月に関東地方を襲った台風では、千葉県全域にさまざまな住宅被害をもたらし、一カ月近くも停電が続いた地域もあるなど、何の対策もしていなければ家族の安全を守ることも難しいような規模になっているのです。幸いのことに、台風というものは地震と異なり、数週間前からその規模や進路などの予想が発表されますので、しっかりと対策を取ることも難しくないのです。

そこでこの記事では、すぐそこまで来ている台風シーズンに向けて、家族の安全を守るための事前の対策をご紹介したいと思います。

台風対策① 停電や断水の備え

それではまず、台風によって引き起こされる可能性がある『停電』や『断水』への備えからご紹介しましょう。冒頭でご紹介したように、昨年の台風では千葉県全域となる非常に広範囲な停電被害が発生し、災害時の電力確保の重要性が再認識されるようになっています。
そこでまず、自分が住んでいる地域に台風が襲来するとわかった時に行っておきたい停電・断水対策からご紹介しておきます。

生活用水を貯めておく

あまりイメージが無いかもしれませんが、大型台風ではライフラインとなる水道が被害を受けて断水が発生してしまうことも少なくありません。したがって、自分が住んでいる地域がいつ暴風域に入るのかなどを調べて、あらかじめ生活用水の確保をしておきましょう。

エコキュートを導入しているご家庭であれば、貯湯タンクに貯めているお湯が非常用水として利用できますが、断水がいつまで続くか分かりませんので、可能な限り水を確保しておくのがオススメです。例えば、お風呂の浴槽にたっぷりと水を貯めておく、洗濯機などにも水を貯めておくなどすれば、トイレや食器洗いのための水を確保することができます。

飲料水を確保しておく

大規模災害が発生した場合には、飲料水の確保が非常に重要です。地震や台風などで大きな被害が出た場合、避難所などが開設されますが、災害の規模が大きければ大きいほど物資が不足してしまいます。そのため、避難所に行っても十分な飲料水の支給を受けられるようになるのに数日間のタイムラグがある…なんてことは珍しくないのです。

したがって、自分たちの命を守るための飲料水はあらかじめ確保しておくのがオススメです。基本的に、家族全員が3日間をしのげる程度の飲料水を用意しておくと良いとされます。

明かりを確保しておく

猛烈な風を伴う台風では、電線に樹木などが倒れて停電してしまう…という被害が非常に多いです。上述しているように、昨年の台風では1カ月以上も停電が続いた…なんてこともあるほどなのです。

災害によってさまざまなライフラインが停止してしまった際でも、電気の復旧は比較的早いと言われています。しかし、時には数日間電気の無い生活を強いられる…なんて可能性もありますので、夜間でも家族が安心して生活できるよう、懐中電灯やろうそくなどの明かりを準備しておきましょう。

充電できるものは充電しておく

停電などが発生した場合、スマートフォンなどで情報収集することになります。したがって、台風が上陸する際には、停電になっても安心して使えるようスマートフォンの充電はしっかりとしておきましょう。予備の電池なども用意しておくと安心かもです。

洗い物、シャワーを済ませておく

断水や停電が発生してしまった場合、洗いものや調理、シャワーを浴びるなどと言った事ができなくなります。したがって、住んでいる地域が暴風域に入る前にこれらの家事は済ませておくのがオススメです。

断水が発生してしまうと、いつシャワーを浴びれるか分かりませんので、精神衛生上もあまりよくありません。

停電対策として蓄電池が注目されている!
近年では、台風や地震による停電被害に備えるため、家庭用蓄電池の注目度が高くなっています。蓄電池はその名称通り、電気を蓄えておくことができる設備で、災害による停電が発生したとしても、しばらくの間は生活に必要な電力を確保することができるのです。さらに太陽光発電と組み合わせることで、昼間に発電した電気のうち余剰分を蓄えておき、夜間に蓄電池から電気を供給するというサイクルが作れるため、万一の停電時でも普段と変わらない生活を守ることができるのです。
蓄電池の導入にはそれなりのコストがかかってしまいますが、日常生活での光熱費削減も目指せるため、災害時の安全性と組み合わせれば非常にメリットの大きい設備と言えます。

台風対策② 食料の備蓄

次は、最低限の食料の備蓄です。近年大型化していると言われる台風では、強風による被害だけでなく、大雨による水害も大きな問題となるのです。水害については、台風によるもの以外にも、ゲリラ豪雨や集中豪雨が増加しており、河川の氾濫による浸水被害が非常に増えているのです。実際に、今年も九州地方や東北地方で既に大雨による水害が発生しているなど、毎年のようにどこかしらで水害が発生してしまっているのです。

停電や断水に加えて水害まで発生してしまった時には、スーパーやコンビニなども被害を受けてしまうことになるため、普段のように気軽に食料を購入するということも難しくなります。避難所などが開設されれば、ある程度の食料などは用意されていますが、多くの人間が被災してしまうことになるため物資が不足してしまうことになるのです。特に、小さなお子様がいるご家庭などであれば、ミルクなどは自治体でも備蓄していないことの方が多いため、困ってしまう場合が多いのです。
したがって、台風などで大規模な被害が出てしまう…という事を想定した場合、最低限5日分程度の食料をストックしておくのが推奨されています。なお、備蓄する食品については、水さえあれば簡単に調理できるようなレトルト食品やインスタントラーメン、缶詰などが好ましいです。あらかじめご家族の日持ちする食料を用意しておきましょう。

台風対策③ 住宅の対策

台風は、上記のように生活を困難にする被害が生じる以外にも、さまざまな住宅被害を引き起こしてしまう危険があります。例えば、風に飛ばされてきた飛来物で窓ガラスが割れてしまう…、屋根材が飛ばされてしまう…、外壁に穴が開いてしまう…なんて被害は珍しくないのです。
住居の台風対策に関しては、直前に行うものと、常日頃から行っておきたいものがありますので、以下でご紹介しておきましょう。

住宅のメンテナンスをしておく

日本は古くから台風が必ず上陸する国ですので、住宅は台風のことを考えて作られています。しかし、台風に慣れているはずの日本の住宅でも、毎年必ず大きな被害が出てしまっていますよね。こういった台風の強風による被害の多くは、普段の住宅メンテナンスを怠ってしまっており、既に劣化が進行していた…というのが大きな原因です。

例えば、外壁や窓枠のコーキングが劣化している所に、台風の横殴りの雨が吹きつけたことで雨漏りが始まる…、屋根の板金の固定が緩んでしまっている所に強風が当たり、吹き飛ばされてしまう…なって被害は珍しくないのです。したがって、こういった台風による被害を防ぐためには、台風シーズン前にきちんと住宅全体の点検を行い、悪くなっている場所があればメンテナンスをしてあげるというのが大切になるのです。近年では、住宅に使用される材料もどんどん高性能化しており、屋根材などに関しては風速65m/sの強風下でも何の被害も出さない強度を持つものも登場しているのです。しかし、こういった高い強度は、万全な状態を保っていることが条件なのです。
住宅の外壁や屋根というものは、日光の紫外線や風雨の影響で徐々に劣化が進行していますので、定期的に点検・メンテナンスを行っていきましょう。

窓への対策

強風で飛ばされてきたものが窓に当たり、窓ガラスが割れてしまう…という被害が非常に多いです。特に恐ろしいのは、窓周辺に誰かいた場合、割れたガラスによって怪我をしてしまう危険もあるということです。したがって、台風に備えるためには、強風で窓が割れないよう、きちんと対策を練っておくことも重要です。

最も安心なのは、雨戸やシャッターを取り付けるという手段で、最近では後付けでこういったものを取り付けることも可能です。時間的、予算的に雨戸などを取り付けられない…という場合には、ガラスに飛散防止フィルムを張る…、ガムテープや養生テープで補強するなどと言った方法もあります。家に段ボールがあれば、暴風域に入る前に段ボールで補強しておくのもオススメです。

台風の時はカーテン・ブラインドを閉める

カーテンやブラインドを閉めておけば、万一窓ガラスが割れてしまったとしても、遠くまで飛散して怪我をしてしまう…というリスクを低くすることが可能です。台風の時には、カーテンやブラインドを閉め、できるだけ窓際から離れたところで生活するのがオススメです。

台風対策④ 屋外の対策

最後は台風直前に行っておきたい屋外の対策です。

飛ばされそうなものは屋内に入れる

庭やベランダなどに物を置いている場合、家の中に持ち込めるものは全て屋内に片付けておくのがオススメです。台風の強風というものは、皆さんが想像しているよりもパワーを持っており、「こんなものが…」と思うような物でも風で飛ばされてしまう可能性があるのです。実際に、SNSなどに上がっている台風の映像などを見てみても、屋上に設置されていた物置が強風で飛ばされる、数トン以上の重さがある自動車が風で転倒する…なんて珍しくもないのです。

つまり、庭やベランダにある、植木や物干し竿なんて簡単に飛ばされてしまうのです。このようなものを屋外に放置してしまうと、強風で煽られて窓や外壁を破損させてしまうなんて被害が考えられます。これは、自宅だけでなく、周囲の他人の家に飛んで行ってしまい、被害を出してしまう…なんて危険もあるのです。屋外にある飛ばされそうなものは、基本的に屋内に片付ける…、無理なものはあらかじめ倒して置き、ネットなどで補強しておくなどの対策をしましょう。

自動車の対策も忘れずに

台風対策として意外と見落とされがちなのが、自動車への対策です。屋根やシャッターのある駐車場に置いているのであれば安心ですが、野ざらしの駐車場に自動車を置いている方も少なくありませんよね。こういった場合には、フロントガラスなどに飛来物が当たり割れてしまわないように、段ボールなどで補強しておくのがオススメです。また、可能であれば、自動車全体を覆うようなシートを購入し、被せておくのがオススメです。

まとめ

今回は、これからやってくる台風シーズンに向けて、皆さんがおさえておきたい台風時の備えをご紹介してきました。日本は、夏の終わりから秋ごろにかけて必ず台風が襲来する国ですので、変に台風慣れしてしまっている方が多いです。実際に、台風対策と聞いても「去年も大丈夫だったし、自分には関係が無い」と思ってしまった人も多いのではないでしょうか?

しかし、この記事でも紹介したように、日本に上陸する台風というのは、年々大型化が進んでいると言われており、一昔前の台風とは比較にならないほど危険性が高くなっているのです。実際に、昨年・一昨年のことを考えても、関東地方や関西地方で非常に甚大な被害をもたらせた台風が存在しており、かなりの時間が経過した現在でも修理が間に合っていない住宅が存在するほどなのです。ご家族の安全を守るためには、「台風の恐ろしさ」をきちんと認識し、事前の対策をしっかりと施しておく必要があると考えましょう!

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関西エリアで、住宅設備電気工事を25年以上にわたり行っている専門業者。年間1,000件以上のエコキュート工事・交換の実績あり。電気工事士2種、給水装置工事主任技術者、ガス簡易内管施工士の資格を有し「エコキュート激安革命」というプロフェッショナル企業として、常に技術と知識をアップデートしています。

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