使用年数から考えるエコキュートの買い替えタイミング!冬を越したエコキュートはガタが来ているかも!

今年の3月も半分以上が過ぎ、誰もが待ち遠しい本格的な春がすぐそこまでやってきています。この時期は、就職や進学など、新たな生活環境が控えていることもあり、希望と不安が半分半分でどことなくソワソワしてしまう…という方も多いのではないでしょうか。

すぐそこまでやってきている春ですが、この時期は住宅周りのメンテナンスを行うのに非常に適した時期と言えます。日本には四季というものがありますが、春は比較的天候が安定していますし、極端な気温になることも少なく、工事を行う側からしても作業がスムーズに行えるというメリットがあるのです。特に、屋根や外壁の塗装工事などは、2・3カ月前から業者さんと打ち合わせを行っておき、この時期に施工を行うという方が非常に多いです。
そして実は、ご家庭の給湯システムとしても人気が高くなっている『エコキュート』に関しても、この時期にメンテナンスや交換工事を進める方が非常に多くなるのです。というのも、家庭の給湯を一手に担う給湯器となりますので、気温が低い冬場は他の季節よりも機器への負担が大きくなってしまい、一冬越した春前に不具合が生じてしまう…ということが意外に多いのです。もちろん、エコキュートの不具合と言っても、部分的な部品交換で対処できるような場合も多いです。

しかし、修理費用が高額になってしまい、交換が必要になるエコキュートも多いということも忘れてはいけません。前述したように、春は住宅周りの工事が急増する時期ですので、エコキュートが故障してしまい「お湯が出ない…」となったとしても、業者側が予約でいっぱいですぐに工事をしてもらえない…なんてことも想定しておかなければいけないのです。
そこでこの記事では、突然のエコキュートの故障で困ってしまわないように、エコキュートの使用年数から考えておくべき買い替え時期などを簡単にご紹介します。

使用期間から判断するエコキュートの交換時期

それでは、誰もがおさえておきたいエコキュートの交換時期の判断材料をご紹介していきましょう。エコキュートだけに関わらず、どのような住宅設備にも耐用年数(寿命)というものがあります。使用していれば、徐々に劣化が進行してしまい、いずれ故障してしまうのが普通ですが、エコキュートの耐用年数は『10~15年程度』と言われています。ただし、エコキュートの配管などに使用されているパッキンなどは、さらに耐用年数が短いため、消耗部品の交換を行う目的などで定期的なメンテナンスが欠かせないと言われているわけです。

こういった事情から、エコキュートは購入した時点で「いずれ買い替えが必要!」ということは理解しておかなければいけません。故障してから初めて交換を考え始めるのでは、一定期間お湯が使えなくなってしまいますので、自分なりに交換時期を想定して予算を積み立てておくのが賢い方法と言えるのです。
そこでここでは、エコキュートの『使用期間』から交換時期を判断するポイントをご紹介しておきます。

保証期間内なら買い替えではなく修理

エコキュートを購入した場合、メーカーによる保証と施工会社による保証が基本的についています。メーカー保証については、無償保証と有償の延長保証があるのですが、延長保証に加入していれば、最大で10年間程度までメーカーによる修理保証を受けることができます。したがって、保証期間内に何らかの不具合がエコキュートに生じた場合には、メーカーの修理保証サービスに連絡すると良いでしょう。修理内容によっては、全て無料で対応してくれる場合もあります。

注意が必要なのは、延長保証には種類があると言うことです。メーカーによって延長保証の年数が異なりますが『5年・8年・10年』などというパターンが一般的で、ご自身がどのタイプに加入しているのか把握しておかなければいけません。また、保証内容に関してもメーカーごとに異なりますので、加入時にどういった事をしてもらえるのかも確認しておきましょう。
エコキュートの不具合が、延長保証期間内であれば、基本的に買い替えではなく修理の依頼からスタートするのがオススメです。

保証期間外なら買い替えの検討が必要

次は、保証期間を過ぎてしまっている場合のエコキュートの不具合です。この場合は、「何年程度使用しているのか?」「どういった故障内容なのか?」と言った事によって修理か買い替えの判断を行いましょう。

上述したように、エコキュートにはパッキンなどの消耗部品が多く利用されています。例えば、エコキュートの不具合がこういった消耗部品が原因で「部品交換をすれば問題ない」という場合には、修理を選択するのが良いと思います。しかし、故障個所が、ヒートポンプユニットなど、エコキュートの根幹部分の不具合の場合、修理費用が高額になってしまう可能性がありますので、エコキュートの交換を考えた方が良いかもしれません。ヒートポンプの交換などとなると、10万円以上の修理費用がかかるのが普通です。この場合、「買い替えるよりは安い…」と考えてしまう方もいるのですが、エコキュートの心臓部分が故障しているということは、その他の部品も劣化が進行している可能性が高いです。したがって、修理したとしても、すぐに他の場所に不具合が生じてしまい、気付いたら買い替えるよりも修理費用が嵩んでしまっていた…なんて可能性が考えられるのです。

10年以上使用しているなら買い替えがオススメ

故障したエコキュートが、既に10年以上使用している…など、耐用年数が近い場合には、修理ではなく買い替えがオススメです。エコキュートは、小まめに消耗部品の交換などのメンテナンスを行っていれば、15年以上利用できる場合もあります。しかし10年を過ぎれば、さまざまな場所の劣化が進んでしまい、エラーが多発するようになってしまうものです。

さらに、10年以上使用したエコキュートの場合、ニューモデルに切り替わっていることから、修理のための部品が手に入らない…なんてことも珍しくありません。この場合、修理して使いたいと思っても、買い替えするしかないのです。エコキュートにも、機器的な寿命というものがありますので、基本的には10年以上使用しているのであれば、不具合などが生じていなくても「そろそろ買い換えなければいけないかな。」と考えておいた方が良いですよ。故障してから買い替えを検討し始めたのでは、次の機種を慎重に選ぶような時間が無くなってしまいますので、買い替えすら失敗してしまう…なんて危険もあるのです。
なお、エコキュートは、年々機能が進化していますので、10年以上使っているものとは比較にならないほど高性能・省エネ化されています。したがって、特に故障の症状が無い場合でも、買い替えた方が日々の光熱費を削減できるなどのメリットが得られます。長く同じエコキュートを使用しているのであれば、故障前に買い替えるのが最もオススメだと言えます。

買い替えタイミングを失敗するとお湯が無い生活が…

ここまでの説明で分かるように、エコキュートの買い替えは『使用期間』からある程度は判断することができると考えておきましょう。そもそも、どのような住宅設備であっても、使用していれば徐々に劣化が進行してしまいますし、いずれ必ず買い替えが必要になるのです。

特に、エコキュートのような給湯器は、家庭のお湯を一手に担っているシステムになりますので、「突然の故障」が発生してしまうと、しばらくはお湯が無い生活を強いられてしまうことになるのです。調理などは問題ないかもしれませんが、家でお風呂に入れない生活は考えているよりも不便なのです。
こういった事もありますので、エコキュートを購入してから7年程度使用した場合は、頭の片隅にでも『買い替え』の事を置いておきましょう。なお最近では、エコキュートの販売会社の中に『即日施工』を謳う業者も増えています。これが「故障してから買い替えを検討すれば良い!」という根拠になっているのかもしれませんが、こういった業者にも注意しなければならないポイントがあるのです。

即日施工の注意点について

インターネットを介してエコキュートの販売を行うのが一般的になってきた現在では、「最短即日施工」を謳っている販売会社も増えています。エコキュートが故障してしまうと、お湯が使えなくなるため、誰でもすぐに対応してもらいたいと思うことでしょう。そのため、『即日施工』と書いている業者に連絡するわけです。

しかし、『最短即日施工』と記載されているように、何の条件もなく全ての案件で問い合わせのあったその日のうちにエコキュートの交換が終わるわけではないのです。一般的に、新しいエコキュートの設置工事は、どれだけ早くても問い合わせてから5営業日程度かかるのが普通です。というのも、エコキュートの販売業者でも、お客様のニーズに対応するためとはいえ、全ての機種を在庫として所持するようなことは不可能な訳です。したがって、在庫として保有していない機種をお客様が望まれた場合には、メーカーに発注してそれが届くまでに時間がかかってしまうのです。こういった事情があることから、通常のエコキュートの交換は5営業日程度は見ておかなければならないのです。

つまり、即日施工でエコキュートの交換をしたいという場合、販売会社が保有しているエコキュートに限られるなどの条件があると考えましょう。他にも、特急料金を取られてしまうため、通常よりも割高になってしまう…、ローンを利用することができない…など、何らかの制約がついてしまう場合もあります。
こういった事からも、エコキュートの買い替えは、ある程度時間に余裕をもって検討すべきだと言えるでしょう。

まとめ

今回は、家庭の給湯システムとして年々人気になっているエコキュートについて、使用年数から考える買い替えタイミングをご紹介してきました。この記事でご紹介したように、エコキュートにも耐用年数というものがありますので、いずれ必ず買い替えが必要だと考えなければいけないのです。多くの方は、故障してから買い替えを検討すれば良いなどと考えてしまいますが、そういった対応では、数日間お湯が使えなくて困ってしまう期間が生じてしまうわけです。

日常生活にはお湯が欠かせないものですので、本来であれば故障などが生じていない段階で新しいエコキュートに切り替えするのが最もオススメだと言えます。したがって、何年使用しているのかということからある程度のエコキュートの状態を判断するのが良いのではないでしょうか。