エコキュートの買い替えをお考えの方に!買い替え前におさえておきたいポイントをご紹介します!

今回は、エコキュートの交換を検討している方のため、実際にエコキュートの交換工事を依頼する前におさえておきたいいくつかのポイントをご紹介していきたいと思います。

エコキュートは、約15年ぐらいが寿命の給湯システムと言われており、ガス給湯器などと比較すれば、長持ちだなというイメージを持っている方も多いです。しかし、エコキュートには、機器のつなぎ部分にパッキンなどの消耗部品が多く使われていることから、定期的なメンテナンスをきちんと行っていなければ、7年程度で不具合が生じ始め、10年を過ぎれば故障が続発してしまい、買い替えが必要になるなんてご家庭も多いです。
エコキュートの購入時には、価格の安さばかりに注目が行くという方が多いのですが、その安さがアフターフォローの薄さで実現している場合、中長期的に見ると、その業者は安くないと考えた方が良いですよ。上述のように、エコキュートにはさまざまな消耗部品が使用されていることから、優良業者はきちんとそういった細かなメンテナンスのためのコストも含めて販売価格に反映しています。最近では、考えられないほどの安さで売却し、設置後の面倒は何も見ないなんて業者が多くなっており、そうなってしまうと、数年でエコキュートが故障してしまうことから、結局高くつくことになるのです。エコキュートを購入するときには、アフターフォロー体制はしっかりと確認しておきましょう。

そこでこの記事では、エコキュートの買い替えに失敗しないためにも、皆さんがおさえておきべきいくつかの買い替えポイントをご紹介します。

エコキュート交換の流れと一般的な費用について

それではまず、エコキュートの買い替えを検討している方のため、一般的な工事の流れと、大まかな交換費用についてご紹介しておきましょう。エコキュートの交換については、大きく分けると、以下のような4つの工程で進んでいきます。

  1. 既存のエコキュートを撤去する
  2. 新しいエコキュートを設置する
  3. 新しいエコキュートへの電気配線工事を行う
  4. 古いエコキュートの廃棄を行う

ガス給湯器など、別の給湯システムからエコキュートにするという場合、基礎工事から行う必要があるため、工事が1日で終わらない場合も考えられます。しかし、エコキュートからエコキュートへの交換の場合、エコキュートのタイプが同じ、設置場所を変えないという条件なら、既存基礎にエコキュートの設置が可能なため、半日程度で交換工事が完了します。なお、注意が必要なのは、廃材となる既存エコキュートの取り扱いについてです。「撤去したエコキュートは、もちろん業者が持って帰る物でしょ」と思うかもしれませんが、それがもともとの工事費用に含まれているのか、別途費用になっているのかを最初に確認しておかなければ困ってしまう事態になります。
例えば、工事費の詳細まで確認せずにいたら、古いエコキュートを放置されて工事が終わった…。撤去を依頼すると、高額な費用を請求され、結局他の業者に依頼したほうが安くついた…なんてことは珍しくないのです。

最近では、弊社のように、ネットで集客を行うエコキュート販売店が多くなっていますが、表示価格に何が含まれているのかをしっかりと確認しておきましょう。見た目上の価格の安さに注目すると、後から困ったことになる場合が多いです。一般的なネット販売店での価格には、以下のような費用が含まれています。

  • エコキュート本体の価格・・・15~30万円
  • 標準工事費・・・10~15万円
  • アフターフォローなど

エコキュートの販売価格には、上記のような費用が含まれており、45万円前後のモデルを選択するお客様が多くなっています。なお、注意が必要なのは、『標準工事費』の部分で、この工事に何が含まれているのかはしっかりと確認しておかなければいけません。上述したように、取り外した古いエコキュートの処分費用が含まれていない場合、そのまま置いていくことが想定されており、業者に廃棄を依頼する際には別途費用がかかってしまいます。また、アフターフォローに関しても、どのようなことをしてくれるのか、何年間有効なのかをしっかりと質問しておきましょう。

エコキュートを選ぶときのポイント

近年では、家庭で使用する給湯システムとして、エコキュートの人気が非常に高くなっています。そのため、多くのメーカーが開発に参入するようになっており、買い替えを検討する10~15年前の機種とは別物のように多機能化しているのです。
そのため、エコキュートの交換を検討している方の中には、どれを選択すべきかなかなか判断がつかずに困ってしまっている…なんて方も多いようですね。何も考えずに購入してしまうと、使いもしない機能が搭載されていて、無駄に高かっただけ…なんてことになりかねませんし、しっかりと機種選びをする必要があると考えておきましょう。

ここでは、エコキュートの機種選びを進める際のいくつかのポイントをご紹介しておきましょう。

①価格と機能のバランスから選ぶ

一口にエコキュートと言っても、搭載されている機能などによって本体価格が大幅に変わります。もともとエコキュートを利用していた人ですから、エコキュートにも「給湯専用」「オート」「フルオート」という機能の違いがあり、使い勝手がかなり違ってくるというのが知っていると思います。そして、高機能なエコキュートほど高額になっていきますので、どこまでの機能が必要なのか、予算と相談しながら機種選びをすると良いでしょう。
エコキュートは、最も安いもので30万円弱で購入することが可能です。これが高いものになると、60万円を超えてくるなど、倍以上の価格になるのです。まずは、エコキュート交換のためにかけられる予算を先に決めて、その範囲で求める機能性があるエコキュートを探していくという方法がオススメです。

②家族構成から選ぶ

新しいエコキュートを購入する際は、タンク容量の見直しも行いましょう。上述したように、エコキュートは10~15年程度使用する機器ですので、この間に家族構成が変わってしまっているなんてことは多いです。そのため、実際に使用していた際、毎日の湯量に関して、その使用感がどうであったかしっかりと振り返ってください。多くも少なくもなく、特に問題が起こらなかったのであれば、同じ容量を持つ機種を選べば良いです。しかし、子供が進学して、使用する湯量が減ったなんて場合は、一回り下のサイズにしても良いかもしれません。逆に、子供が生まれて家族が増えたという場合は、成長とともに使用湯量が増える可能性がありますし、一回り大きいサイズにした方が良いかもしれません。

エコキュートは、貯湯式の給湯システムであるということで、給湯コストを削減していく機器ですので、家族構成に最適なタンク容量を選ばなければいけないという点は注意しておきましょう。

エコキュートの交換費用を抑えるためのポイント

それでは最後に、エコキュートの交換費用をできるだけ抑えるためのコツも簡単にご紹介しておきます。近年では、エコキュートが多機能化しており、太陽光発電システムなどとの連携を考えた機種選びをする場合、45~50万円程度の予算を確保しておくのがおすすめと言えます。ただし、突然の故障で、急にそこまでの交換費用を用意できていない…という場合、少しでも安く抑えたいと考えるものだと思います。

上述したように、エコキュートにもさまざまな機能が搭載されるようになっており、大きく分けると全自動のフルオートタイプ、足し湯のみ手動のオートタイプ、給湯器と同じ使い方の給湯専用タイプ、3種類になります。そして、便利機能が少なめの給湯専用タイプと全自動のフルオートタイプでは、本体価格が10万円以上も違ってくるのです。したがって、できるだけエコキュートの交換費用を抑えたい…と考えるのであれば、本体価格が安い給湯専用タイプを選択するのがオススメです。

さらに、既存のエコキュートのタイプによって、新たにフルオートタイプを導入するという場合は、配管の追加工事が必要になり、全体的な交換費用が高くなってしまう…なんてことも考えられます。したがって、見積り依頼をするときには、既存エコキュート関する情報も、できるだけ詳細に伝えておくようにしましょう。

こういった点を意識して機種選びを進めることで、交換にかかるコストを抑えることができると思いますよ。なお、エコキュートの交換は、1社だけに見積もりを取るのではなく、最低3社程度から見積もりを取り、多少の交渉をするようにしましょう。

まとめ

今回は、エコキュートの交換を検討している方のため、エコキュートの買い替え時に注意しておきたいいくつかのポイントをご紹介してきました。この記事でご紹介したように、エコキュートの寿命は10~15年程度が一般的で、いずれ必ず買い替えする必要があると考えなければならない設備です。

そして、家庭の給湯を一手に担うシステムですので、「故障してから考えれば良い!」というやり方はオススメできません。この記事でご紹介したように、一口にエコキュートと言っても、搭載されている機能が全く異なる物があり、選択する機種によって本体価格も10万円以上の格差が生じてしまうのです。「故障してから…」の状態で買い替えの動きを始めた場合、一時的にお湯を使えないというデメリットがあることから、慎重に機種選びを進めるなんてことはできませんよね。そのため、焦ってテキトーな機種を選んでしまい、タンク容量があわない…、不用な機能が付いていて無駄に高くなってしまった…なんて後悔につながるのです。

エコキュートは、いずれ買い替えが必要な住宅設備ですので、7~10年程度使用している場合、「そろそろ交換が必要かな」と考え、ある程度、機種選びを進めておくのがオススメですよ。ベストな選択は、故障する前に交換して、お湯が使えない期間を無くすという方法だと思います。