エコキュート設置工事当日の注意点。トラブルなく工事を終えるためにおさえておきたいポイントは?
今回は、エコキュートの導入を決めた方に向けて、設置工事当日に注意しておきたいポイントについて簡単にご紹介していきたいと思います。エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプユニットの設置が必要になり、他の給湯器と比較すると、設置工事が大掛かりになる傾向があります。特に、貯湯タンクに関しては、中に数百リットルのお湯を貯め置きしておくことになるため、皆さんが予想している以上にしっかりとした基礎が必要になるのです。そのため、設置予定場所の地盤が軟弱であった場合には、まず基礎工事を行ってから機器の設置工事を行うという流れになり、ガス給湯器のように半日もかからずに工事が終わる…なんてことは基本ありません。
エコキュートの設置工事を進める場合、事前に設置場所や設置予定日時の打ち合わせを行うことになるのですが、その時にはお客様から似たような質問を受けることが意外と多いです。もちろん、見ず知らずの作業員が住宅内で作業するわけですので、さまざまな不安を心の中に抱えてしまう…ということもあるでしょう。そこでこの記事では、エコキュートの設置工事を進める際、お客様側がおさえておきたいポイントについて、弊社によくいただく質問を参考にまとめてみます。
もくじ
エコキュート設置工事の準備について
エコキュートの設置を決めた方について、施工に関しては設置工事業者が勝手にやってくれるし、放置しておけば良いと考えている方も多いでしょう。もちろん、エコキュートの設置工事に関しては、お客様に何らかの作業を手伝ってもらう…なんてことはないのですが、スムーズに工事を進めることを考えると、お客様の協力は必要不可欠です。したがって、エコキュート設置当日は、工事がスムースに進んでいくように、きちんとその環境を整えておく必要があると考えておきましょう。面倒に思うかもしれませんが、それだけで工事が捗りますし、トラブルなどの防止にもつながりますので、以下のことを頭に入れておきましょう。
工事の全体像をつかんでおく
エコキュートの工事は、基本的に設置工事業者が全て勝手に行ってくれます。そのため、お客様は常に工事を見ておく必要などはありません。工事開始前には、きちんと設置工事の流れやどの程度時間がかかるか説明がありますし、設置完了後には導入したエコキュートの操作方法や実際に試運転を行ってくれますので安心してください。
中には、古くなったエコキュートを新しくするというお客様もおり、そういった方は使用方法などがある程度わかっていると勝手に判断し、説明はいらないという人もいらっしゃいます。しかし、エコキュートは年々その機能が進化しており、10年以上使用したエコキュートとは使い方やボタンの種類などが変わってしまっている場合もあるのです。したがって、エコキュートの設置工事を進める場合には、家族の誰か一人が立ち会うだけでなく、可能な人は立ち会っておくのがオススメです。なお、きちんと希望通りの製品が設置されているのか確認するため、導入予定となっているエコキュートの型番はおさえておきましょう。
業者さんが気持ちよく作業ができるよう環境を整える
設置工事当日は、業者さんが気持ちよく作業ができるように環境を整えるのも大切です。設置工事のために、事前に業者さんに何か指示されていた場合、きちんとその指示通りに準備をしておきましょう。
また、エコキュートの設置は、基本的に屋外になります。したがって、真夏の設置工事となると、炎天下で作業してもらうことになりますので、冷えたスポーツドリンクなどを用意しておくと非常に喜ばれると思います。その際は、工事開始前に飲み物を用意していることを事前に伝えておくと良いでしょう。
エコキュート設置工事に関する注意点について
それでは、エコキュートの設置工事を行う際、お客様に注意してほしいポイントをいくつかご紹介しておきましょう。上述しているように、工事自体は設置工事業者が勝手に進めますので、お客様側は工事が終わるまで住宅内で好きに過ごしていて構いません。しかし、いくつか工事の邪魔になってしまう行為などがありますので、以下のような点は注意しておきましょう。
大きな音を出さない
工事中は家の中でテレビを見ているなど、お客様は普段通りの生活をしていれば問題ありません。しかし、テレビの音量など、できるだけ大きな音を出さないように注意しましょう。工事を進める側が大きな音が出ないように注意する…ということは理解できるけど、住人側も注意が必要なの?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、意外と重要なポイントです。実は、エコキュートの設置工事は、繊細な作業が必要になる工程があり、大きな音が鳴っていたのではその音が邪魔になるのです。
例えば、エコキュートの設置後には、点検として異音が出ていないか確認する必要がありますし、配管を流れる水の音を聞いたりする工程があるのです。室内のテレビの音が外にまで聞こえていると、そういった音が聞き取れず、後々不具合が出てしまう…なんて危険があるのです。もちろん、全く音を出すな…というわけではありませんが、事前にどの程度の音なら問題ないのかを確認しておくと良いでしょう。なお、音の確認が必要な時に声をかけてもらうように指示しておくのも良いでしょう。
小さなお子様を近づけない
小さなお子様がいるご家庭では、エコキュートの工事をお子様に見せてあげようとする方が意外に多いです。お子様からすれば、珍しい工具などもたくさんありますので、大人では分からない面白さがあるようですね。
もちろん、工事を見せてあげること自体には何の問題もないのですが、お子様を作業現場の近くに連れてくるときには、親がきちんと目を光らせておかなければいけません。工事現場で使用する工具などは、取り扱いを少し間違うだけでお子様が怪我をしてしまう危険もありますし、自由にお子様が行動できるような状態にしてしまうと、作業の邪魔になる可能性もあります。
珍しいことだからと、お子様に工事を見せる場合には、親がお子様は抱っこしておくなど、作業員に近づけないようにするという点は守っておきましょう。
設置場所周辺の整理
これは、施工当日ではなく、それまでに完了させておきましょう。上述していますが、エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの設置が必要になるなど、それなりの設置スペースが必要です。設置スペースに関しては、事前の打ち合わせで確定させているのが普通ですので、施工当日にスムーズに作業に入れるよう、設置予定場所の周辺はキチンと整理を終わらせておきましょう。設置工事業者は、設置スペースがきちんと確保されている前提で現場に来ますので、設置場所に来てみると片付けからスタート…なんてことになっては施工予定が大きく崩れてしまうことになるのです。
また、設置予定場所までの搬入経路の関しても、きちんと重量物を持ち運べるように開けておくようにしてください。
工事を見張るのはオススメできない
エコキュートの設置工事を進める際には、きちんと施工が行われているのかを確認するため、常に施工業者の後ろで見張っておく…といった対応を取る方もいるようです。もちろん、この行為が絶対にダメというわけではありませんが、正直あまりオススメ出来ることではありません。
導入後長く使用する設備ですので、きちんと工事が行われるか不安になってしまうのも分かるのですが、それでも、小さなミスも許さない…といった態度で常に見張っておくのでは作業員も居心地が良くありません。背後から常に見張られている…というのは、皆さんが考えている以上に居心地が悪く、逆に作業の妨げになってしまうこともあるのです。どうしても心配というのであれば、工事に重要なポイントごとに写真に残してもらうなどと言った対応を事前に依頼しておくと良いでしょう。また、不安な点や質問があれば、それも確認しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、エコキュートの設置工事を進める際、工事がスムーズに進むようにお客様側が注意しておきたいポイントをご紹介してきました。この記事でご紹介したように、エコキュートの設置工事は、ガス給湯器などと比較するとかなり大掛かりな工事となってしまいます。また、給湯器というのは家庭のお風呂や調理で欠かせない設備となるものですので、きちんと工事が進められているのか不安になってしまう…という方も少なくないでしょう。
実際に、エコキュートの導入業者を選ぶときのポイントとして、豊富な施工実績を持っていて、確かな技術を持っている業者に依頼するというのは非常に重要だと考えておいた方が良いです。エコキュートの設置を進める時には、この記事でご紹介したようなポイントを思い出して、できるだけスムーズに工事が進むように心がけましょう!