ウッドショックの次はエコキュートショック!?世界的な半導体不足は太陽光発電やエコキュートにも影響が!

今回は、ここ最近、さまざまな家電業界で大きな懸念となっている「半導体不足」について簡単にご紹介していきたいと思います。4月頃には、世界中で木材不足が発生してしまい、日本の新築業界で納期遅れや建築コストの値上げなど、深刻な影響が出始めている…という衝撃のニュースがテレビなどでも取り上げられていました。「そろそろ家を購入しようかな…」と考えていた方にとっては、ウッドショックはかなり痛手になると言われていますので、その動向を追いかけているという方も多いと思います。

そしてさらにここにきて、半導体需要の高さや国内大規模工場の火災などが原因となり、家電業界で半導体不足が深刻化しているというニュースが流れ始めたのはご存知でしょうか?一般の方からすれば、個人で半導体を購入するようなことはありませんし、自分の日常生活には関係ないから知らない…と考えてしまう方も多いかもしれませんね。しかしその考えは大きな間違いであり、実は、皆さんが毎日使っている家電製品の多くに半導体が使用されていることから、家電の買い替えができなくなるかも…といった深刻な問題に発展しそうになっているのです。

実際に、太陽子発電業界やエコキュート業界では、メーカーから納期未定の連絡が入るようになっており、これから数か月後にエコキュートの交換をしようとした場合、求めていたメーカーのエコキュートが手に入らない…、無駄に大きな容量のタンクにしなければならない…なんて状況が来そうだと言われているのです。太陽光発電に関しても、パナソニック社については2022年1月に正常化できる見込みと発表しているなど、みなさんが想像している以上の大ごとに発展しています。そこでここでは、なぜ今このような問題が起きてしまっているのかについて、簡単に情報をまとめておきたいと思います。

そもそも半導体とは?

最近では、テレビのニュースなどでも「半導体不足」が話題に上がることがありますので、皆さんもこの状況自体は耳にしたことがあるかもしれませんね。

しかし、一般の方が「半導体不足」と聞いたとしても、そもそも半導体というものがどれほど重要なもので、何に使われているのか分からないため、「半導体不足が深刻!」という情報にピンとこないかもしれません。半導体を簡単に表現すると、人間の脳のような役割を持った部品で、さまざまな家電製品やスマホ・パソコンなどの頭脳として幅広く利用されているのです。「人間の脳の役割を持つ」という部品ですので、どのような家電製品でも、半導体が無いと「作る事ができない!」と言えるほど、重要な存在なのです。

どうでしょうか、これで今回の「半導体不足」が、皆さんの日常生活にとってどれほど深刻な影響を与えてしまいそうか分かってきたのではないでしょうか?はっきり言っておきますが、現代人の日常生活では、そこら中に半導体が使われており、分かりやすく例を上げると、以下のような家電製品に大きな影響が生じてしまう…と言われているのです。

  • エアコン(家庭用・業務用)
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • テレビ
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • LED電球・LED照明器具
  • エコキュート
  • 太陽光発電設備

上記のように、人間の日常生活に非常に密接な関係のある家電については、ほぼすべての製品に半導体が使われているため、半導体が手に入らない現在は、製造が停止してしまい、既に一部製品に関してはメーカーから販売店に向けて受注停止の通知が行われているような状況になっているのです。
このような状況から、家で使用している家電の調子が悪くなり、「そろそろ買い換えようかな!」と思ったとしても、欲しい製品の在庫が無く、仕方なく残っているものから選ばなければならない…なんて状況がやってきそうだと言われているのです。ちなみに、「走る半導体」などと呼ばれる自動車に関しては、いま車を買っても、納車は数カ月以上待たされる…なんて状況になっているそうですよ。自動車は、エンジンやブレーキ、ドア、ETC、車載カメラなど、さまざまな部分に半導体が使用されており、既に非常に大きな影響が生じていると言われています。

エコキュートや太陽光発電設備に関しても、受注停止になっている機種も多くなってきていますので、そろそろ入れ替えを…と考えている方がいれば、急いで購入に踏み切るのがオススメです。現在であれば、まだまだ在庫が残っている販売店も多いですし、自宅に最適なエコキュートを選択することも可能な状況です。これが、「壊れてからでいいや!」などとしばらく待っていると、狙っていた製品がなくなっていた…、通常よりも高い価格になっていた…なんてことも考えられます。

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半導体不足がおきている背景

それでは、エコキュートや太陽光発電などの供給不足を引き起こすと言われている半導体不足について、これが「なぜ発生してしまっているのか?」について簡単にご紹介していきましょう。上述したように、半導体が無ければ家電製品を作る事ができない…というほど重要な部品ですので、普通に考えれば「半導体不足など絶対に起こさないようにするはず」だと考えますよね。

まずこれを知るためにおさえておきたいことは、半導体の納品スパンというものが「半年単位のスパン」になっているということです。普通の商品であれば、発注すれば早くて数日中、遅くとも1カ月程度で納品になるものですよね。しかし半導体に関しては、注文しても半年は納品されることがないため、綿密な計画の元、発注されるものなのです。
ちなみに、半導体にもさまざまな種類が存在しており、世界中で普及しているスマホの半導体が最先端のもので、自動車などに使用されているのが、一つ二つ前の世代の半導体といわれています。

それでは、この基礎知識をもとに、今回の半導体不足の原因を紐解いていきましょう。まず誰もが思い浮かべる原因が、世界的な新型コロナウイルスの蔓延であり、世界各国でテレワークが一気の導入されるようになり、パソコン需要が急激に高まったというものがあります。さらに、巣ごもり需要でゲーム機需要も高くなったというのもあります。昨年の緊急事態宣言化には、『あつまれ どうぶつの森』が話題になり、Nintendo Switchが各所で在庫切れになっていた…というのは皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか?
こういったパソコンやゲーム機需要の高まりというのは、当然、半導体の需要も高くなっていくという意味であり、半導体業界としては、この高需要に応えるべく供給におおあらわだったのですが、ここに米中の冷戦関係の問題が生じてしまったのです。

どういうことかというと、アメリカが中国の半導体製造会社『SMIC』に禁輸措置を行ったというものです。SMICは、もともと高度な半導体を製造していたわけではないことから、当時はそこまで大きな影響はないと考えられていたのですが、アメリカが禁輸措置をとったことで、半導体の製造をSMICに依頼していた企業が、他の製造会社に製造を切り替えなければならなくなったわけです。

そして、もともとSMICに製造を依頼していた企業が、台湾のTSMCという企業に半導体の製造依頼を集中させたという流れになりました。ここまでが新型コロナウイルス問題化に発生した、世界での半導体問題なのですが、これだけをみれば「発注先が変わっただけじゃん」と思ってしまいますよね。ここに関係してくるのが、上述した「半導体は納品に6ヶ月かかる…」という問題な訳です。
半導体は、製造を依頼する企業を変更したからと言って、すぐに製品が作られ手元に納品されることはないのです。最低でも半年単位の枠組みで納品されるものですので、この納期の問題が、玉突き事故のように家電製品の製造にまで影響を出し始めたというのが現状な訳です。さらに、今まで中国企業に発注されていた多くの製造依頼が台湾のTSMCに集中したことで、TSMC側も製造装置を増加させたり、新たな人員を雇ったり、それなりの準備が必要になるはずです。TSMC側は、今回の事態を受けて、280億円の設備増資を行うと発表していますが、これで即座に半導体の製造問題が解決できるわけでもなく、いろいろな家電製品に影響を出しているのが原因です。

ちなみに、タイミングの悪いことに、日本国内にある半導体工場で火災が発生してしまった…ということも、この半導体不足問題に追い打ちをかけています…。

こういった状況から、エコキュートに関しては、シェアナンバー1とナンバー2となる三菱電機・Panasonicが、大幅な納期遅れを発表しており、太陽光発電に関しては、納期の目処すら分からない…という情報を公表しています。今後、他のエコキュートメーカーに関しても、在庫薄が発生し、出荷遅れが生じてしまうと予想されていますので、本格的な影響が生じる前に、エコキュートの入れ替えを済ませておくのも手だと思いますよ!

まとめ

今回は、テレビのニュースなどでも取り上げられるようになってきた「半導体不足」について、なぜ半導体不足が起こっているのかや、皆さんにどういった影響が生じ始めているのかをご紹介してきました。

半導体に関しては、個人の方が購入するような物ではありませんし、「これが不足したからと言って何の問題があるんだ?」と疑問に思っていた…という方も多いことでしょう。しかし、半導体というものは、家電や自動車、スマホなどの最重要部品だと言えるもので、これが不足してしまうと、本体である家電の製造も進まなくなってしまうのです。

そして、住宅設備の中でも人気となっているエコキュートに関しても、半導体不足の影響が生じ始めており、パナソニックや三菱電機など、エコキュートのトップメーカーでは既に納期遅れが発生してしまっています。つまり、皆さんの家のエコキュートが故障してしまったとしても、「メーカーから入荷できないから工事ができません…」なんて状況が近づいているという訳です。エコキュートは、家庭の給湯を一手に担う設備ですので、これが故障してしまうと、お湯が使えなくなってしまいます。そのため、何らかの問題が生じた時には、その日のうちに修理か交換をしてほしいと考える物なのです。半導体不足は、このような皆さんの要望を全てぶち壊しにするほどの問題ですので「私には関係ない…」なんて考えない方が良いですよ。

現在、自宅でエコキュートを使用している方で、「最近調子が悪いな…」と感じる方や、導入して10年以上経過しているなんて場合、本格的に半導体不足の影響が生じる前に、エコキュートの交換を済ませておくのがオススメです。「私には関係がない!」と考え放置した場合、数か月後にエコキュートが故障し、在庫が無いから交換ができない…なんて事態に陥る可能性もゼロではありませんよ!