コロナ製エコキュートが故障?リモコンに表示されるエラーコードの意味と対処法をご紹介!

今回は、コロナ製エコキュートをご利用中のお客様のため、リモコンに表示されたエラーコードの意味とその対処法について症状別にご紹介していきたいと思います。

『コロナ(CORONA)』は、世界で初めてエコキュートを開発した企業として有名です。最近では、エコキュートの人気が高くなっていることから、さまざまなメーカーが開発・販売に参入するようになっていますが、現在でもトップレベルの人気を誇る高性能なエコキュートを開発しています。
しかし、どのメーカーが販売するエコキュートでも、一般的に10~15年程度が機器の寿命と言われており、長く使用しているエコキュートであれば、突然リモコンにエラーコードが表示され使えなくなってしまう…なんてことがあります。リモコンに表示されるエラーコードに関しては、取扱説明書などでもどのような症状か説明されているのですが、多くの方がパニックになってしまい、どういった対処をすれば良いのか困ってしまう…という声をよく耳にします。

そこでこの記事では、コロナ製エコキュートの代表的な故障症状について、そのエラーコードと対処法をご紹介していきたいと思います。

お湯が出ない…系のトラブル

コロナのエコキュートに関わらず、水回り系の機器に関しては「お湯が出ない…」と言った不具合はよくある故障事例です。しかし、同じ「お湯が出ない…」という不具合でも、その原因はさまざま考えられるのです。ここでは、代表的な原因についてご紹介しておきます。

貯湯タンクのお湯切れ【エラーコード:C3】

エコキュートは、一日に使用するお湯をまとめて沸かして貯湯タンクに貯めておくという仕様です。したがって、お湯を使いたくても、貯湯タンクのお湯が切れている場合はお湯が出なくなってしまいます。こういったトラブルは、ガス給湯器からエコキュートに入れ替えしたばかりで使い勝手に慣れていない…という場合や、急な来客でいつも以上にお風呂のお湯を使ってしまった…なんて場合に発生します。
台所リモコンには『C3』というエラーコードが表示されると思いますので、お湯を沸き増しすると良いでしょう。このパターンは故障ではないので修理の必要はありません。

配管凍結【エラーコード:E14、E16】

エコキュートは、外気温が氷点下になると、配管内のお湯が凍ってしまい、お湯が出なくなる…といった症状がでます。冬場の特に寒い日の朝などに「お湯が出ない…」などとなった場合、まずは配管凍結を疑ってみてください。
冬場でリモコンに『E14』や『E16』というエラーコードが表示されている場合、配管凍結を疑いましょう。配管凍結は、外気温が上がり、凍結が溶ければ自然とお湯が出るようになります。急ぎでお湯を使いたい場合には、配管にタオルを巻き、人肌程度のぬるま湯をかけて解かすと良いでしょう。なお、配管が凍結したことにより、配管自体が破損してしまうことがあるので、念のため点検しておくのがオススメです。

断水が起こっている【エラーコード:E14、E16】

地域で断水が発生していれば、当然お湯が出なくなります。この場合、水は問題なく出るのかを確認してみましょう。また、近隣住宅では水やお湯が出るのかを確認し、断水の判断をしましょう。なお、断水の場合は故障ではありませんので、修理の必要はありません。

単純なミス【エラーコード:E14、E16】

エコキュートのメンテナンスをした後に良く発生する「お湯が出ない…」という症状で、給水専用止水栓が閉めたままにしている…というパターンがあります。メンテナンス前はお湯が出ていた…という場合、まずは給水専用止水栓の状態を確認してみましょう。
給水専用止水栓に問題が無ければ故障の可能性がありますので、専門業者に連絡しましょう。

お湯が止まらない…系のトラブル

次はお湯が止まらない…系のトラブルです。この症状の場合、以下の不具合が多いので覚えておきましょう。

水位センサの異常【エラーコード:E20】

入浴の際、毎回入浴剤を使用するというご家庭であれば、浴槽循環口のセンサ周りが汚れてしまい、お湯の量を検知できなくなってしまう…といった不具合が生じます。この場合、まずはエコキュートの電源を止めて、循環口周辺の掃除をしてみましょう。
循環口の掃除を行ったのにも関わらず、症状が改善されない場合は、水位センサがすでに故障している可能性がありますので、専門業者に修理をしてもらう必要があります。この場合の修理費用は「2~4万円程度」でしょう。

シャワーがでない…系のトラブル

蛇口からはお湯が出るのに、シャワーから出ない…なんて不具合も少なくありません。この場合は、以下のような原因が考えられます。

水圧と湯圧のバランスが悪い

エコキュートのシャワーへの給湯は、お湯と水を調整して、設定温度に最適な温度で供給される仕組みになっています。この時に、水の圧力が高すぎる場合、お湯が混ざりにくくなってしまい、水の量が多くなるため「お湯が出ない…」という状態になるのです。
こういった症状が出た場合には、水の止水栓を少ししぼって、水圧と湯圧のバランスを調整すると良いでしょう。これで問題ない場合は、本体の故障ではありませんので、修理は不要です。

エコキュート側の設定温度が低い

秋口に多い原因がこれです。節約のためとして、夏場はエコキュートの設定温度を下げておくというご家庭が多いのですが、エコキュートの設定温度が低すぎると、シャワーで十分な温度を得られない…という場合があります。夏場に、設定温度を下げたのを忘れてしまい、外気温が下がる秋口に、お湯が出ない…シャワーがぬるい…などと言った場合、これが原因でしょう。
故障ではありませんので、エコキュートの設定温度をあげましょう。

部品の劣化

シャワー周りの部品が劣化していることが原因の場合もあります。例えば、シャワーヘッドが詰まってしまうと、お湯の出が悪くなることがありますし、混合栓のサーモバルブが故障した場合も同じです。
こういった場合には、部品を交換する必要がありますので、専門業者に点検してもらい、修理をしてもらいましょう。修理費用は、どの部品を交換するのかによって変わりますが「2~4万円程度」と考えておきましょう。

追い炊きができない…系のトラブル

エコキュートの中には、追い炊き機能が搭載されたモデルも増えています。そういった機種で追い炊きができない…といった不具合が生じた場合、以下のような原因が考えられます。

貯湯タンクのお湯不足【エラーコード:C3】

貯湯タンク内のお湯が少なくなっている場合、「C3」などのエラーが表示され、追い炊きができなくなります。この場合は、お湯を沸き増ししてください。なお、ピークカット設定などをしている場合、ピークカットを解除しなければ沸き増しもできません。タンク内に十分なお湯が貯まれば追い炊きが使えるようになります。

循環口フィルターの目詰まり【エラーコード:E28、H16】

「お湯はりができない…」と言った場合と同じく、浴槽の循環口フィルターが汚れてしまっている場合、追い炊き機能も使えなくなってしまうケースがあります。循環口フィルターの汚れなどを確認し、汚れているようであれば清掃しましょう。
なお、循環口のフィルターなどは非常に汚れやすい部分ですので、日常的な掃除を欠かさないようにしましょう。最低でも、週1回はブラシなどで汚れを取り除いてください。

浴槽のお湯不足

これはエラーコードではなく、貯湯量マークの点滅で知らせてくれます。浴槽内のお湯が少ない状態では、追い炊き機能が使えなくなっていますので注意しましょう。浴槽のお湯自体が減っている場合には、高温足し湯機能でお湯を追加して、十分な湯量にしてから追い炊きをする必要があります。
よくあるミスとしては、人が入っている状態であれば、十分なお湯があるように見えるのですが、人が浴槽から出たら追い炊きに十分な湯量でなくなる…といった感じです。追い炊きをするときには、浴槽のお湯の量をしっかりと確認したうえで行いましょう。

その他のトラブル

上記以外にも以下のようなトラブルに注意しましょう。

エラーコード「H31」

リモコンに「H31」というエラーコードが表示された場合、圧力スイッチの異常が考えられます。他にもいくつかの原因が考えられるのですが、まずは以下の手順で対応してみてください。

  1. ① エコキュートのブレーカーもしくは電源を切る
  2. ② 60秒以上待つ
  3. ③ ①で切ったブレーカーまたは電源を入れる

上記の手順は本体のリセットです。圧力スイッチの誤作動でエラーコードが表示されていた場合は、これで直るはずです。リセットしたとしても同じエラーコードが再発する場合には、基盤の故障が考えられますので、専門業者に修理を依頼しましょう。なお、この修理は10万円以上のコストになる場合がありますので、長年使用しているエコキュートであれば、買い替えを検討しても良いと思います。

まとめ

今回は、コロナ製エコキュートをご利用中の方に向け、よくある不具合と、エラーコードについてご紹介してきました。エコキュートは、さまざまな部品が複雑に組み合わさって動作する精密な機器ですので、ちょっとしたことで故障を疑ってしまうような症状が出る場合もあります。突然、お湯が出ない…などとなってしまうと、誰もがパニックになってしまいますが、そんな場合でもエコキュート本体には何の問題も出ていない…ケースも珍しくないのです。

まずは、リモコンに表示されているエラーコードの内容を調べてみて、どう対処するのか決めると良いでしょう。なお、保証期間中はメーカーのコールセンターに連絡すれば、無償で修理してもらえますので、まずはメーカーに連絡してみると良いですよ。

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