エコキュート調子が悪い…修理にかかる費用ってどの程度を見込めばいいの?

近年では、太陽光発電やオール電化を導入する方が増加していることから、同じく電気でお湯を作る事ができるようになるエコキュートの人気もどんどん高くなっています。実際に、住宅のリフォームに伴い、給湯器をガス給湯器からエコキュートに買い替えするという方も増えており、エコキュート激安革命へのお問い合わせでも「ガス給湯器からエコキュートにしたい!」というものが非常に多くなっています。

それでは、近年人気の給湯システムであるエコキュートですが、実際に導入した場合にはどういった事に注意しておけば良いのでしょうか?エコキュートの利点と言えば、安い深夜帯の電気を使ってお湯を沸かすことになるため、月々にかかる給湯コストを大幅に削減することができるということです。しかし、どのような給湯システムを導入したとしても、使っているうちにさまざまな部分が劣化してしまい、故障してしまうことになるのです。
これはエコキュートでも同じことで、一度購入すれば一生同じエコキュートが利用できるわけではなく、いずれ必ず買い替えが必要になるのです。一般的にエコキュートの耐用年数は、10~15年程度と言われているのですが、この給湯システムは販売開始からまだ20年程度しか経過していないため、寿命に関するデータが出そろっているとは決して言えないのです。そのため、メーカーなどが推奨する使い方をしていない…本来必要なメンテナンスを怠ってしまっている…なんて使い方をしてしまうと、想定されている耐用年数など持たずに買い替えが必要になることもあるのです。

どのような給湯器を利用していたとしても、皆さんがおさえておきたいのは「壊れたとき、調子が悪いときなど、修理にどのくらいのコストがかかるか…?」ということです。ガス給湯器でも、エコキュートでも、長く使用していれば必ず故障が発生する設備ですので、長く使用した際に発生する可能性がある修理費はおさえておきましょう。
そこで今回は気になるエコキュートの修理費用や補償についてご紹介してまいります。

エコキュートの修理にかかる費用

それではまず、エコキュートの調子が悪くなってきた…、お湯が出なくなった…などと言った場合に、どれくらいの修理費用を見込んでおくべきなのかを簡単にご紹介していきましょう。

エコキュートの修理費用に関しては、「どこが故障したのか?」「どういった症状が出ているのか?」によって大幅に変わってしまうものです。これは、どの家電製品でも言えることなのですが、修理に工程が簡単に済む故障ほど修理費用も安く、工程が複雑になったり、修理の規模が大きくなる、高額な部品の取り換えが必要などと言った場合には、修理費用も高くなってしまいます。したがって、故障した場所や修理内容によっては、耐用年数が来ていないエコキュートでも修理を選ぶのではなく、買い替えをした方が結果的に安くつくという場合も少なく無いのです。

エコキュートの修理費用に関しては、故障の箇所・故障している箇所の数・部品交換の必要性などでコストが変わりますので、注意しておきましょう。参考として、エコキュートの代表的な修理費用相場を簡単にご紹介しておきます。

  • 配管周りの修理費用相場
    エコキュートは凍結や経年劣化などで、配管の破裂やパッキンの劣化などが考えられます。パッキンの交換で修理可能な簡易的な故障であれば1万円程度が相場です。配管破裂などで、配管ごと交換が必要な場合、3万円~を想定しましょう。
  • 部品交換
    エコキュート全体では10~15年程度が耐用年数です。しかし、エコキュートに使用されている部品は、5年や7年程度が耐用年数の物も多く定期的な部品交換が必要なのです。これにかかる費用は、何を交換するのかによって変わりますが1~6万円程度です。
  • ヒートポンプユニットの修理
    ヒートポンプユニットはエコキュートの心臓部分です。したがってこの部分の修理は高額になります。基本的に10~15万円程度の費用が相場ですので、何年使用したエコキュートなのかで、修理か買い替えの判断が必要です。耐用年数が近いのであれば、修理してもすぐに別の場所が故障する可能性がありますし、買い替えがオススメです。
  • 貯湯タンクの故障
    普通に使っている限り、貯湯タンク部分が故障することはほとんどないのですが、台風や地震などの災害によって転倒して故障してしまう…なんてことがあります。この場合、タンクユニットの交換が必要になり、修理費用が30万円近くかかってしまうこともあります。したがって、こういった故障の場合は買い替えがオススメです。

上記のように、故障個所によって修理費用は大幅に変わってしまいます。小さな部品交換で修理ができる故障程度であれば、比較的コストもかからないのですが、修理費用が10万円を超えるような場合は、基本的に買い替えがオススメです。エコキュートは、安ければ30万円台で購入できる機種もありますので、修理に10万円以上かけるのは少しもったいないと言えるでしょう。
特に、10万円以上の修理費用になるということは、かなりの重要部品が故障している証拠ですので、修理ができてもすぐに他の場所の故障が表面化してしまう…なんて危険もあるのです。給湯器を使っていれば、必ず修理が必要な場面に出くわすでしょうが、何も考えずに修理するのではなく、買い替えとどっちがお得なのかもよく考えましょう。

エコキュート故障時の保証

次は、エコキュートの保証についても簡単にご紹介しておきましょう。エコキュートを購入する際には、メーカーによる保証とは別に、販売店独自の保証などがついています。そしてこの保証は、エコキュートが故障した際に深くかかわってくるのです。

どのような家電製品でも、メーカーによる保証がついていますが、エコキュートも同様にメーカーによる保証サービスがついています。この保証サービスは、メーカーによって年数や何をしてもらえるのかが変わりますが、基本的に保証期間内に何らかの問題がエコキュートに発生し、動作がしなくなった場合、メーカーが修理を受け持ってくれるというものです。もちろん、故意に壊したなどという場合は対象外ですが、普通に使っているだけなのに故障した…という場合は、保証範囲内で無償修理対応をしてもらえたり、格安で修理してもらえたりというサービスになっているのです。

ただし、何をしてもらえるのかは、メーカーによってかなりの違いがありますし、同じメーカーでも特定の機能がついている機種は通常のエコキュートよりも手厚い保証内容になっているという場合があります。したがって、エコキュートを購入する際には、どういった保証内容になっているのかもしっかりとチェックしておかなければいけません。
基本的に、エコキュートのメーカー保証は、1~5年程度に設定されているのが普通です。ただし、「ヒートポンプは3年、タンクユニットは5年」などと、ユニットによっても保証期間が変わってしまいますので、その辺りは注意しておいた方が良いでしょう。なお、エコキュート購入時に必ずついてくる保証に関しては、耐用年数と比較してかなり短い年数になってしまいます。したがって、10年以上使うことを想定される給湯器の保証としては少し心もとない…と考えてしまう人も多いです。こういった場合には、有償になりますが、保証期間を延長できるサービスもあります。販売店などに延長保証を申し込めば手続きを進めてくれますので、長い保証が欲しいと考えている方は相談してみると良いでしょう。

エコキュートの故障時は、保証期間が残っているのであれば、メーカーに直接連絡するようにしましょう。そうすれば、無償で修理してもらえる可能性が高いです。

関連記事:エコキュートのメーカー保証比較!長く使用する設備だから保証面はおさえておきたい!

まとめ

今回は、エコキュート調子が悪い…修理にかかる費用ってどの程度を見込めばいいの?についてご紹介してまいりました。

エコキュートの故障については、修理内容によってコストが大幅に変わってしまい、数千円で修理できる場合もあれば、十数万円かかってしまうような修理も存在するのです。したがって、修理に関する見積りをキチンと提示してもらい、あまりに高額な修理費用になっているのであれば、買い替えを検討したほうが良いでしょう。高額な修理費用になっているということは、エコキュートの重要部品が故障していると考えられますので、すでに他の場所にまで悪影響を与えていた…なんてことが考えられるのです。したがって、高いお金をかけて修理したのに、すぐに別の場所が故障してしまう…なんて可能性があるのです。

また、10年を経過したエコキュートが故障してしまった場合には、基本的に買い替えがオススメです。この記事でもご紹介したように、基本的な耐用年数が10~15年の住宅設備ですので、次々に故障が発生していく可能性の方が高いと考えましょう。