【2020年9月版】人気エコキュートメーカーにおける最新モデルの特徴的機能は?

近年では、エコキュートの機種選びをする際に、「どのメーカーのエコキュートが良いのか分からない…」と迷ってしまう方が多いように思います。もともとガス給湯器が広く普及していた日本国内ですが、太陽光発電やオール電化が広く普及してきたこともあり、電気でお湯を沸かすことができるエコキュートの人気がどんどん高まっているのです。しかし、エコキュートの需要の高まりに比例して、開発・販売を手掛けるメーカーも増えてしまい、現在では機種選びの際に選択肢が多すぎて困ってしまう…という方が多いのです。

もともとエコキュートを利用していた方が新しい機種に変更するといった場合であれば「同じメーカーを選べば良い!」と考える人も多いのですが、10年以上前にエコキュートを導入した方であれば、同じメーカーでも操作方法や搭載機能がかなり変わってきているため、入れ替えの際にメーカーごと変えてしまう人も多いのです。そのため、どのような状態の方であっても、自宅に最適なエコキュートメーカーはどこだ?ということを考えなければならないのです。
というのも、エコキュートは「単なるお湯を沸かすことができる給湯器」というだけでなく、最新モデルのエコキュートにはAIなどが搭載され、本体側で省エネ運転をしてくれたり、外出先からお風呂のお湯を貯めることができるような機能まで搭載されるようになっているのです。そして、メーカーによってエコキュートの開発ポイントが異なることから、同じエコキュートでも「出来ることと出来ないこと」がかなり違ってくるのです。

そこでこの記事では、エコキュートの機種選びに迷っている方のため、代表的なエコキュートメーカーにおける最新モデルの特徴的機能をご紹介していきたいと思います。現在、エコキュートの購入や入れ替えをご検討中の方は是非参考にしてみてください!

エコキュートの人気メーカーはどこ?

現在のエコキュート市場では、以下の6社が代表的な人気メーカーと言えます。

  • パナソニック
  • 三菱電機
  • ダイキン
  • コロナ
  • 日立
  • 東芝

もともとエコキュートは、世界で初めてコロナが開発に成功し販売を始めた給湯システムです。エコキュートの販売開始は2001年と、給湯器としてはまだまだ非常に新しい部類に入るシステムとなります。しかし、電気でお湯を沸かす給湯器ですので、直接火を使わないことから住宅火災のリスクが低くなることやお湯を沸かす際のCO2排出量が非常に少なくなることから、環境負荷の少ない給湯器として一気に注目度が高くなったのです。さらに、電力会社が用意している夜間の電気代が格安になる料金プランを活用すれば、他の給湯器と比較して大幅な給湯コスト削減を実現できるというメリットから、2020年6月末で国内累計出荷台数が700万台を超えるほどの大ヒット商品になったのです。

このように日本全国で非常に高い人気を誇る給湯器に成長したエコキュートは、コロナ以外の国内有名電機メーカーが開発・販売に参入するようになり、2020年現在では家電メーカーとして非常に有名なパナソニックと三菱電機がトップシェアを争っています。次いで人気を集めているのはダイキンとコロナです。
中には、同じエコキュートなのだから、どのメーカーの物を購入しても同じではないか?と考える方がいるかもしれませんが、実は「お湯を沸かす」以外の便利機能が開発するメーカーによってかなりの違いが存在するのです。したがって、ご家族のライフスタイルなどを考慮して、導入するエコキュートを選びたいと考えている方であれば、きちんとメーカーごとの特徴を掴んでおかなければいけないのです。

エコキュートの機種選びを進める時には「まずメーカーごとの特徴を掴むことが重要!」ということを覚えておきましょう!

人気メーカーエコキュートの最新モデルの特徴

それでは、人気エコキュートメーカーごとに、最新モデルの特徴についてご紹介していきましょう。「エコキュートなんてどこの製品でも同じ!」と考えている方も多いのですが、詳細を見てみると機能面の違いがかなり存在するのです。

省エネ性能が高いと言われるパナソニックのエコキュート

まずは、エコキュートのトップシェアを争うパナソニックの特徴からご紹介しましょう。言わずと知れた家電の王様パナソニックですが、非常に省エネ性の高いエコキュートを販売していると人気です。パナソニックの人気の高さは、高機能なエコキュートという面もあるのですが、なんといっても『パナソニック製』という安心感も大きな理由の一つです。
パナソニック製エコキュートの最新モデルでは、「ソーラーチャージ機能」など、さらに省エネ性を高める便利機能が特長となっています。

  • ソーラーチャージ機能の採用で、太陽光発電との連携が可能に
  • 貯湯ユニットに凍結予防ヒーターが内臓、外気温-25℃でも80度の高温沸き上げが可能など、寒冷地向けエコキュートの性能がアップ
  • エコナビなど、パナソニック独自の省エネ機能。シンプルリモコンで設定も容易に

パナソニック製エコキュートは、ソーラーチャージ機能の搭載で、太陽光発電の余剰電力を上手に活用できるようになっています。これにより、夜間に深夜電力でお湯を沸かす量を減らして、昼間に太陽光発電の余剰電力で沸き上げができるようになり、エコキュートの給湯コスト削減効果がさらに高くなるのです。太陽光発電を導入して10年以上経過した家庭であれば、売電価格が大幅に下落していますので、発電した電気を自家消費できるこの機能は非常に便利です。
さらに、寒冷地向けエコキュートの高機能化も嬉しいポイントになるでしょう。冬は気温が下がる地域などでは、エコキュートの運用効率が下がってしまうのですが、パナソニック製の現行モデルでは、貯湯ユニットにヒーターが内蔵されたり、-25℃の外気温でも高温沸き上げができるような対策がとられています。

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入浴サポート機能が充実の三菱電機製エコキュート

三菱電機製エコキュートはパナソニックに並ぶ人気を誇っています。独自のマイクロバブル機能で、お風呂の栓を抜けば自動で配管洗浄をしてくれたり、ホットあわーなどの入浴サポート機能が充実しているのが人気の理由です。三菱製エコキュートの最新モデルの特徴は以下のような感じです。

  • バブルおそうじ機能で配管を自動で洗浄してくれる。日々のお風呂掃除が楽になります
  • 女性に嬉しいマイクロバブル入浴や残り湯の熱で節約できるホットりたーんなど入浴サポート機能がさらに充実
  • お湯はりにかかる時間を約25%短縮できるモードが搭載
  • お天気リンクAIが搭載され、太陽光発電と連携できるようになりさらなる省エネを実現

三菱電機製エコキュートの特徴は、なんといってもマイクロバブル機能です。お風呂の栓を抜けば自動で配管洗浄をスタートしてくれますので、日々のお風呂のお手入れが非常に楽になります。ホットあわー機能は、毎日の入浴でお肌に潤いを与えてくれるなど、女性に非常に嬉しい機能になっています。
さらに、最新モデルのエコキュートでは、省エネ性能の向上も見られます。例えば、ホットりたーんと呼ばれる機能では、お風呂の残り湯の熱を回収し、深夜のお湯の沸き上げに再利用することができるようになるのです。またお天気リンクAIにより、太陽光発電とも連携できるようになり、「三菱HEMS」でつなぐことで天気予報から必要な湯量を自分で計算し最もお得に沸き上げをしてくれるようになるのです。
三菱電機製エコキュートは、年間給湯保温効率が「4.0」という最高クラスを実現しており、非常に省エネ性能が高いのも特徴です。

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年々性能が向上しているのダイキン製エコキュート

空調設備メーカーのイメージが強いダイキンもエコキュートの開発・販売を行っており、現在はコロナと並ぶような人気を誇っています。特に近年では、年々省エネ性が高くなっていると言われており、さらに入浴を便利にする多くの機能が搭載されるようになっています。

  • 年間給湯保温効率が向上し、省エネ機能がますますアップ
  • 温浴効果のあるマイクロバブル入浴や水圧がアップするパワフル高圧が採用され、毎日の入浴がさらに便利に
  • 4つのモードでお風呂のお湯を賢く保温してくれる温浴タイムが採用
  • 旧モデルの約1.3倍の沸き増し能力に

ダイキン製のエコキュートは、多くのメーカーのエコキュートで使用禁止となっているにごり湯系の入浴剤が使用できるのも大きなメリットです。さらに最新モデルのエコキュートでは、一般地向けのエコキュートで最大「3.6」、寒冷地向けのエコキュートで最大「2.9」の年間給湯保温効率を実現しており、他メーカーの省エネ性能に近づいています。
また、ダイキン製エコキュートを導入した方の多くは、勢いのあるシャワーを実現するパワフル高圧機能を重視する方が多いです。

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実は最高性能を実現しているコロナ製エコキュート

世界で初めてエコキュートを開発したのがこのコロナです。現在では、パナソニックや三菱電機に次ぐエコキュートメーカーとなっていますが、実は非常に高機能なエコキュートを販売しています。さらに最近では、お子様や高齢者が安心して入浴できる機能が追加されています。

  • エコキュート業界最高性能を実現
  • スマホアプリを導入し、遠隔で給湯器の操作が可能に
  • お子様や高齢者の安心安全な入浴をサポートする見守り機能が搭載
  • ソーラーモード搭載で、太陽光発電の余剰電力を賢く活用

上述しているように、コロナは世界で初めてエコキュートの開発に成功して販売を開始したメーカーです。パナソニックや三菱電機などと比較すると、企業の知名度は低くなってしまうのですが、実は業界で最も高性能なエコキュートを販売していると言われているのです。実際に、一時期はパナソニックや三菱電機など、大手のメディア戦略に押され気味だったのですが、その性能の高さが口コミで広まっていき、年々着実にシェアを伸ばしてきています。コロナの省エネ性能は、年間給湯保温効率が「4.0」、省エネ基準達成率が「122%」と、エコキュート業界では最高クラスになっています。
最近では、この高い省エネ性能に加えて、お子様や高齢者の安全安心な入浴をサポートする機能が追加されています。少子高齢化が進む日本では、年々入浴事故が増えていると言われていますので、こういった新機能の追加は非常に嬉しいポイントになると思います。また、スマートフォンアプリ「コロナアプリ」が登場しており、外出先からお湯はりなどを遠隔操作できるようになり、利便性も非常に高くなっています。

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独自路線を貫く日立製エコキュート

引用:日立公式サイト

多くのメーカーがエコキュートの開発を行っている中、他のメーカーの着眼点とは異なる独自路線を貫いているのが日立です。日立製エコキュートは、他メーカーにはない水道直圧給湯モデルがあるなど、特定の機能にこだわりがある方などに非常に高い人気を誇るメーカーと言えます。

関連記事:独自路線で人気の日立製エコキュート!他のメーカーにない日立だけの特徴とは?

  • 水道直圧給湯モデルは、最もパワフルな水圧を実現
  • 業界最高クラスの省エネ性能に加え、高い耐震性能も実現
  • ナイアガラタフネス搭載で、高硬度水・井戸水にも対応
  • ウレタンク採用で高い断熱性能を実現

日立製エコキュートは、他メーカーにはない独自路線の機能で高い人気を誇ります。例えば、業界初のウレタン発泡を充填した断熱構造の貯湯タンクで、非常に高い省エネ性能と耐震性能を誇っています。
また、「シャワーの水圧が弱い…」ということが弱点とされるエコキュートですが、日立製エコキュートでは水道直圧給湯を採用しているモデルが登場しており、他メーカーのエコキュートにはないパワフルな水圧のシャワーを体験できるというのが大きなメリットです。他にも、ナイアガラ倍速湯はりや快泡浴など、快適な入浴をサポートする便利機能が搭載されるようになり、最も弱点の少ないエコキュートを実現していると言われています。
特に、ナイアガラタフネス搭載モデルは、メーカー保証が非常に長い点や高硬度水・井戸水にも対応できるという特徴を持っています。したがって、今まで何らかの問題でエコキュートの導入ができなかった…という方でもエコキュートの設置が可能になる可能性があるなど、幅広いニーズにこたえられるモデルがたくさんあります。

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「銀イオンの湯」で人気の東芝製エコキュート

引用:東芝公式サイト

二日目でも快適な入浴を実現すると言われる『銀イオンの湯』で有名なのが東芝製エコキュートです。東芝製エコキュートは、確かな性能を持っているにもかかわらず、比較的本体価格が安価です。したがって、できるだけ導入コストを抑えたいと考えている方にとっては非常にオススメ出来るメーカーと言えます。

  • 業界最長クラスの『メーカー5年保証』があって安心
  • 人気の『銀イオンの湯』で安心・安全な清潔なお風呂を実現
  • スタイリッシュで使いやすい光タッチリモコンを採用
  • 太陽光発電の余剰電力を活用できる『昼の運転予約』機能が新登場

もともと、確かな性能を持つエコキュートが安価に手に入ることで人気の東芝製エコキュート。最近では、それに加えて台所リモコンで、省エネ状況を確認できたり、太陽光発電の余剰電力を活用できる『昼の運転予約』機能が搭載され、省エネ性能も非常に高くなっています。
その他にも、口コミサイトなどで非常に高い評価を受けている『銀イオンの湯』があり、除菌と防臭効果で安心して沸かし直しができるエコキュートが実現しています。エコキュートは、導入後何年も使用していく給湯器ですので、業界最長クラスのメーカー5年保証がついている点もオススメ出来るポイントになります。

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まとめ

今回は、家庭で採用する給湯システムとして年々人気が高くなっているエコキュートについて、メーカーごとの特徴の違いをご紹介してきました。この記事でご紹介しているように、太陽光発電やオール電化の普及に伴って、年々その需要が高くなっているエコキュートは、その人気の高さから開発・販売に参入するメーカーも増加しているのです。消費者からすれば、エコキュート導入時の選択肢が増えるということですので、何も悪い事ばかりではありません。しかし、現在のエコキュート業界では、その選択肢が多くなりすぎてしまい「自宅に最適な機種はどれだ?」ということがなかなか判断できずに困ってしまう…という方が増加してきているのです。

この記事でご紹介したように、一口にエコキュートと言っても開発するメーカーによって着眼点がかなり違うため、同じエコキュートでも得られるメリットが異なってくるのです。したがって、これからエコキュートの導入を考えている…という方や、古くなったエコキュートを最新モデルのものに入れ替えよう…などと考えている方がいれば、まずはメーカーごとのエコキュートの特徴を掴んでいくことからスタートしていくのがオススメです。