注意!エコキュート無料点検訪問の手口5種と対応方法

エコキュートの無料点検・メンテナンスによる被害をよくお聞きするので、エコキュート専門業者として注意喚起をまとめてみました。

正直なところ、エコキュートを長く使うには点検やメンテナンスは必須なのは間違いありません。

そもそも、エコキュートの点検は自分じゃできないの?

エコキュートの点検やメンテナンスはご自身で行うことも可能です。とはいえ、プロが行うメンテナンスと素人がやるメンテナンスではできることが大きくことなるため、”自分でエコキュートの点検・メンテナンスするだけ”というのはエコキュート専門店としてもオススメできない状態です。

ざっくり結論を言うと、「定期的に自分で行う」かつ「数年に1度は専門業者に点検を依頼する」というのが理想的です。

自分でも可能なエコキュートメンテナンス部分

  1. エコキュート貯湯タンクの水抜き
  2. お風呂のフィルター掃除
  3. 配管まわりの清掃
  4. 配管の接続部点検
  5. 漏電遮断機部分の点検
  6. 逃がし弁の点検
  7. ヒートポンプユニットの水(空気)を抜く
  8. リモコンふき取り
  9. 凍結防止確認

上記リストを半年に1度程度で良いので点検・メンテナンスしておけば、自分でできるエコキュートのメンテナンスとしては十分です。少し面倒ですが、定期的に行っているとそれなりに知識も増えるため、トラブル時の対応や長く愛用できる秘訣にもなります。

業者に頼む部分とメンテンナス頻度

「自分で定期的にメンテナンスを行っていれば、業者に依頼しなくても大丈夫!」というわけではありません。

エコキュート専門業者として、かなり利用者側の立場にたって助言したとしても、3年に1度は専門家に点検・メンテンスを依頼した方が良いです。

エコキュート自体はきちんとメンテンスを行って使用していれば、10~15年は使用可能です。とはいえ、中には消耗品があり、その部分がだいたい3年を目安に経年劣化を起こすと言われています。

こればかりは、自分の点検では見落としがちになりますし、気づいたとしても自分で交換することは難しいです。

なので、3年に1度はその場で異変に気づき、交換対応できるスキルをもった人に点検・メンテナンスをして貰ったほうが、トラブルなく長く今のエコキュートを愛用していただけるはずです。

エコキュートの点検訪問でよくある悪質な手口5選

点検訪問、メンテナンス営業で関する営業トークをご紹介していきましょう。

ただし、訪問による点検・メンテナンスをお伝えしてくる業者全てが悪徳業者というわけではなく、中にはまっとう理由や価格、営業手法で行っている業者もあります。

そうなった場合、かなり勿体ないことにすることになるので、訪問点検の営業があった際は、この際にエコキュート専門業者のメンテナンスを真剣に考える時間をとりましょう。

エコキュート激安革命では関西エリア限定ですが、訪問点検・メンテナンスも行っています。

万が一、修理や交換が必要になった際もその流れで対応することができるので、エコキュートの状態が良い悪い関わらず、スムーズに全てのことが片付きますので、お困りの際はお問い合わせください。

1.「点検0円!無料!」を謳い故障を指摘する方法

点検訪問の営業マンは、説明の際に「料金なしで点検・メンテナンスを行えます!」と説明することが非常に多いです。

お客様からすれば、ありがたい話かつお得な話と思って営業マンの話に乗ってしまおうと考えてしまうかもですね。

しかし、これは無料で点検やメンテナンスを行い、修理が必要な箇所や故障箇所がないにも関わらず、「状態が良くない」ということを伝えて、修理や交換にもっていく手法になります。本当に修理や交換が必要な場合もありますが、その場合でもまっとうな業者よりも高い価格で対応される場合が多いです。

こういった漠然とした営業トークに騙されないようにしましょう。

2.キャンペーンで強引に契約を勧める訪問点検

「今なら無料!」「メンテナンス無料キャンペーン」などを謳った手法です。エコキュートの点検訪問業者は、基本的に急に訪問してきて、営業トークを展開し、『その場で契約する』ことを迫ってきます。

「キャンペーン価格は今だけなので…」「地域で〇軒までのご案内なので」などと、今すぐに決めなければ安く(無料)することができないような事を言い、その場で何とか契約をさせようとするものなのです。

最悪の場合、検討したうえで後から解約できるので、とりあえず枠を確保するために契約書だけ記載してください…などと、詐欺のような話を持ち掛ける営業マンもいるようです。

誰でも、「今だけがお得なのです」と言われれば、焦って契約してしまおうかな…と考えてしまうものですが。こういった手法を使う業者の場合、ほぼ確実に悪徳業者です。

契約した後に料金の高さに気付いても意味がありませんので、他社の話も聞かずに即決するのはオススメできません。まずは、複数社から見積もりを取り、どこが一番信頼できるのかを検討し、購入すれば良いですよ。

3.自然災害の被害に便乗する手法

台風や地震などの災害によって、「住宅の損害保険を使えば無料で修理できる」といった趣旨でエコキュートの修理や交換を促してくるケースです。本当に被害のあった修繕箇所で利用する保険金に便乗して、本来必要のない修理や交換も行うというからくりです。

「保険金の範囲で行ってくれるのでから問題ないのでは?」と思いますが、こういった悪徳業者は、お客様から支払いではないという背景から、保険会社に対して高額な請求を行うことが多くあります。

また、保険金で支払われた途端に修理が行わないという最悪なパターンもあるようです。

こういった保険会社への負担は、最終的には被保険者につながっていくため、最終的には被保険者が損することも多々あります。保険金のアップだけでなく、保険範囲以外の利用によって、ブラックリスト入も考えられます。

悪徳業者の嘘や煽りにより、知らぬ間に、詐欺や犯罪に加担して最終的に痛い目にある典型的なパターンなので注意が必要です。

4.役場職員・委託業者などを装って点検にくる手法

点検訪問業者が水道局職員や消防署職員、非営利団体職員を装って、点検やメンテナンス営業をするパターンもあります。

  • エコキュートへ引っ張っている水道の水が汚染されていため、現段階で点検やメンテナンスに誘導
  • 「法律で2年に1度の点検・メンテナンスが義務付けられるようになった」と言って誘導

このように、公的な立場フリをして、公的なトラブルに巻き込まれているといったニュアンスで営業を進めていくのスタイルなので、高齢者などが引っかかってしまうパターンが多いようです。

5.「これは相場or平均価格でやっている」と謳う手法

これはエコキュートに限りませんが、訪問販売の営業マンは、提示する価格について『相場』や『平均価格』などと言う言葉を用いること非常に多いです。しかし、多くの場合、このセリフはウソです。

悪徳なエコキュートの点検業者の場合、そのほとんどが相場よりもかけ離れた高い値段設定になっており、それを無理矢理、市場相場としてトークを展開するのです。

点検は無料でも、修理や部品交換に対して「相場」「平均価格」といった言葉を用いて、高額請求でも押し通していくパターンがあります。

したがって、『相場』や『平均価格』などといって提示される価格をそのまま信用するのではなく、必ず他の業者の話も聞いて相見積もりをしてください。訪問販売業者は、何とかその場で契約をさせようとしますが、即決はきっぱりと断りましょう。

エコキュート専門店が教える点検訪問営業の対策と断り方

最もオススメなのは「話を聞かない」

セールストークに惑わされない。という前に、「訪問業者の話は聞かない!」というスタイルを貫くのが最も安全と考えておきましょう。

前述したように、優良業者の断ち切るため諸刃の剣ではありますが、エコキュートの訪問点検・メンテナンス業者はかなり高い確率で悪徳業者と言えます。

訪問勧誘業者の話をしていると、「私が訪問販売に騙されるわけはない!」という方がいるのですが、正直訪問販売に騙された人のほとんどは、全く同じ考えを持っている方なのです。

訪問販売の営業マンというのは、断られるのに非常に慣れていますし、そこから何とか契約に持ってく為の話術が非常に巧みです。したがって、「私は騙されない!」と考えている方でも、不用意に家に上げて話しを聞いてしまうと、いつの間にか契約書にハンコを押していた…なんてことになるのです。

もちろん、ちょうどエコキュートの点検・メンテナンスをしようと考えていて何社か見積りを取ったところ…なんて方であれば、話を聞いてみるのも手ですが、そうでないのであれば、話を聞く必要すらないと考えておきましょう。

その場で契約・即決しない

訪問業者の営業を受ける時に、絶対におさえておきたいポイントは何を言われたとしても「その場で契約してはいけない!」ということです。

訪問勧誘の営業マンは、話術が非常に巧みで、その場で契約しなければ「損してしまうのでは…」といった気持ちにさせてきます。しかし、こういった気持ちがわいた時点で、相手の術中にはまっていると考えた方が良いですよ。

どのような住宅設備の営業でも、訪問販売を受けて、その場で契約するのは絶対にやめてください。

  • 「キャンペーンでこの価格は今だけ」
  • 「枠が決まっているので枠だけ抑えませんか?」

などを言ってきますが、その言葉はウソです。また、業者が「相場です」と言ってくる金額が本当に相場なのかわかったものではないのですし、本当にお得な価格を知るには何社かの見積りをとってみなければぜったに分からないのです。

したがって、「検討するので、本日は契約できません!」とはっきりと意思表示するようにしましょう。

それでも居座るような業者であれば、確実に悪徳業者ですので警察を呼んでも良いと思いますよ。

なお、契約した後にクーリングオフも可能ですが、手続きなども意外と面倒ですので、しっかりと検討・納得したうえで契約するようにしましょう。

他の業者と比較する

これは訪問営業マンを追い返した後の話ではなく、訪問営業マンがいるその場で「他の業者と価格の比較を行う」というやりかたです。

自分のスマホで価格を確かめてもいいですし、営業マンに「他の有名業者の価格」を複数社(3~4社)教えてもらうやり方でも構いません。

「他社価格」と「相場価格」というソースが出せない場合は確実に悪徳業者なので、聞く話もなく帰ってもらいましょう。

騙されて契約してしまった後の行動

万が一、訪問点検業者とその場で契約してしまっても、条件によっては後から解除することが可能です。落ち着いて、以下を理解していきましょう。

契約から8日以内であればクーリング・オフを利用しよう

エコキュートの点検・メンテナンス商法のような訪問勧誘の場合は、その場で契約したとしても8日以内であれば契約を解除することができます。

  • 「クーリング・オフ禁止」
  • 「契約解除不可」
  • 「違約金が発生」

と契約書にかかれている場合でも、クーリング・オフは契約後8日以内であれば誰でも適用されます。もちろん、違約金などを支払う必要もありません。

また、「クーリング・オフはできない」と通知されたり、脅されたりした場合は、契約から8日間以上が経過してもクーリング・オフができます。

詳しくは国民生活センターのクーリング・オフの手続き方法を参考にしましょう。

訪問販売消費者救済基金制度を利用する

すでにお金を支払ってしまっている場合でも、訪問販売消費者救済基金制度を利用すれば、被害額を補償してもらえる可能性があります。

クーリング・オフや契約解除の通知を行ったのに、その業者が通に応じてもらえないパターンの場合は、「訪問販売消費者救済基金制度」という制度がりようできます。

制度の利用方法などは、以下サイトで解説しているので参考にしてくださし。

訪問販売消費者救済基金について | 公益社団法人日本訪問販売協会公式WEBサイト

ちなみに、この制度はその訪問業者が日本訪問販売協会の非会員、支払い・契約から1年以上たっている場合は補償の対象外になるので注意しましょう。

相談先窓口

消費者ホットライン

日本全国で利用できる消費生活センター・国民生活センターの窓口です。

対処法アドバイスや訪問業者に対しては被害者のかわりに返金の交渉など様々な対応も行ってくれます。

電話番号:188
受付時間:平日9:00~17:00、土日・祝日10:00~16:00

日本訪問販売協会

訪問販売業を行っている会社や組織が加盟する団体です。トラブルの対処法やアドバイスを行ってくれます。

電話番号(訪問販売ホットライン):0120-513-506
受付時間:平日10:00~12:00/13:00~16:30

法テラス

点検商法等関係なく、法的な問題全般を受け付けてくれている公的機関になります。無料法律相談や弁護士費用の立て替えサービスもおこなっています。

電話番号(法テラス・サポートダイヤル):0570-078374
受付時間:平日9:00~21:00、土曜日9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)

エコキュート点検訪問の体験談