エコキュートの導入に迷っている方へ!導入前に知っておきたいメリットとデメリットをご紹介!

今回は、ここ数年で一般家庭でも急速に広がっている『エコ』なアイテムの中でも、エコキュートに関するメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。新築で住宅を建てる時や、現在使用している給湯器にガタが来たときなど、エコキュートのような給湯器の導入を考える時は多いですよね。しかし、こういったエコと言われるシステムには、エコキュート以外にもエコジョーズやエネファーム、エコウィルなど、似たような名前の別製品が様々で、どれを導入すれば最もお得なのか迷ってしまうという人がほとんどだと思います。
どの製品にも、それぞれ違ったメリットとデメリットがあるので、一概に「●●が絶対オススメ!」などとは言えませんし、ご家庭の家族構成などによって導入すべき給湯システムも異なってくるものなのです。そこで本稿では、近年、急速に知名度とその人気が上がってきているエコキュートのメリットとデメリットについてご紹介したいと思います!

エコキュートのメリット・デメリット

それでは早速、エコキュートのメリットとデメリットについてご紹介していきます。そもそも「エコキュートって何?」という方は、以前書いた「【徹底比較】エコキュートとエネファームの違いって何?それぞれのメリットは?」という記事内でエコキュートの特徴をご紹介していますので、そちらもぜひご参照ください。
エコキュートのメリットとデメリットは、一般的に以下のようなことがあげられます。

エコキュートのメリット
  • 従来のガス給湯器などと比較すると、深夜電力を使うため給湯にかかる光熱費が安い
  • 断水時には、タンク内の水が非常用水として利用できる
  • 停電時でもタンク内の水(お湯)は非常用取水栓から取出すことができる
エコキュートのデメリット
  • 深夜に大量の水を、貯めておく仕組で、冬は効率が低下する場合がある
  • 施工方法によっては、低周波音が長時間出るため、近所と騒音トラブルになることがある
  • 家族構成や季節など、使い方によっては頻繁にお湯切れがある

一般的にですが、エコキュートには上記のようなメリットとデメリットがあると言われています。それでは、それぞれをもう少し詳しくご紹介しておきましょう。

メリット1 深夜電力を使うため給湯にかかる光熱費が安い

エコキュートの導入を考える方にとって、最も大きなメリットとなるのがこれでしょう。エコキュートは、従来のガス給湯器などと比較すると、日々の光熱費を削減でき、経済的なメリットがあるのです。
この理由は、エコキュートが少ない電力でお湯を沸かすことができるということや、電気代が安くなる深夜電力を使用することで、ガス給湯器や電気温水器に比べて省エネになるからです。実際にエコキュートでお湯を沸かすときの電気代は、同じ量の水でガス給湯器のガス代や電気温水器の電気代より格段に安くなります。

メリット2 タンク内の水が非常用水として利用できる

これは、災害時や、何らかの理由で取水制限、断水が行われたときのメリットです。通常ガス給湯器などは、その場で瞬間的に水をお湯にするシステムですので、断水時などはお湯はもちろん、水も使用できなくなります。しかし、エコキュートの場合は、あらかじめ作っておいたお湯を貯水タンクに貯めておくというシステムのため、万が一の場合、タンク内の水を非常用水として利用することができるのです。ただし、サイトによっては飲料水としても使用できるなどと紹介されていますが、そのまま飲料水としては使用しない方が無難です。メーカーのパンフレットなどにも、煮沸すれば飲んでもOKと記載されるように、そのまま飲むことは想定されていません。

メリット3 停電時でもお湯or水の利用が可能

メリット2で紹介したように、エコキュートはタンク内にお湯を貯水しています。したがって、停電時だとしても貯水タンク内にはお湯が残っています。残っているお湯は非常用取水栓から取り出すことができますので、停電時でもお湯や水を利用することが可能です。ガス給湯器などは、「ガスがエネルギー源なのだから停電は関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、着火に電力を使用するため停電時にはお湯を使うことができないのです。
ちなみに、タンク内のお湯を使い切ってしまうと、エコキュートも停電時はお湯を使えません。

デメリット1 冬は効率が低下する場合がある

これは、エコキュートは、お湯を作り置きしておき、必要な時に貯めて置いたお湯を利用するという仕組み的なデメリットです。要は、冬場など、お風呂以外にも大量にお湯を使う可能性がある季節などは、予め貯めおいたお湯を使い切ってしまい、電気代が高い時間帯にお湯を作る必要が出てくるなど、効率が悪くなる可能性があるのです。
したがって、貯水タンクの容量などは、家族構成をよく考えて、選ぶようにする必要があります。自分に必要なタンク容量が分からない…などと言った場合は、施工業者に普段のお湯の使用状況を伝え、アドバイスを受けるようにしましょう。

デメリット2 騒音トラブルの可能性がある

これも、エコキュートの仕組み上のデメリットです。エコキュートは、電気代が安い深夜電力を使用してお湯を作るため、メインの稼働が静まりかえった深夜帯になるのです。したがって、お湯を作る時に出る低周波音が、周囲が静かなため、思ったよりも響いてしまうことがあるのです。実際に、エコキュートの騒音による起訴沙汰もいくつか発生していますので、施工方法などは注意しておきましょう。
エコキュートは、きちんと知識と腕をもった施工業者が施工すれば、深夜帯の低周波音を気にならない程度に抑えることができますので、施工業者選びは非常に重要です。関西周辺で、エコキュートの低周波音にお悩みなら、是非当社までお問い合わせください!

デメリット3 お湯切れ問題

エコキュートは、上述したように、タンクにお湯を貯めておき、そこからお湯を使用するというシステムです。当然のことながら、タンク内のお湯がなくなってしまえば、新たにお湯を作らなければお湯が使えなくなってしまいます。したがって、親戚がお泊りにきた、夏場などに頻繁にシャワーを浴びるなど、普段とは使用状況が変わった時にお湯切れを起こしやすいです。
最近のエコキュートは、普段の使用量から自動的に貯めておくお湯の量を判断する機能などがついているものがほとんどですので、注意が必要です。何らかの理由で、お湯の利用料が多くなりそうなときには、前日のうちに満タン湯沸かしをする設定に切り替えるなど対策をしましょう。

まとめ

今回は、数あるエコ系給湯器の中でも、近年人気が上がっているエコキュートのメリットとデメリットについてご紹介しました。エコキュートにおいて、他の給湯器との最大の違いというのは、湧き上げたお湯を貯水タンクに貯めておき、使用時にはその貯水タンクから供給していくというシステムになっていることでしょう。この貯水タンクにお湯を貯めるというシステムは、電気代が安い時間帯にお湯を作るためには必ず必要になる工程ですが、この仕組みがメリット、デメリット両面に影響を与えてしまうものなのです。
しかし、デメリット面に関して言えば、お湯切れなどが最も大きな点となりますので、貯水タンクの容量さえ間違えなければ、不便を感じることなく運用することは可能だと思います。ただし、今まで一度もエコキュートを使用したことが無い人であれば、タンク容量をどの程度のものにすれば良いのか、さっぱり分からない…という人も多いことでしょう。現在エコキュートの導入に迷っている方で、上記のようなデメリットで悩んでいるのであれば、是非当社までご連絡ください。当社では、お客様の家族構成や普段のお湯の使用状況に合わせて、最適なエコキュートシステムをご提案させていただきます!