エコキュートの日常使いについて!「長期不在時」は何か特別なことをしないといけないのか?
今回は、エコキュート激安革命にて、エコキュートの購入をしていただいたお客様から良くいただく質問がありますので、それについて解説していきたいと思います。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクが一体となった給湯システムで、一日に使用するお湯を深夜帯にまとめて沸かして貯め置きしておくという仕様になっています。こういった仕様になっていることから、電力会社が用意している深夜帯の電力が格安になるプランなどを活用し、日々の光熱費を大幅に削減することが期待できるのです。特に近年では、太陽光発電システムのFIT期間が終了したご家庭で、電力の自家消費をするためにエコキュートを導入するという方が増えています。こういった非常に省エネ効果が高いと言われる給湯器なのですが、「お湯を貯め置きする」という特性上、ガス給湯器にはない疑問が生じてしまうようです。
それは、旅行などで長期間家を空ける時、「エコキュートはどうしておけば良いの?」という問題です。上述したように、エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯め置きするというシステムですので、1カ月間家を空けた際には、タンク内のお湯は不衛生ではないのか?と心配になる方が多いのです。皆さんも、電気ポットに1カ月間置いたお湯を口にしたいとは思わないと思うのですが、これと同様の気持ちになってしまう訳です。
そこでこの記事では、家を長期間不在にするときのエコキュートの取り扱い方について簡単にご紹介していきたいと思います。
1カ月以上不在にするときのエコキュートの取り扱い
まずは、「海外旅行で1カ月以上不在にする…」など、不在期間が長期にわたる場合のエコキュートの取り扱いからです。この場合には、以下のような対応をしてから家を出るようにしましょう。
- タンク内のお湯(水)は全て抜いておく
- エコキュートの電源を落としておく
1カ月以上など、長期間の不在となる場合には、エコキュート自身の電源を切っておくのがオススメです。その理由を以下でご紹介していきます。
光熱費が節約できる
エコキュートの電源が入っていて、タンクに水が入ったままの状態だと、毎日継ぎ足しで沸騰が行われてしまいます。さらに、タンク内の水が沸騰することによって蒸発しますので、減ってしまった分の水を足してまた沸騰させるという動作になります。つまり、長期間不在で、使いもしないのに勝手にエコキュートが動いてしまい、水道代や電気代が無駄にかかってしまう訳です。これを防ぐためにも、エコキュートの電源は落としてから家を出るべきです。
お湯が不衛生な状態になってしまう
上述したように、電気ポットなどに長期間貯めていたお湯は、不衛生で誰も飲みたくないですよね。エコキュートの場合も同様で、タンク内に1カ月以上貯め置きしたお湯は不衛生になってしまいます。
不在期間中でも、エコキュートの電源を入れておくと、タンク内のお湯は継ぎ足しで作られていきます。しかし、古いお湯と混ざって貯め置きされていきますので、何度も再沸騰を繰り返したお湯になってしまうのです。さらに、長期間タンク内にお湯がある場合、水垢などの不純物がどんどんたまっていきますので、入浴には適さない状態になってしまいます。不在期間が長い状態でエコキュートを放置してしまうと、不衛生なお湯になりますので、そのまま使わないようにしましょう。
冬場は凍結の危険がある
冬場の寒冷地などでは、タンク内に水を残したまま、電源を落として不在にすると、ヒートポンプ配管内などで凍結を引き起こしてしまう危険があります。帰宅後に凍結を解かせば問題ないと思うかもしれませんが、凍結による配管破裂の危険などもありますので、凍結防止のため、水を抜いておくようにしましょう。
長期の外出から帰宅した際は、以下の手順でエコキュートを使える状態にしましょう。
- STEP1 タンク内に満タンになるまで水を張る
- STEP2 エコキュートの電源を入れてお湯を作る
上記の手順でエコキュートからの給湯を受けることができるようになります。機種によって多少前後しますが、空の状態からお湯が使えるようになるまでは4~5時間程度待たなければいけません。詳細な時間については、取扱説明書などで確認しておきましょう。
長期不在から帰宅した際に、すぐにお湯が使えないのは不便かもしれませんが、省エネ、衛生面を考えるとこの方法が最もオススメです。
1カ月ほどの長期不在ではない場合の対処
旅行などで家を不在にする場合で、1カ月以上とまでは言わないが1~2週間程度不在にするという場合も多いですね。それでは、この程度の不在期間の場合、エコキュートはどのような対処を取っておけば良いのでしょうか?
こういった場合、可能であれば、1カ月以上のケースと同じく、水抜きをしてエコキュートの電源を落としておくというのがオススメです。しかし、不在期間が1週間程度なのに、それは面倒だな…と感じてしまう方も多いでしょう。そのような場合、エコキュートの機種によっては「沸き上げ休止機能」が利用できる場合があります。この機能が搭載されているエコキュートが導入されている場合、この設定をしてから外出すると良いでしょう。
「沸き上げ休止機能」は、その名称通り、設定した期間中は沸き上げを休止しておくという機能です。帰宅日・時間などが分かっている場合には、それに合わせて沸き上げをしておくことも可能です。こういった機能を上手に利用すれば、不在期間中にかかる電気代を削減できますし、帰宅直後にお風呂に入ることができますので、とても便利です。ただし、こういった機能に関しては、全ての機種に搭載されているわけではありませんので、「よく旅行に行く」「出張などで不在にすることが多い」などと言う方は、最初の機種選びの段階で、エコキュートに必要な機能が搭載されているのかよく確認して決めるようにしましょう。
まとめ
今回は、これからエコキュートを導入しようと考えている方や、最近エコキュートに入れ替えしたという方のために、エコキュートの日常使いで、よくある疑問についてご紹介してきました。冒頭でもご紹介したように、弊社がエコキュートを設置させていただいたお客様から「長期間不在にするときは、エコキュートは放置で良いの?」といった質問を受けることが非常に多いです。
もちろん、数日間だけ家を空けるといった場合であれば、特に気にすることもないのですが、2週間や1カ月以上となると、貯め置きしたお湯が不衛生なのではないか…光熱費が損ではないか…などと言った疑問が思い浮かぶようですね。エコキュートは、特に何の設定もしていない限り、深夜帯に沸き増しするような設定になっています。そのため、長期間不在にするのに、エコキュートの電源を入れっぱなしにしてしまうと、何度も再沸騰させることからコスト的な負担も大きくなります。さらに、長期間放置されたお湯となると、なんとなく不衛生に感じてしまうため、そのお湯でお風呂に入っても綺麗になった気がしない…と感じてしまうことになるでしょう。
したがって、1カ月以上など、長期間にわたって家を空ける時には、少し面倒ですがタンクの水を完全に抜いてしまい、エコキュート自体の電源も落としておくようにしましょう。そうすることで、電気代や水道代を節約することができますし、帰宅後にも綺麗なお湯でお風呂に入ることができるようになります!