初めてのIHクッキングヒーター!安全に利用するためにおさえておくべき注意点!
IHクッキングヒーターを安全に使うためには、正しい使い方を知り、特に火傷や火災を避けるための注意点を守ることが大切です。
IHクッキングヒーターは、直接火を使わないで加熱するので、ガスコンロと使い方が違います。でも、正しく使わないと火傷や火災の危険があるから、安全に使うためのポイントをしっかり覚えておく必要があります。
たとえば、IHクッキングヒーターは、鍋やフライパンがないと加熱しない機能がありますが、鍋を長時間そのままにしておくと、鍋自体がすごく熱くなることがあります。
だから、使い終わったらすぐにIHクッキングヒーターをオフにする、鍋を持つときは必ず鍋つかみを使うなど、火傷しないように注意が必要です。
IHクッキングヒーターを使うときは、正しい知識と注意点をしっかり守って、安全に料理を楽しみましょう。
IHクッキングヒーターの調理時の注意点
それでは、初めてIHクッキングヒーターを利用する方が知っておきたい注意点をご紹介していきましょう。最近では、新築時にオール電化を選択するなどという場合も多いですし、賃貸住宅でもIHクッキングヒーターが採用されているなんてことが多くなっていることから、使い慣れている方も増えてきています。一般的に、ガスコンロと使い勝手がかなり違うことから、「最初は苦労する…」なんてことを言われることが多いですね。ただし、慣れてくれば、そこまで使い勝手で困るようなことはないと思います。そもそも、加熱速度についてはIHクッキングヒーターの方が早いわけですので、IHクッキングヒーターに慣れれば、「IHの方が良い!」という方が多いと思います。
なお、IHクッキングヒーターにしても、ガスコンロにしても、共通する注意点としては「子供一人で使わせない!」というポイントです。IHクッキングヒーターは、火災リスクが少ないなどという理由から、子供に使わせても良いと考えてしまいがちですが、火傷などのけがのリスクがありますので、きちんと大人の目があるところで利用させましょう。それでは、日本電機工業会が紹介している、調理時の注意点をご紹介していきます。
揚げ物調理の注意点
IHクッキングヒーターは、火災リスクがなく安全と紹介されることが多いですね。もちろん、ガスコンロのように直接火を使う器具ではないことから、比較的安全な設備であることは間違いありません。しかし、一切の火災リスクがないのかというとそうではなく、IHクッキングヒーターが起因となる火災事例も存在します。
特に揚げ物調理の際に気をつけたいのは、「油は炎がなくても発火の恐れがある」というポイントです。実際に、IHクッキングヒーターで揚げ物調理をしている際、油が発火してしまった…なんて事例が発生しています。揚げ物をする際には以下の点に注意しましょう。
- 本体のそばから離れない
- メーカー指定の油量を守り、調理する
- 取扱説明書記載の鍋を使用する(※なべ底が反ったり変形しているものはNG)
- なべは加熱部の中央に置いて使用する
- 揚げ物キーや揚げ物コースがある機種は、必ずその機能を利用する
いため物・焼き物調理の注意点
次は、いため物・焼き物調理の際の注意点です。この場合、使用する湯量が少ないことから、油の温度が急激に上がってしまい、発火してしまう…などという恐れがあります。また、鍋を先に空焚きして油を入れるというやり方もNGです。鍋が高温になっている場合、油を注いだ瞬間に発火してしまう恐れがあります。以下の点に注意して利用しましょう。
- 本体のそばから離れない
- 予熱の火力は弱めにし、加熱しすぎない
液体を加熱するときの注意点
一昔前まで、IHクッキングヒーターは火力が弱い…という情報が出回っていましたね。そのため、ガスコンロなどと比較しても、液体の加熱にも時間がかかる…と考えている方が意外に多いです。ただし、熱効率に関しては、IHクッキングヒーターの方が圧倒的に高いため、液体の過熱はIHクッキングヒータの方が早いです。つまり、油断していると、目を離したすきに沸騰してしまい、飛び散ってしまう…にこぼれしてしまう…なんてことが起きます。
また、液体の調理物の加熱時の注意点として、味噌汁など底に沈殿するものをIHで急激に加熱してしまうと、沈殿物が飛び散ってしまう恐れがあります。したがって、こういった調理物を温め直す際は、あらかじめかき混ぜてから加熱し、加熱中も適度にかき混ぜるようにしましょう。
グリル使用時の注意点
グリル使用時に発火してしまう…という事例も存在します。グリルは、使用後や連続使用時に、受け皿・焼き網に残った調理物・脂分をしっかり取り除くようにしてください。また、グリル使用中は、本体のそばから離れないようにして、必要以上に加熱しないよう注意してください。加熱のし過ぎは発火の原因となります。
使用中、使用後の注意点
IHクッキングヒーターは、使用中、使用後しばらくの間は、トッププレートの加熱部分が高温になってしまいます。お子様などが火傷してしまうのは、鍋などをIHクッキングヒーターから外せば、見た目的に高温になっていることがわからないことから、誤って触れてしまう…ということで、火傷してしまうのです。以下の部分は、高温になるので注意しましょう。
- トッププレート(ガラス部)
- グリル(扉、庫内など)
- 吸・排気パネルや、排気部
なお、操作盤などで、高温状態かどうかが判断できるようにランプなどが付くようになっています。ランプが消えれば、触れても大丈夫です。
特殊調理器具使用時の注意点
無水調理用の鍋などは、非常に気密性が高いです。鍋の蓋なども気密性を確保するように作られており、温められた状態の蓋をトッププレートに置いてしまうと、フタが密着してしまったり、トッププレートの破損を引き起こしてしまうことがあります。したがって、こういった調理器具は注意して使用しましょう。
IHクッキングヒーター全般の注意点
それでは、IHクッキングヒーターを導入する場合、設備全般の注意点として覚えておきたいポイントもご紹介しておきます。
本体電源を切る!
IHクッキングヒーターには、本体電源と、ヒーターの電源が2つついています。使用しない時は、必ず電源スイッチ(本体主電源)を切ってください。なお、旅行など、長期間使わない時はブレーカーも落としておきましょう。
トッププレート(ガラス部)について
IHクッキングヒーターは、トッププレートがフラットでお手入れが楽ということもメリットの一つとされています。しかし、トッププレートはガラスですので、割れてしまう…なんてことに注意が必要です。以下のような点は注意しておきましょう。
- トッププレートに鍋やフライパン以外の物を置かない
カセットコンロ、ボンベ、缶詰などを誤って加熱すると爆発の恐れがあります。また、アルミ箔なべ、レトルトパックやアルミ箔、鍋のふたなどは、加熱によるやけどや発火の原因になります。 - 強い衝撃(上に乗ったり、物を落とすなど)を加えない
トッププレートにひび割れが生じてしまった場合、すぐに電源スイッチ(本体電源)とブレーカーを切ってください。その後、販売店もしくはメーカー修理サービスセンターに連絡しましょう。
トッププレートに関しては、汚れ防止カバーなどを使用しないようにしてください。汚れ防止カバーを使用してしまうと、温度検知、空焚き防止機能が正常に働かないため、非常に危険です。
吸・排気パネルの上に物を置かない
吸・排気パネルの上に物を置くと、異常を検知して加熱が止まることがあります。また、グリル前面から煙が出たり、グリルの取っ手が熱くなることがあります。
その他の注意点
調理以外の用途に使用しないでください。各社取扱説明書に記載している以外の用途で使用した場合、発火、破裂、やけどなどの原因になります。
なお、医療用ペースメーカーなどを使用している場合、製品の動作が、ペースメーカーに影響を与えることがあるため、医師とよくご相談ください。
まとめ
今回は、IHクッキングヒーター使用時の注意点についてご紹介してきました。IHクッキングヒーターは、直接火を使わない設備となるので、ガスコンロと比較すれば火災や誤作動による一酸化炭素中毒などの事故リスクが少なく、非常に安全な設備だと言われていますね。しかし、高音にまで加熱する設備なのは間違いありませんし、使い方を間違ってしまうと、油が発火したりして火災に発展してしまうリスクがあるのです。
他にも、見た目上、火傷の心配などなさそうに見えることから、小さなお子様が加熱部分に触れてしまい、火傷をしてしまう…なんてことも多いようです。基本的には安全な設備ではあるのです、正しい使い方を知らなければ、火災や事故リスクがあると覚えておきましょう。