旅行や出張など 短期・長期ご不在時のエコキュートの 設定を詳しく解説します!

この記事では、旅行や出張など短期または、長期にわたってご自宅を不在にされる場合のエコキュートの設定や対策などを詳しく解説いたします。

  • ①長期不在時にエコキュートをそのままにしておくとどうなる?
  • ②長期不在時の設定や対策は?
  • ③帰宅時にやることは?

こんな疑問を解決していきます。是非参考にしてみてください!

長期間不在時にエコキュートをそのままにしておくとどうなる?

エコキュートは、電気料金の安価な深夜に一日分のお湯を沸かして、貯湯タンクに貯めておく仕組みです。一日程度家を空けるだけなら何もしなくて大丈夫ですが、数週間~数か月の単位で不在が続く場合には、放置しない方が良いとされています。

次に長期不在時にエコキュートを放置してしまった場合のデメリットを3つご紹介します。

①無駄な光熱費がかかる

長期不在時にエコキュートの設定を変えずに出かけてしまうと、毎日エコキュートが使う事のないお湯を沸かし直してしまいます。

大気熱を利用してお湯を沸かすエコキュートは、他の給湯器よりもランニングコストが安いとはいえ、電気代は多少かかってしまいます。

必要のないお湯を沸かすために電気代がかさんでしまうため、長期不在前にはエコキュートの設定を変える必要があります。

②貯湯タンク内が不衛生になる

上述の通り、長期不在時にエコキュートをそのままにしていると、使われないお湯が貯湯タンク内に残り続けてしまいます。

タンク内の水が循環せず、古いお湯が残り続けてしまうと、雑菌やカビの繁殖、水垢や不純物の発生の原因になってしまいます。

長期間の不在後、不衛生なお湯を使用することになってしまいます。

貯湯タンクの中はサビが発生しにくい“ステンレス“を採用していますが、古いお湯をタンク内に残し続けてしまうと、どうしても不衛生になってしまいます。

③ブレーカーを落とした場合、冬は凍結のおそれがある

電気のブレーカーを落として、長期の不在が続いた場合、エコキュートを使用していない状態で、そのまま長期間放置してしまうと、配管内部に残ったお湯(水)が凍結してしまうおそれがあります。

帰宅した時に凍結していてお湯が使えなくなったり、最悪の場合は、凍結による配管の破裂など、エコキュートの故障に繋がってしまったりすることもあります。

このようなエコキュートトラブルを防ぐために、長期不在時には対策をする必要があります。
無駄な光熱費を抑え、貯湯タンク内の清潔さを保つようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

短期不在時にエコキュートの設定・やっておくこと

2週間以内の短期不在時にするべきこと(電源は切らない)

エコキュートには“沸き上げ休止機能“という機能が搭載されています。

この機能は、毎日夜に行っている沸き上げを、設定した期間中休止できる機能です。

2週間程度までの短期間不在の場合、沸き上げ休止機能で帰宅されるまでの沸き上げを休止しておくことで、無駄なお湯を沸かすことがないため光熱費を抑えることが出来ます。

また、期間をきちんと設定しておけば、帰宅後すぐにお湯を使用することも可能です。

長期不在時にエコキュートの設定・やっておくこと

2週間~数ヵ月の長期不在時にするべきこと 水抜き作業(電源を切る)

2週間程度の短期間なら、その期間の沸き上げを休止するのみでOKですが、2週間を超える長期間不在の場合、“水抜き”という作業を行うことが必要です。

長期間出かけるまで使用していたエコキュートの貯湯タンクには、貯めてあるお湯が残っています。沸き上げ休止機能を使用してもそのお湯は貯湯タンクに残り続けてしまいます。

2週間程度ならそのままでも問題ありませんが、2週間を超えると貯湯タンク内にカビや雑菌が繁殖してしまう危険があります。また、冬の寒冷地等では、貯湯タンク内にお湯が残ったまま放置してしまうと、配管の凍結等に繋がりかねません。

それを防ぐために行うのが“水抜き”という作業です。これは、貯湯タンク内に残っている水を抜いて空にすることでタンク内の清潔さを保ち、凍結を防止するという作業です。

エコキュート水抜き方法

  • ①漏電遮断機をOFFにする。
  • ②給水止水栓を閉じる。
  • ③タンクの逃がし弁を開け、貯湯タンクに空気を入れる。
  • ④タンクの排水栓をあけ、排水する。

上記の作業①~④を行うことで、不在時の1.電気代の無駄 2.タンクの衛生管理 3.凍結による配管の破損を防止することができます。多少手間ですが、長期(2週間以上)不在の場合は、必ずやっておきましょう。

帰宅後、使い始めるときは

  • ⑤タンクの排水栓をしめる。(逃し弁は、開けたまま)
  • ⑥給水止水栓を開け、オーバーフローするまでタンクに水を溜める。
  • ⑦タンクの逃がし弁を閉じ、ヒートポンプのエア抜きをする。
  • ⑧漏電遮断機をONにする。

※お湯を沸かし上げるまで5~6時間かかります。

最終更新日:2024年11月21日

まとめ

今回は、旅行や出張などで長期間不在の場合にエコキュートの設定や、やるべきことをを解説しました。

不在期間の基準を2週間以内の不在なら「沸き上げ休止機能」を使用する。2週間以上の長期不在時は「水抜きと電源を落とす」ことが必要です。不在前にきちんと対策をすれば、貯湯タンク内の清潔さを保ち、エコキュートの故障を防ぐことが可能です。

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