エコキュートの騒音トラブルを防ぐ騒音対策 裁判事例も?
エコキュートの室外機の騒音でトラブルになるという情報も? エコキュートを設置してからの近隣トラブルになる前に有力な対策を知りたい!
全国総販売数800万台とエコキュートを導入する家庭が増えると同時に、エコキュートの室外機による隣人トラブルの被害報告も急増しています。
実際に起きるのはどんなトラブルなのか、中には裁判になるという話も… ここではエコキュートの室外機によるトラブル事例など参考に対策や設定時のポイントなどをご紹介します。
エコキュートの室外機ヒートポンプによる騒音トラブル事例
エコキュートの室外機による騒音トラブルは少なくなく、被害が大きくなると裁判になったりその多くが和解で解決という事例がほとんどですが、損害賠償が発生したりと大事件に発展する可能性もあります。
まずはよくある事例を見ていきましょう。
消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は隣家に設置された家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の発する低周波音で不眠や頭痛の症状が出たとする群馬県在住の夫妻の申し出に対して、「給湯機の運転音が申し出者の健康症状の発生に関与している可能性が高い」との報告書をまとめた。経済産業省などに対して、2014年12月19日に再発防止に向けた対策を求めた。
機械メーカーを相手に損害賠償を求めて訴訟
県や所轄である環境庁にクレームを申し入れたものの、納得できる対応がないとのこと。
この裁判事例ではエコキュートの製造メーカーを訴えているということになりますが、実際にはエコキュートを導入した家庭や販売業者・施工業者に対して損害賠償を求めるという例もあります。
エコキュート騒音トラブルの原因・理由
ヒートポンプ(室外機)の機械音
エコキュートは深夜電力を利用して屋外に設置されたヒートポンプユニット(室外機)でお湯をつくります。
騒音トラブルの原因はヒートポンプは空気を圧縮するごく小さな機械音が発生することです。
ちなみに一般的なエアコンの室外機の作動音が50~60デシベルとされていて、エコキュートの場合は更に静かな40デシベル程度(静かな図書館内部の音量程度)と文字に起こしてみると大したことないと思われる方も多いのではないでしょうか。
エアコンの室外音ほどの騒音ではないにしても深夜であることから多少の音でも様々な条件が加わって場合によってはかなりの騒音になります。
エコキュートから発生する低周波
もともとエコキュートから発せられる機械音で次第に体調不良を起こし、後に低周波による不眠症、自律神経失調症を訴えるようになった。
騒音のみならず健康を害する低周波も発生し、稀に近隣トラブルが起きているの事例もあります。
エコキュート騒音対策の方法
エコキュートの室外機で、騒音トラブルにならないように対策は
騒音を出すのは原因であるヒートポンプユニットの設置場所に気を使い、少し工夫することで簡単に対策ができます。
低周波音を防ぐには、音源を遠ざけることが一番効果的でそもそもヒートポンプユニットを、運転音が周囲に影響を及ぼさない場所に取り付けることを最優となります。
エコキュートは一度設置してしまうと、設置場所を変更するのは再度工事をおこなう必要があり、業者ともトラブルになりかねません。
その上でスペースや設置場所に余裕が無い場合は、極力振動等を抑えるための対策をとります。
このあたりはエコキュートの施工実績が多数ある会社とそうでない業者、経験や実績からかなり提案内容が異なってきます。
エコキュート激安革命では、エコキュートの設置予定場所がご近所からの距離が近い場合、かならず騒音対策のノウハウを持つ業者の話を聞いてみることをお勧めしております。
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必ず水平に取り付ける
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自宅や隣接する住宅の寝室の近くには設置しない
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ヒートポンプユニットの周囲に極力スペースを設け、壁や塀、扉で音が反射し音量が拡大しないように設置する
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ヒートポンプユニットのまわりに窓や床下通風口等の音の侵入口があれば、なるべく距離をとるようにする
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運転音や振動が増大しないように強固な台に据え付けるようにする
防振ゴムを敷く等、振動の軽減を図ると良い -
狭く囲まれた場所にしか設置できない場合、ヒートポンプ周辺やヒートポンプ本体に、制振材や遮音素材を貼る
メーカーによって「エコキュート」の騒音に差はあるか?
一般的にエコキュートの運転音の大きさはタンク容量と外気温によって変わります。
ここでの比較はタンク容量を460リットルと370リットルの2種類とし外気温を15度(中間期)と冬場の5度(冬期)で比較した運転音の大きさとなります。
三菱電機製エコキュート
460リットルタイプ(中間期:42デシベル)(冬期:45デシベル)
370リットルタイプ(中間期:38デシベル)(冬期:43デシベル)
日立製エコキュート
460リットルタイプ(中間期:42デシベル)(冬期:44デシベル)
370リットルタイプ(中間期:38デシベル)(冬期:43デシベル)
ダイキン製エコキュート
460リットルタイプ(中間期:40デシベル)(冬期:45デシベル)
370リットルタイプ(中間期:38デシベル)(冬期:44デシベル)
パナソニック製エコキュート
460リットルタイプ(中間期:42デシベル)(冬期:45デシベル)
370リットルタイプ(中間期:38デシベル)(冬期:43デシベル)
コロナ製エコキュート
460リットルタイプ(中間期:42デシベル)(冬期:45デシベル)
370リットルタイプ(中間期:38デシベル)(冬期:43デシベル)
主要なエコキュートメーカーの同容量の機種で騒音レベルを比較してみましたが、ご覧のようにほとんど全てが同レベルの騒音量でありメーカーによっての明らかな優劣は認められませんでした。
騒音トラブル等を未然に防ぐには、近隣との位置関係などの条件確認を慎重に行ってヒートポンプの設置場所を最終決定することが最も重要なことなのです。
生活騒音の数値の目安
- 120dB(きわめてうるさい) 飛行機のエンジンの近く
- 110dB(きわめてうるさい) 自動車のクラクション(2m)
- 100dB(きわめてうるさい) 電車が通る時のガード下、油圧プレス(1m)
- 90dB(きわめてうるさい) 犬の鳴き声(5m)、騒々しい工場の中
- 80dB(うるさい) 地下鉄の車内、交差点、電車の車内、ピアノ(1m)
- 70dB(うるさい) 騒々しい事務所の中、騒々しい街頭、セミの鳴き声(2m)
- 60dB(うるさい) 静かな乗用車、普通の会話、洗濯機(1m)、掃除機(1m)、テレビ(1m)
- 50dB(普通) 静かな事務所、家庭用クーラー(室外機)
- 40dB(普通) 市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼、エコキュート
- 30dB(静か) 郊外の深夜、ささやき声
- 20dB(静か) ささやき、木の葉のふれあう音
まとめ
エコキュートの騒音トラブルについて紹介してきました。
エコキュートは設置自体難しい工事ではありませんが、ヒートポンプユニット取り付けガイドに沿って、取り付け工事を請け負う業者であることが大前提でガイドを無視する業者、そもそもガイドの重要性理解せず騒音トラブルになる事例を知らないといいたケースもあるようです。
最後にガイドラインをまとめておきますので業者からの提案を受ける際は参考にしてみてください。
また設置を考えた場合に、ご近隣に一言声をかけて相談、寝室の場所を聞いてみるとよいかもしれません。
ちょっとした心づかいが近所とのトラブルを回避することにもつながります。
ヒートポンプ取り付けガイド
- ヒートポンプユニットはご近所の寝室の近くに取り付けることは避ける。出来れば15メートルぐらいは離すようにする。
- ユニットの近辺に窓や風の通し口などがないことを確認する。これは窓や通し口から音が入るのを防ぐためである。
- ユニットと壁との間に極力距離を設けるようにする。これは壁などに音が反射するのを防ぐためである。
- ユニットの周りに物を置かないようにする。これも物に音がぶつかって反射するのを防ぐためである。
エコキュート格安設置業者が増える一方で激安のみを売りにする業者も少なくはありません。
エコキュート激安革命ではエコキュート設置専門業者としてスタートし、25年の実績があります。
お困りの際は些細なことでもお気軽にお問い合わせください。