【地下水でもOK】井戸水対応型エコキュートメーカー3選!

エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯めておくというシステム上、井戸水や地下水などを使用しているご家庭では、水に含まれる成分がエコキュートの故障の原因となってしまうため、使用できないというデメリットが存在していました。

非常に高い給湯コスト削減効果を持つエコキュートですから、井戸水をご利用中のご家庭でも、エコキュートを導入したいという声も少なく無かったのですがメーカーの保証などがなくなってしまうこともあり、諦めていたという方がほとんどでしょう。

ただ最近では、ダイキン日立などから井戸水に対応したエコキュートが続々と登場しており、いくつかの条件を満たすご家庭であれば、井戸水を使用していても問題なくエコキュートの導入が実現できるようになっているのです。

そこで今回は、井戸水を使用しているご家庭で、エコキュートの導入を検討した場合、どのようなことに注意しておけば良いのかについてご紹介します。

そもそも井戸水でエコキュートが使用できない理由は?

それではまず、生活用水として井戸水や地下水を利用しているご家庭では「なぜエコキュートが利用できないのか?」ということについて簡単にご紹介しておきましょう。

井戸水をご利用している方の中には、井戸水も通常の水道水と同じく、飲料水にも利用できるほどきれいな水なのに、なぜエコキュートが利用できないのか?と不思議に思ってしまう方も多いことでしょう。

実は、井戸水などに含まれている成分によって、エコキュートが故障してしまう可能性が非常に高くなってしまうためなのです。以下でもう少し詳しくご紹介しておきましょう。

エコキュートが使えないのは、井戸水に含まれる成分のせい!

一般的なエコキュートであれば、取扱説明書などにも「井戸水は使えません!」と注意書きがされています。上述したように、人間の目で見れば水道水と何ら変わりのない水なのに…と思うかもしれませんが、井戸水には水道水には含まれていない成分がたくさんあるのです。

日本国内では、水道がかなり普及していますが、それでも全国各地に現在でも井戸水を生活用水として利用するご家庭は多く残っています。そして、井戸水などの地下水には、多くのカルシウムが含まれているのです。人間が生きていく上では、非常に大切になるカルシウムですが、実は、エコキュートで使用することを考えた場合、このカルシウムが故障の原因となってしまう場合があるのです。

カルシウムなどの成分を多く含む水をエコキュートで使用した場合、エコキュート内部の熱交換器でカルシウムが固体成分として生じる恐れがあります。最初は小さな固体成分だとしても、エコキュートで井戸水を使い続ける限り、その固体成分はどんどん増えていくことになるのです。そして、増えてしまったカルシウムの固体成分がエコキュート内部で目詰まりを起こしてしまうことになり、故障が発生するわけです。

つまり、エコキュートメーカーからすれば、井戸水を使用した場合には、本来の耐用年数も持たずに故障してしまうことがわかっているため、トラブルを避けるためにも井戸水や地下水を生活用水として利用している家庭ではエコキュートの使用を禁じているわけです。もちろん、消費者側からしても、生活に必要不可欠な給湯器が、いつ故障するか分からない…といった状態になるのでは、エコキュートがいくら給湯コストが安くても導入するわけにはいかないでしょう。

最近では、井戸水対応型エコキュートがある!

ここまでの説明を見れば、井戸水を生活用水として利用しているのであれば、エコキュートは諦めるしかない…と思った事でしょう。しかし、最近では、さまざまなメーカーから『井戸水対応型』のエコキュートが続々と販売されるようになっているため、そういった機種を選択すれば、井戸水を利用しているご家庭でも問題なくエコキュートの使用が可能なのです。
以下で、井戸水対応型を用意している代表的なエコキュートメーカーをご紹介しておきます。

ダイキンのエコキュート

非常に高機能なエコキュートと近年人気になっているのがダイキン工業です。もともとダイキンでも井戸水や地下水はスケール詰まりの原因となる可能性があるため、設置をおすすめできないとされていたのですが、現在では井戸水でも水熱交換器のスケール詰まりなどに3年間保証(メーカー保証)がついているエコキュートの販売を開始しています。

ただし、井戸水を利用しているご家庭の場合、機器を購入する前に水質検査(15,000 円(税抜き))を行い、ダイキン独自の水質判定基準を満たしていることが条件となります。

井戸水対応型エコキュートの導入の場合、通常の設置の流れとは少し異なりますので、まずはエコキュート激安革命にお問い合わせください。

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日立のエコキュート

水道直圧給湯を実現するエコキュートなど、独自路線の開発を進める日立ですが、ナイアガラタフネス(水道直圧給湯)と呼ばれる新たな機能により、従来のエコキュートでは導入ができないと言われていた「硬度の高い水道水」や「井戸水」でも問題なく使用できる機種が登場しています。ただし、ダイキンのエコキュート同様に、導入の前に水質検査を行い、メーカーの基準を満たしていなければいけません。

引用:日立公式サイト

日立の井戸水対応エコキュートは、上図のように、タンクの水の入れ替え量が大幅に低減しているため、流入するカルシウムの量も少なくなり、目詰まりの可能性を低くしているのです。ナイアガラタフネス搭載機は、メーカー保証も長くなるため、井戸水を使用しているご家庭では非常にオススメです。

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パナソニックのエコキュート

家電大手のパナソニックもエコキュートの開発・販売を行っています。パナソニック公式サイトでも記載されていますが、パナソニック製エコキュートも基本的には井戸水の利用を禁止しています。
しかし、2011年4月以降に販売されたエコキュートに関しては、メーカー独自の水質検査を行い、基準を満たしていると認められれば使用可能となっています。なお、水質検査を受けて、パナソニックが認めたものに関しては、「地下水利用認定書」というものが発行されます。



引用:パナソニック公式サイト

井戸水をご使用中の方で、パナソニック製エコキュートの導入をお考えであれば、お気軽にエコキュート激安革命にお問い合わせください。

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井戸水対応型エコキュートの注意点

井戸水はエコキュートの故障原因となってしまうこともあり、生活用水として井戸水をご利用中のご家庭では導入することができませんでした。しかし最近では、上記のようなメーカーで井戸水対応型エコキュートが販売されるようになっており、一定の条件さえ満たしていれば、メーカー保証なども問題なく受けられる状態でエコキュートの導入が可能になっているのです。

しかし、通常の水道水のご家庭にエコキュートを導入する場合にはない注意点がいくつかありますので、以下のことは頭に入れておきましょう。

導入コストが高くなる

一つ目の注意点としては、水道水を利用しているご家庭でエコキュートを導入することと比較した場合、井戸水対応型エコキュートの導入はコストが高くなってしまうというデメリットを持っています。施工条件などが同じであれば、施工費などに大きな違いはないのですが、井戸水対応型のエコキュートの場合、本体価格が10~15万円程度高くなってしまうのです。
したがって、現在使用している給湯器からエコキュートに入れ替えすることで、どの程度日々のランニングコストが削減できるのか?と言う点がポイントになります。そこまで日々の生活にお湯を使わない…というご家庭であれば、いくら給湯コストが安いと言われるエコキュートでも、導入コストの高さを回収できない危険もあるのです。したがって、既存の給湯器からエコキュートに入れ替えして、ランニングコストがどの程度削減できるのかよくシミュレーションするようにしましょう。

導入手順が少し面倒

上述しているように、井戸水を使用しているご家庭にエコキュートの導入を検討した場合、メーカーが決めた手順による水質検査が必要になります。つまり、通常のエコキュートの導入手順よりも手間が増えてしまう訳です。
基本的に「水質検査の依頼⇒メーカーが採水容器を送ってくる⇒容器に水を入れて送り返す⇒水質検査が行われ可否の判断」という流れが追加されます。また、エコキュートの導入後には、きちんと基準を満たしているということを示すため、メーカーが郵送してくるステッカーを指定の位置に張り付けるということもしなければいけません。
もちろん、販売店の指示のもと行うだけの簡単な作業ですが、手間が増えるということはデメリットになるでしょう。なお、水質検査費用は1~2万円程度が相場で、基本的にお客様が払わなければならないのもデメリットです。水質検査の結果、エコキュートの導入が不可となった場合、費用が掛からない場合もあります。

井戸ポンプが問題になる場合も

井戸で使用しているポンプが圧力スイッチ式タイプの場合、エコキュートを導入後、水圧が弱くなったり、流量が小さくなったりする危険性があります。そのため、ポンプは流量・圧力変化に対応するため、インバータータイプの井戸ポンプの取り付けが推奨されているのです。
ただし、井戸水ポンプの交換をする場合、エコキュートの導入コスト以外にもポンプの交換費用として数万円~十数万円必要になるでしょう。現在、圧力スイッチ式の井戸ポンプを使用している方は注意が必要です。

まとめ

今回は、人気の給湯システムとなっているエコキュートについて、井戸水を使用しているご家庭にエコキュートの導入を検討した場合、おさえておかなければならないポイントについてご紹介してきました。

この記事でご紹介したように、人間の目で見た場合には何の違いがあるのか全く分からない水道水と井戸水ですが、エコキュートの使用を考えた際には、両者の水質の違いで使用不可になってしまうことがあるのです。一昔前までのエコキュートであれば、「井戸水を使用している」という一点だけで、消費者がエコキュートの導入を望んでいたとしても導入できない…という場合があったのです。これは、井戸水には多くのカルシウムが含まれることから、内部で目詰まりをおこしてしまう固体成分ができてしまうことが原因です。この記事をご覧になっている方の中にも、昔エコキュートの設置を断られてしまった…という経験を持つ方もいるかもしれませんね。

ただし、上述したように、現在ではいくつかのメーカーが井戸水対応型エコキュートの開発に成功しており、昔は導入できなかったご家庭でも問題なくエコキュートの設置が可能になっている場合もあります。どのメーカーでも、井戸水へのエコキュートの導入は、水質検査の必要があるのですが、特に難しい手続きではありませんので、今まで井戸水を理由にエコキュートの導入を諦めていた…という方がいれば、弊社までお問い合わせください。