「エコキュートで入浴剤を使ったら壊れた!?」実は全ての入浴剤が使えないわけではありません!

エコキュートを利用する家庭が増える中、「エコキュートで入浴剤を使ってもいいの?」という疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、エコキュートと入浴剤の正しい組み合わせ方について解説します。

ざっくり、まとめると!!!

  • エコキュートと入浴剤は正しく選べば安全に共存可能。
  • エコキュートの追い炊き機能や配管に悪影響を及ぼさない入浴剤が多数存在している!
  • パナソニックやダイキンなどのエコキュートメーカーは、特定の「バブ」や「バスクリン」などの入浴剤の使用を公式に許可しています。
  • エコキュートを使用している家庭でも、適切な入浴剤を選択することで、快適なバスタイムを楽しむことができます。

この記事で、エコキュートと相性の良い入浴剤を選んで、安全かつ心地よいバスタイムをお楽しみください。

入浴剤を使うならこまめなメンテナンスを

「入浴剤を使うとエコキュートが故障する」という情報は間違いで、メーカーが推奨しているものであれば何の問題もないということは分かりました。しかし、エコキュートを導入しているご家庭で、毎日入浴剤を利用する場合にはもう一つ注意しなければならないことがあります。それは、通常よりもエコキュートのメンテナンスを小まめにしてあげることです。

メーカーが認めている入浴剤だとしても、やはり水以外の成分が含有されることとなりますので、メンテナンスを怠ってしまうと寿命を縮めてしまう原因になるのです。

普段から行いたいエコキュートのメンテナンス

まずは普段から欠かさずに行っておきたい簡単なメンテナンスです。お風呂は毎日使用するものですので、普段のメンテナンスを怠ってしまうと、あっという間に汚れが蓄積してしまいます。以下のポイントを覚えておきましょう。

  • お風呂終わりにするメンテナンス
    お風呂の使用後はきちんと入浴剤の成分や汚れを洗い流してください。これだけでも配管に入浴剤の成分や汚れが蓄積するのを防ぎます。
  • 自動配管洗浄機能を使う
    自動配管洗浄機能がついているエコキュートであれば、常にこの機能をオンにしておきましょう。それだけで配管に入浴剤の成分などを残さないようになります。
  • 浴槽フィルターを洗浄する
    浴槽フィルターに目詰まりが起こると、故障の原因になったり、追い炊きしても温度が上がりにくい…などの不具合が出ます。入浴後は配管入り口についているフィルターをきちんと洗浄するようにしましょう。

定期的に行いたいエコキュートのメンテナンス

次は、毎日ではなくても、数カ月おきなど、定期的に行いたいメンテナンスについてです。上述のように、毎日小まめにメンテナンスをしていたとしても、エコキュートの配管などには汚れが蓄積してしまいます。衛生的に考えても、配管の中に汚れがあるのはいい気分ではないでしょうし、以下のようなメンテナンスを進めましょう。

  • 配管の洗浄
    数カ月おきで良いので、配管の洗浄を行いましょう。配管洗浄をするためのモードは説明書に記載されていますので、指示通りに行いましょう。
  • 貯水タンクの洗浄
    貯水タンクも定期的に洗浄しましょう。長期間、同じエコキュートを使用している場合、タンクの底に不純物が溜まってしまい、それがお風呂のお湯に混ざって排出されてしまうことがあります。不衛生なお風呂になってしまうので、定期的にメンテナンスをしましょう。

エコキュートと入浴剤のトラブルシューティング

一般的なトラブルとその解決策

エコキュート使用中に起こり得るトラブルには、入浴剤による配管の詰まりや機能の低下があります。

これらの問題を解決するためには、定期的なメンテナンスと正しい入浴剤の使用が鍵となります。

エコキュート故障時のチェックリスト

エコキュートが故障したときに確認すべきポイントはいくつかあります。以下の3つチェックリストを参考にしてください。

  • 電源が正常に供給されているか
  • 設定温度が適切か
  • フィルターや配管に詰まりがないか

これらの基本的な点をチェックすることで、問題を早期に発見し、対処できる場合があります。

 

保証とサポート:メーカー対応の概要

エコキュートの故障やトラブルに対するメーカーの保証とサポートは、安心して使用を続けるために非常に重要です。

購入時には保証期間やサポートの内容を確認し、問題発生時には迅速にメーカーに連絡しましょう。

代表的なエコキュートメーカーと入浴剤の使用について


それではまず、代表的なエコキュートメーカーについて、それぞれのメーカーが販売しているエコキュートにおいてどのような入浴剤が利用できるのかご紹介しておきましょう。

エコキュートは近年非常に人気の高い給湯システムとなっているため、多くのメーカーがエコキュートの開発を進めています。

当然、メーカーごとに重視するポイントが異なりますので、自分が最も譲れないことは何か?をよく考えてエコキュート選びを進めましょう。

エコキュートと入浴剤の相性問題

エコキュートと入浴剤の相性は重要です。すべての入浴剤がエコキュートと相性が良いわけではありません。主な相性の問題点は以下の通りです。

  • 成分による配管の詰まりや腐食
  • 機能に影響を与える可能性

適切な入浴剤の選択は、エコキュートを長持ちさせる鍵となります。

ダイキンのエコキュートと入浴剤について

ダイキンのエコキュートは、全般的にバスクリンが入浴剤として利用可能です。また、にごり湯系統の入浴剤も使用可能な機種があるなど、豊富な入浴剤を楽しむことが可能です。

ただし、酸、アルカリ、硫黄、塩などが含まれている入浴剤は使用不可とされますので注意しましょう。

なお、エコキュート全般に言えるのですが、固形物やとろみのあるタイプの入浴剤は、故障の原因となるため使用不可となっています。

ダイキンのエコキュートを安い順に表示

コロナのエコキュートと入浴剤について

メーカーとしての知名度は低いのですが、非常に高い性能を持つことで、近年エコキュート業界でとても人気があるのがコロナです。

コロナのエコキュートは、バブやバスクリン、バスロマンなど、薬局などで販売されている有名入浴剤については基本的に問題ありません。

しかし、ダイキン製同様、酸、アルカリ、硫黄、塩などが含まれている入浴剤や固形物、とろみのあるタイプは使用不可です。

コロナのエコキュートを安い順に表示

パナソニックのエコキュートと入浴剤について

家電の王様ともいえるパナソニックもエコキュートを販売しています。

パナソニックのエコキュートは、フルオートタイプ以外のセミオート・給湯専用タイプのものは入浴剤の使用が可能です。使用できる入浴剤は、バスクリンやきき湯関係のものです。

しかし、にごり湯タイプの入浴剤や最近人気のバブルタイプの入浴剤は使用不可となりますので注意しましょう。

なお、ダイキン製の時に紹介した、酸、アルカリ、硫黄、塩などが含まれている入浴剤やとろみのあるタイプもNGです。

パナソニックのエコキュートを安い順に表示

日立のエコキュートと入浴剤について

最後は日立製のエコキュートです。日立製のエコキュートは、バブ、バスクリン、きき湯、バスロマンなどの入浴剤が利用可能です。ただし、上述したパナソニック製のエコキュート同様、にごり湯タイプのものは使用不可となります。

また、バブルタイプの入浴剤や生薬タイプ、ミルクタイプのものも基本的に使用不可となります。エコキュートは、目詰まりが故障の原因となるため、にごり湯系やとろみ系は基本NGとなります。

そもそもエコキュートと入浴剤の相性が悪い理由は?

ここまでで、エコキュートが完全に入浴剤が使えないという情報は間違いだと分かりましたね。それどころか、バブやバスクリンなどの有名入浴剤に関しては、基本的にどのメーカーのエコキュートでも利用可能です。

ちなみに、メーカーごとの使用可能入浴剤に関しては、公式サイトなどできちんと公表されていますので、エコキュートを購入する前に確認しておくのがオススメです。

公式サイトに記載されている入浴剤は、メーカー側が使用実験をきちんと行って、故障の可能性がないと証明されているものですので安心です。お客様の中には、「ダイキンのエコキュートはにごり湯が使えると書いてたからコロナもOKだと思った…」などと言う方がたまにいますが、上述の通り、メーカーごとに使用可能な入浴剤は異なります。

ちなみに、メーカーが推奨していない入浴剤が原因で故障した場合、保証してくれなくなる可能性が高いので、入浴剤を使用する場合にはきちんと導入しているエコキュートのメーカーサイトを確認してください。

それでは、入浴剤の中でエコキュートに悪影響を与えてしまうものがある理由は何なのでしょうか?実は、エコキュートの中でも追い炊き機能や自動保温機能がついているタイプのものは、バスタブとエコキュートがつながっているのです。そのため、バスタブに入れた入浴剤が循環してしまい、エコキュートの機械に不具合を出してしまうわけです。

例えば、粒子が溶けにくいタイプの入浴剤であれば、フィルターが目詰まりを起こしてしまったり、入浴剤に含まれる成分で金属部分が酸化して腐食してしまったりするわけです。以下に、エコキュートに悪影響を与える代表的な入浴剤の特長をご紹介しておきますので、そういったタイプのものは注意しましょう。

  • 白濁色・とろみ成分
    循環口のフィルターを目詰まりさせてしまう可能性が高いです。また、ポンプ内に湯垢が付着しやすくなるため、故障の原因になります。
  • 発砲成分
    発泡した泡が配管内に入り込んでしまった際、ポンプのセンサーが反応してしまう可能性があり、センサーが正常に作動できなくなります。
  • 硫黄、酸、アルカリ、塩分など
    配管やエコキュートの金属部分のサビや腐食の原因になります。
  • 固形物
    生薬など、お湯に入れても解けないような固形物は、フィルターが詰まる原因になります。

ちなみに、給湯専用タイプやセミオートタイプなど、追い炊き機能などが搭載されていないエコキュートは、機械自体に入浴剤が循環しないので使用できる入浴剤のタイプが多い傾向にあります。

 

まとめ:快適なバスタイムのための最終アドバイス

エコキュートと入浴剤を上手に組み合わせることで、毎日のバスタイムをより快適なものにすることができます。最後に、以下のポイントを忘れずに。

  • – 定期的なエコキュートのメンテナンスを行う
  • – メーカー推奨の入浴剤を選ぶ
  • – 入浴剤の使用は適量に

これらを守ることで、安全かつ快適なバスタイムを長く楽しめます。

要点まとめ:エコキュートと入浴剤の正しい組み合わせで、快適なバスタイムを実現しましょう。

以上で、エコキュートと入浴剤の使い方に関する基本から応用までを網羅的にご紹介しました。エコキュートの利用者であれば、入浴剤を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

エコキュートと入浴剤の正しい知識を持つことで、環境にも財布にも優しい、そして何より心地よいバスタイムを毎日の生活に取り入れることができます。快適なバスタイムは、日々の疲れを癒し、明日への活力を与えてくれます。

エコキュートを使って、より良いバスライフを楽しみましょう。