コロナエコキュートE52エラーの原因と対処法|修理費用と交換の判断基準まで徹底解説

コロナエコキュートのE52エラーは、主に循環ポンプ(風呂ポンプ)の故障が原因で発生する不具合です。

このエラーが出ると、お風呂の追い炊きや保温機能が使えなくなり、日常生活に大きな支障をきたします。

なぜE52エラーが重要かというと、放置すると修理費用が高額になったり、最悪の場合はエコキュート本体の交換が必要になるからです。

実際に、10年以上使用したエコキュートでは、循環ポンプの経年劣化によりE52エラーが頻発するケースが多く報告されています。

結論として、E52エラーが表示されたら、まず電源リセットやフィルター清掃を試し、改善しない場合は早急に専門業者に相談することが大切です。

コロナエコキュートE52エラーとは?基本情報と緊急度

コロナエコキュートをお使いの皆さん、リモコンに突然「E52」という文字が表示されて心配になっていませんか?このエラーコードは、エコキュート内部の重要な部品である「循環ポンプ」に異常が発生したことを知らせる警告サインです。

循環ポンプとは、浴槽とタンクの間でお湯を循環させる、いわば心臓のような役割を果たす部品です。

この部品が正常に動かないと、お風呂の機能に大きな影響が出てしまいます。E52エラーは決して無視できない重要な警告で、早めの対処が必要です。

なぜなら、放置すると修理費用が膨らんだり、最悪の場合はエコキュート本体の寿命を縮めてしまう可能性があるからです。

E52エラーコードの意味と表示される状況

E52エラーは、専門用語で「ふろ循環ポンプ異常」を示すエラーコードです。このエラーが表示される主な状況を詳しく見ていきましょう。

E52エラーが表示される典型的な状況

  • お風呂の自動お湯はりを開始した直後
  • 追い炊きボタンを押したとき
  • 保温機能が作動している最中
  • 配管洗浄モードを使用したとき
  • 朝一番にエコキュートを使い始めたとき

エラーコードは、エコキュート内部のマイコン(小さなコンピューター)が異常を検知して表示する仕組みになっています。例えるなら、体調が悪いときに体が発熱するのと同じで、機械が「調子が悪いよ」と教えてくれているのです。

特に、DCブラシレスモーターという最新の循環ポンプを搭載した機種では、わずかな異常も敏感に検知してエラーを表示します。このエラーは一時的なものではなく、根本的な問題を示していることが多いため、リセットしても再発する可能性が高いのが特徴です。

E52エラー発生時の給湯への影響と生活への支障

E52エラーが発生すると、日常生活にどのような影響があるのか具体的に説明します。

まず安心していただきたいのは、キッチンや洗面所での給湯(蛇口からお湯を出す機能)は基本的に使用可能ということです。

E52エラーで使えなくなる機能と生活への影響

  • 自動お湯はり機能:お風呂に自動でお湯を張れなくなります
  • 追い炊き機能:ぬるくなったお湯を温め直せません
  • 自動保温機能:設定温度を維持できなくなります
  • ふろ配管洗浄:配管の自動洗浄ができません
  • 高温差し湯:熱いお湯を足す機能が使えません

これらの機能が使えないと、例えば冬場に家族が順番にお風呂に入るとき、後の人はぬるいお湯に入ることになってしまいます。また、小さなお子様がいるご家庭では、適温のお風呂を準備するのが大変になります。

ただし、「フルオート」タイプから「給湯専用」タイプのような使い方は可能なので、シャワーでお湯を足しながら入浴するなどの工夫で対応できます。生活の質は下がりますが、完全にお湯が使えなくなるわけではないので、慌てずに対処法を検討しましょう。

放置した場合のリスクと二次被害の可能性

E52エラーを「まだお湯は出るから大丈夫」と放置してしまうと、思わぬ大きなトラブルに発展する可能性があります。

循環ポンプの異常は、単なる一部品の故障では済まないケースが多いのです。

E52エラーを放置した場合に起こりうるリスク

  • ポンプモーターの完全故障:修理費用が2倍以上に跳ね上がります
  • 配管内の水の滞留による腐食:配管交換が必要になり10万円以上の出費に
  • 制御基板への負担増大:基板交換で5~8万円の追加費用
  • 凍結による配管破裂:冬場は特に危険で、大規模な工事が必要に
  • エコキュート本体の寿命短縮:通常15年使えるものが10年で交換に

専門的に言うと、循環不良により「ウォーターハンマー現象」という配管内の圧力変動が起こり、これが他の部品にダメージを与えます。車で例えるなら、エンジンオイルが循環しない状態で走り続けるようなもので、最終的にはエンジン全体が壊れてしまうのと同じです。

早期に対処すれば2~3万円で済む修理が、放置により20万円以上の本体交換になってしまった事例も多数報告されています。

そのため、E52エラーを確認したら、できるだけ早く専門業者に相談することをお勧めします。

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E52エラーが発生する5つの主な原因

 

E52エラーが発生する原因は、実は一つではありません。エコキュートは精密な機械なので、様々な要因が複雑に絡み合ってエラーが発生することがあります。ここでは、プロの修理業者が現場でよく遭遇する5つの主要な原因を詳しく解説します。原因を正しく理解することで、適切な対処法を選択でき、無駄な修理費用を抑えることができます。

循環ポンプ(風呂ポンプ)の故障と経年劣化

E52エラーの最も多い原因は、循環ポンプ本体の故障です。循環ポンプは、1分間に約20リットルものお湯を循環させる働きをしており、毎日酷使される部品です。一般的に、エコキュートの循環ポンプの寿命は10~12年と言われています。

循環ポンプが故障する主な要因と症状

  • 軸受けベアリングの摩耗:「ゴーッ」という異音が発生します
  • インペラー(羽根車)の破損:水流が弱くなり、お湯はりに時間がかかります
  • モーターコイルの絶縁劣化:突然動かなくなる、または断続的に停止します
  • メカニカルシールの劣化:ポンプ周辺から水漏れが発生します
  • 制御回路の故障:動作が不安定になり、エラーが頻発します

循環ポンプは、人間の心臓のように24時間365日働き続ける部品です。特に、硬度の高い水質の地域では、カルシウムやマグネシウムがポンプ内部に付着し、「スケール」と呼ばれる白い結晶ができやすくなります。

これがポンプの動きを妨げ、最終的には完全に動かなくなってしまいます。また、最近の省エネ型DCポンプは、従来のACポンプよりも精密な作りになっているため、わずかな異常でもエラーを検知しやすくなっています。

配管の詰まりや凍結による循環不良

配管のトラブルは、目に見えない場所で起こるため発見が遅れがちです。

特に、築年数の経過した住宅や、寒冷地での使用では配管トラブルが起こりやすくなります。

配管の詰まりは、血管のコレステロールのように徐々に進行します。

初期段階では「お湯はりが少し遅くなったかな?」程度の症状ですが、放置すると完全に詰まってしまいます。特に注意が必要なのは、追い炊き配管の往き管と戻り管の両方です。片方だけが詰まっても循環不良となり、E52エラーの原因となります。

凍結に関しては、配管内の水が氷になると体積が約9%膨張し、最悪の場合は配管が破裂します。凍結防止ヒーターが付いていても、停電時や故障時には効果がないため、真冬の長期不在時は特に注意が必要です。

電気系統の不具合とセンサー異常

エコキュートは多数のセンサーと電子部品で制御されている精密機器です。これらの電気系統に不具合が生じると、実際には正常でもエラーを表示することがあります。

センサーの異常は、人間で言えば感覚器官の不調のようなものです。例えば、フローセンサーは1秒間に何リットルの水が流れているかを0.1リットル単位で測定する精密な部品です。このセンサーに水垢が付着したり、内部の磁石が劣化したりすると、実際には水が流れているのに「流れていない」と判断してしまいます。

また、落雷や近くでの溶接作業などによる瞬間的な高電圧(サージ)により、センサーの電子回路が破損することもあります。最新のエコキュートでは、自己診断機能により、どのセンサーに異常があるかを特定できる機種も増えています。

フィルターの目詰まりと循環アダプターの汚れ

意外と見落としがちなのが、浴槽内の循環アダプター(循環金具)とフィルターの汚れです。これらは日常的にお手入れできる部分ですが、忘れられやすい箇所でもあります。

フィルターと循環アダプターの汚れによる影響:

  • 髪の毛の絡まり:水流を大幅に低下させます
  • 石鹸カスの蓄積:フィルターの目を完全に塞ぎます
  • 水垢の固着:アダプター内部の水路を狭くします
  • 入浴剤の残留物:粘性のある汚れが循環を妨げます
  • カビや雑菌の繁殖:バイオフィルムを形成し詰まりの原因に

循環アダプターのフィルターは、浴槽の水をきれいに保つ「門番」の役割をしています。毎日の入浴で、皮脂や髪の毛、垢などがフィルターに付着します。特に、とろみのある入浴剤や、ミルク系の入浴剤を使用している場合は、通常の2倍の速さで汚れが蓄積します。フィルターが詰まると、ポンプが必要な水量を吸い込めなくなり、「空運転」状態になってE52エラーが発生します。メーカーでは月1回の清掃を推奨していますが、実際には2週間に1回程度の清掃が理想的です。清掃を怠ると、フィルターの目詰まりだけでなく、配管内部にも汚れが蓄積し、より深刻な故障につながります。

基板故障と制御システムの異常

エコキュートの頭脳にあたる制御基板の故障も、E52エラーの原因となります。基板は非常にデリケートな電子部品で、様々な要因で故障する可能性があります。

制御基板は、人間の脳のように全ての動作を統括しています。最新のマイコン制御基板には、数千個の電子部品が実装されており、その一つでも故障すると正常な制御ができなくなります。

特に、電解コンデンサーという部品は、時間とともに内部の電解液が蒸発し、容量が低下していきます。

これは避けられない劣化現象で、一般的に85℃の環境下で2000時間(約3か月)、通常使用でも10年程度が寿命とされています。基板故障の前兆として、リモコンの表示が時々消える、ボタンの反応が鈍くなる、エラーコードが日によって変わるなどの症状が現れることがあります。

E52エラー発生時の症状と確認方法

E52エラーが発生したとき、慌てて業者を呼ぶ前に、まず症状を正確に把握することが大切です。なぜなら、症状を詳しく伝えることで、修理業者も的確な準備をして訪問でき、結果的に修理時間の短縮や費用の削減につながるからです。

また、症状によっては自分で対処できる場合もあります。

リモコン表示の見方とエラー履歴の確認手順

エコキュートのリモコンは、機器の状態を知るための重要な情報源です。

E52エラーが表示されたら、まずはリモコンの詳細情報を確認しましょう。

多くの機種では、「メニュー」→「その他」→「エラー履歴」のような操作で、過去のエラー記録を確認できます。例えば、コロナ製の最新機種では、過去10件分のエラーが日時付きで記録されています。

E52が1か月に3回以上発生している場合は、一時的な不具合ではなく、部品の劣化が進行している証拠です。また、エラー発生時の時刻も重要な手がかりになります。

深夜や早朝に多発する場合は凍結の可能性が高く、入浴時間帯に集中する場合は使用時の負荷による問題が考えられます。リモコンの型番も控えておくと、業者への連絡時にスムーズです。

お湯はり・追い炊き・保温機能の異常パターン

E52エラーが発生すると、お風呂関連の機能に様々な異常が現れます。

これらの症状を細かく観察することで、故障箇所の特定につながります。

  • お湯はりが途中で止まる:循環確認センサーの異常の可能性大
  • 設定量より少ない/多い:フローセンサーの測定誤差
  • 追い炊きしても温度が上がらない:循環ポンプの能力低下
  • 保温中に頻繁にエラーが出る:断続的な循環不良
  • ふろ自動運転が作動しない:制御基板の判断ミス

特に注目すべきは、「お湯はり」の挙動です。正常時は、設定水位まで一定の速度でお湯が溜まりますが、E52エラーの前兆として、お湯はりの速度にムラが出ることがあります。

例えば、最初は勢いよく出ていたお湯が、途中から細くなったり、脈動したりする場合は、循環ポンプの羽根車(インペラー)に異物が絡まっている可能性があります。

また、追い炊き時に「ゴボゴボ」という音がする場合は、配管内にエアーが混入している証拠で、これも循環不良の一因となります。保温機能については、設定温度を維持できずに頻繁に追い炊きが作動する場合、循環効率が著しく低下している状態です。

異音や水漏れなど併発する症状のチェックポイント

E52エラーと同時に、異音や水漏れなどの物理的な症状が現れることがあります。

これらは重要な診断材料となるため、注意深く観察しましょう。

異音の確認は、エコキュートが動作している時に本体に耳を近づけて行います。ただし、高温部に触れないよう十分注意してください。正常な運転音は「ブーン」という一定の低い音ですが、異常時は金属音や断続的な音が混じります。

水漏れについては、晴れた日にエコキュート周辺の地面が濡れていないか確認します。結露と区別するため、ティッシュペーパーで水滴を拭き取り、すぐに濡れる場合は漏水の可能性が高いです。

また、虫や小動物の侵入跡(フンや巣の材料)がないかも確認しましょう。これらが電気系統に影響を与えることもあります。

自分でできるE52エラーの対処法と応急処置

E52エラーが表示されても、すぐに高額な修理費用を払う必要はありません。実は、プロの修理業者でも、まず最初に行うのは基本的な確認作業です。

これらの対処法を知っていれば、約3割のケースで自力で解決できる可能性があります。ただし、無理な作業は機器の破損や事故につながる恐れがあるため、安全を最優先に、できる範囲で試してみましょう。

また、これらの対処法を試しても改善しない場合は、それ以上無理をせず、専門業者に依頼することが大切です。

ここでは、安全に実施できる4つの対処法を、具体的な手順とともに解説します。

電源リセットの正しい手順と注意点

電源リセットは、エコキュートの頭脳である制御基板を再起動させる方法です。パソコンやスマートフォンと同じように、一時的な不具合はリセットで解消することがあります。

電源リセットの正しい手順

  • リモコンの運転スイッチをOFFにする(約10秒待つ)
  • エコキュート専用ブレーカーをOFFにする(200V電源を遮断)
  • 5分以上待つ(内部コンデンサーの電気を完全に放電)
  • ブレーカーをONに戻す(「カチッ」と音を確認)
  • リモコンの時刻を再設定し、運転スイッチをONにする

電源リセットを行う際の最も重要な注意点は、必ず5分以上待つことです。これは、機器内部の電解コンデンサーに蓄えられた電気を完全に放電させるためです。すぐに電源を入れ直すと、メモリーがクリアされず、エラーが残ったままになることがあります。

また、ブレーカーの場所は通常、分電盤の中にあり「エコキュート」「電気温水器」などと表示されています。200Vの高電圧なので、濡れた手で触らない、金属製の工具を使わないなど、感電に十分注意してください。

リセット後、エラーが消えても24時間は様子を見て、再発しないか確認することが大切です。

循環アダプターとフィルターの清掃方法

浴槽内の循環アダプターの汚れは、E52エラーの原因として意外と多いケースです。月に1度は清掃することで、多くのトラブルを防げます。

循環アダプターの清掃手順と使用する道具

  • 浴槽の水を完全に抜く(残り湯があると作業しにくい)
  • 循環アダプターのカバーを反時計回りに回して外す
  • フィルターを取り出し、歯ブラシで髪の毛や汚れを除去
  • カバーの裏側の溝も丁寧に清掃(ぬめりが溜まりやすい)
  • 元通りに取り付け、カチッと音がするまで締める

清掃時のコツは、使い古しの歯ブラシと中性洗剤を使うことです。金属たわしなどの硬いものは、フィルターを傷つけてしまうので避けましょう。特に注意すべきは、フィルターの網目に詰まった髪の毛です。

ピンセットを使って一本一本取り除く必要があります。また、循環アダプター内部の水路にも、カルシウム分が白く固着していることがあります。これは、クエン酸を溶かしたぬるま湯に30分ほど浸けることで除去できます。

清掃後は、必ず正しく取り付けられているか確認してください。斜めに取り付けると、水漏れやエラーの原因となります。

配管周りの点検と凍結対策

配管の状態確認は、専門知識がなくても目視でできる重要な点検項目です。特に冬場は、凍結による配管破裂のリスクが高まります。

配管点検のチェックリストと凍結対策:

  • 配管の保温材に破れや劣化がないか確認(黒く変色は交換時期)
  • 配管接続部にサビや緑青(緑色の腐食)がないかチェック
  • 配管が地面に接触していないか確認(腐食の原因)
  • 凍結防止ヒーターの電源が入っているか確認(冬季のみ)
  • 長期不在時は水抜き栓で配管内の水を抜く

凍結対策として最も効果的なのは、配管の保温強化です。ホームセンターで購入できる保温チューブ(1mあたり200円程度)を追加で巻くだけで、凍結リスクを大幅に減らせます。

特に、北側の日陰になる部分や、風が直接当たる場所は重点的に保温しましょう。また、外気温が-4℃以下になる予報の時は、浴槽の循環アダプターより5cm以上の水を残しておくことで、自動的に凍結防止運転が作動します。

ただし、この機能も停電時は働かないため、寒波襲来時は就寝前に配管の水抜きをすることをお勧めします。

ブレーカーと電源系統の確認方法

電気系統の不具合も、E52エラーの原因となることがあります。安全に確認できる範囲で、電源周りをチェックしてみましょう。

電源系統の確認手順と安全対策

  • エコキュート専用ブレーカーが落ちていないか確認
  • ブレーカーのON/OFFが固くないかチェック(接点不良の兆候)
  • 漏電ブレーカーのテストボタンで動作確認(月1回推奨)
  • アース線が確実に接続されているか目視確認
  • 電源コードに損傷や変色がないかチェック

ブレーカーの確認で重要なのは、単に落ちていないかだけでなく、スイッチの動きが正常かも確認することです。10年以上使用したブレーカーは、内部の接点が劣化し、接触不良を起こすことがあります。

スイッチが異常に軽い、または重い場合は、電気工事士による交換が必要です。また、エコキュートは200Vの電源を使用するため、100V用の家電とは別系統になっています。

分電盤に「IH」「エアコン」などと一緒に「エコキュート」の表示があるはずです。漏電ブレーカーのテストは、ボタンを押してブレーカーが落ちれば正常です。落ちない場合は、漏電を検知できない危険な状態なので、早急に電気工事業者に相談してください。

E52エラーの修理費用相場と内訳

E52エラーの修理を検討する際、最も気になるのは費用面ではないでしょうか。修理費用は故障箇所や業者によって大きく異なりますが、事前に相場を知っておくことで、適正価格での修理が可能になります。

また、修理費用の内訳を理解することで、不必要な作業や部品交換を避けることもできます。ここでは、実際の修理現場での価格データを基に、E52エラーに関連する修理費用を詳しく解説します。

循環ポンプ交換の費用目安と作業時間

E52エラーで最も多い修理内容が循環ポンプの交換です。

この修理は、部品代と工賃を合わせて、それなりの費用がかかります。

循環ポンプ交換の費用内訳(2024年現在の相場):

  • 循環ポンプ本体:15,000円~25,000円(メーカー・機種により変動)
  • 交換工賃:15,000円~20,000円(作業時間1.5~2時間)
  • 出張費:3,000円~5,000円(地域により異なる)
  • 廃棄ポンプ処分費:1,000円~2,000円
  • 合計費用:35,000円~52,000円(税込)

循環ポンプの交換作業は、単純に見えて実は技術を要する作業です。まず、貯湯タンク内の水を部分的に抜く必要があり、この作業だけで30分程度かかります。その後、配管を外してポンプを交換し、エア抜きを行いながら試運転をします。特に重要なのは、パッキンの交換と配管接続部のシール処理です。

これを怠ると、水漏れの原因となります。また、最新のDCポンプの場合は、制御基板との通信設定も必要で、専用の診断器を使った作業となります。深夜や休日の緊急対応では、割増料金が発生し、通常の1.5倍程度の費用になることもあります。

基板交換や配管修理の料金体系

循環ポンプ以外の修理では、基板交換や配管修理が必要になることがあります。

これらは、より高額な修理となる傾向があります。

その他の主要修理費用の相場

  • 制御基板交換:40,000円~80,000円(機種により大きく異なる)
  • 配管詰まり除去:10,000円~20,000円(高圧洗浄使用時)
  • 配管交換(部分):20,000円~40,000円(施工箇所による)
  • センサー類交換:8,000円~15,000円(1個あたり)
  • リモコン交換:15,000円~25,000円(機能により異なる)

基板交換は、エコキュート修理の中でも特に高額な部類に入ります。これは、基板自体が各メーカーの専用品で、汎用品が使えないためです。

また、基板には機種固有のプログラムが書き込まれており、交換後は初期設定と動作確認に時間がかかります。配管修理については、見える部分の交換は比較的安価ですが、壁の中や床下の配管となると、大掛かりな工事が必要になり、費用が跳ね上がります。

特に、10年以上経過した配管は、部分修理をしても他の箇所から漏れる可能性が高いため、全体交換を勧められることもあります。

出張費・技術料・部品代の相場と業者による違い

修理費用は、依頼する業者によって大きく異なります。

料金体系の違いを理解して、適切な業者を選ぶことが重要です。

出張費については、基本料金に含む業者と別途請求する業者があります。

一般的に、片道30分圏内は3,000円、1時間圏内は5,000円程度が相場です。技術料は、作業の難易度によって変わりますが、時間単価で5,000円~8,000円程度です。

ただし、「見積もり無料」を謳いながら、断ると「点検費」を請求する悪質な業者もいるので注意が必要です。部品代については、メーカー純正品を使うか、互換品を使うかで価格が2~3割変わることもあります。

信頼できる業者は、必ず作業前に詳細な見積もりを提示し、追加費用が発生する可能性についても説明してくれます。

E52エラーを予防する日常メンテナンス

E52エラーを含む多くの故障は、日頃の適切なメンテナンスによって予防できます。エコキュートは「メンテナンスフリー」と思われがちですが、実際は定期的なお手入れが長寿命の秘訣です。

車に例えると、オイル交換をしないで乗り続けるようなもので、いずれ大きな故障につながります。ここでは、誰でも簡単にできる日常メンテナンスから、プロに任せるべき点検まで、エコキュートを15年以上使い続けるためのノウハウをお伝えします。

これらを実践することで、修理費用を大幅に削減し、常に快適なお湯が使える生活を維持できます。

定期的な清掃とフィルター交換の頻度

エコキュートの性能を維持するために最も重要なのは、定期的な清掃です。特に、循環系統の清掃は、E52エラーの予防に直結します。

フィルター清掃で見落としがちなのは、フィルターを外した後の本体側の清掃です。循環アダプターの奥には、水アカやヌメリが溜まりやすく、これがバイオフィルムとなって配管内部まで広がることがあります。

綿棒にクエン酸水を含ませて、届く範囲で清掃することをお勧めします。貯湯タンクの排水は、説明書では年1回となっていることが多いですが、水質によっては年2回実施した方が良いでしょう。

特に、井戸水を使用している場合は、鉄分やカルシウムが多く含まれるため、3か月に1回の排水が理想的です。この作業により、タンク内の腐食を防ぎ、お湯の質も向上します。

配管の凍結防止対策と冬場の注意点

冬場の凍結によるトラブルは、E52エラーだけでなく、配管破裂という深刻な事態も引き起こします。

地域によって対策の重要度は異なりますが、基本的な知識は持っておきましょう。

  • 10月:配管保温材の点検と補修(劣化部分を交換)
  • 11月:凍結防止ヒーターの動作確認(電源と発熱をチェック)
  • 12月~2月:寒波予報時の水抜き作業(-4℃以下で実施)
  • 極寒時:蛇口から少量の水を流し続ける(最終手段)
  • 長期不在時:ブレーカーは切らずに凍結防止機能を維持

凍結防止で最も効果的なのは、配管への追加保温です。市販の保温チューブは安価ですが、耐久性に問題があることが多いです。プロが使用する高密度発泡ポリエチレン製の保温材は、初期費用は高めですが、10年以上の耐久性があります。

また、配管の曲がり部分や、バルブ周辺は特に凍結しやすいので、重点的に保温しましょう。意外と知られていないのが、風の影響です。体感温度と同じように、配管も風が当たると急速に冷えます。

北風が直接当たる場所には、風よけの板を設置するだけでも効果があります。電気代を気にして凍結防止ヒーターの電源を切る方がいますが、月額200円程度の電気代で数万円の修理を防げると考えれば、決して高くはありません。

まとめ:E52エラー対処の優先順位と長期的な対策

ここまで、コロナエコキュートのE52エラーについて詳しく解説してきました。E52エラーは主に循環ポンプの異常を示すもので、放置すると生活に大きな支障をきたすだけでなく、修理費用も高額になる可能性があります。

しかし、正しい知識を持って適切に対処すれば、多くの場合は深刻な事態を避けることができます。

最後に、これまでの内容を踏まえて、E52エラーに遭遇した際の対処の優先順位と、エコキュートと長く付き合っていくための心構えをまとめます。これらの知識を活かして、快適で経済的な給湯生活を送っていただければ幸いです。

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エコキュート激安革命

関西エリアで、住宅設備電気工事を25年以上にわたり行っている専門業者。年間1,000件以上のエコキュート工事・交換の実績あり。電気工事士2種、給水装置工事主任技術者、ガス簡易内管施工士の資格を有し「エコキュート激安革命」というプロフェッショナル企業として、常に技術と知識をアップデートしています。

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