『でんきの給湯 エコキュートキャンペーン実施中』関西電力の『はぴeタイムR』は本当にお得なの?

今回は、関西電力がエコキュート等を設置している家庭などに向けて提供している『はぴeタイムR』について、この契約プランが誰にとってもお得なのか?という疑問について解説していきたいと思います。そもそもこの『はぴeタイムR』という契約プランは、元々関西電力がオール電化プランとして提供していた『はぴeタイム』に変わって登場したもので、はぴeタイムが2019年3月31日をもって新規受付が終了したため、新たなプランとして現在導入を考えている人も多いのではないでしょうか?
通常、こういった新しいプランは、新規顧客獲得のため、グレードアップして登場するものだと考える人が多く、今回の『はぴeタイムR』についても、契約内容をよく確認せず「どうせ安くなっているだろう」などとテキトーに切り替えてしまっている人も多いかもしれません。しかし、今回登場した『はぴeタイムR』に関しては、もともと『はぴeタイム』で契約しているのであれば、契約を切り替えずそのまま利用したほうが電気代が安くなるという人も多くいるようです。
携帯電話の料金プランもそうですが、一般の人からすれば、電気料金プランは少し複雑で、何が一番お得か判断しにくいものですね。そこで今回は、関西電力の『はぴeタイムR』の詳細について解説するとともに、変更しない方が良い家庭の例もご紹介します!

参考:関西電力の『はぴeタイムR』特集ページはこちら

『はぴeタイム』と『はぴeタイムR』は何が変わった?

それでは、『はぴeタイム』から『はぴeタイムR』にかわることで、どのような点が異なっているのか詳しくみていきましょう。そもそも『はぴeタイム』が、エコキュートなどを導入している家庭にオススメな料金プランと言われるのは、深夜帯の電気料金が安く設定されており、その時間帯にお湯を作ることが想定されるエコキュートなどで、電気代を安く収めることができるという点ですね。
しかし、今回の『はぴeタイムR』への移行は、最も重要なはずの深夜帯の電気代が上がってしまっているのです。どの程度電気代が上がっているのかは、以下で説明します。

『はぴeタイムR』に変えると電気代があがる!?

『はぴeタイムR』は、従来の『はぴeタイム』と比較すると、深夜の時間帯(23時~7時)電気料金単価が上昇しています。つまり、今までは、この電気代が安い時間を利用してエコキュートでお湯を作ることや、洗濯、掃除を行っていたという方であれば、同じような生活習慣にした場合、当然、月々の電気代は上がってしまうわけですね。『はぴeタイム』などの料金プランは、深夜の時間帯の電気料金単価が安いことが最大のメリットだったのに、この部分が改変されたのでは、料金体系の改悪だと考えてしまう人も多いかもしれませんね。
しかし、これは、単純な料金体系の改悪ではなく、「電気代が安くなる人もいる」ということは間違いありません。そこで、『はぴeタイム』と『はぴeタイムR』の時間帯別電気料金がどのように変わってしまったかをきちんと押さえた上で、自分は切り替えた方が良いのか?そのまま『はぴeタイム』を使った方が良いのか考えましょう。

【平日の場合(月曜日~金曜日)】
はぴeタイム はぴeタイムR
7時~10時 23.05円 22.47円
10時~17時 31.19円 25.86円
17時~23時 23.05円 22.47円
23時~7時 10.51円 14.93円
【休日扱いの場合(土日祝日等)】
はぴeタイム はぴeタイムR
7時~23時 23.05円 22.47円
23時~7時 10.51円 14.93円

参照元:関西電力公式サイト

『はぴeタイム』と『はぴeタイムR』の料金体系は上記のようになっています。ちなみに、IHコンロを導入している家庭では、『はぴeタイムR』の基本料金と使用料金がさらに5%割引となります。
『はぴeタイム』から『はぴeタイムR』に切り替えた場合で考えると、平日の「10時~17時」及び「23時~7時」の時間帯に大きな違いがあるのがわかりますね。今までは、深夜時間帯の電気料金単価が圧倒的に安かったのですが、『はぴeタイムR』になってから、かなり単価が上がってしまっているのです。したがって、料金単価が緩和された「10時~17時」にはほとんど電気を利用しない人で、深夜時間帯を中心に電気を使うという生活をしている人にとって、『はぴeタイムR』はデメリットとなってしまうわけです。
もちろん、料金緩和があった時間によく電気を使っていたという家庭であれば、『はぴeタイムR』にすれば電気代を安くすることができます。つまり、現状の電気の使い方をしっかりと見返すことや、『はぴeタイムR』にするのであれば、それに合わせた生活習慣にしなければ、大きなメリットは感じられないということになりかねないのです。

『はぴeタイムR』の切り替え見極めポイント

それでは、上述の料金体系をふまえて、『はぴeタイムR』に切り替えた方が良いと考えられる人の見極めポイントを考えていきましょう。『はぴeタイム』から『はぴeタイムR』への切り替えを考えた場合、絶対に押さえておくべきポイントは以下の二つになると思います。

  • 平日「10時~17時」と「23時~7時」の時間帯にどのような電気の使い方をしているのか?
  • 現在の料金プランはどうなっているのか?
この二つについて、もう少し詳しくみていきましょう。

エコキュートとは?

平日昼間に電気を使用するなら切り替えがお得かも!

『はぴeタイム』と『はぴeタイムR』の料金単価の違いから考えて、平日の昼間(10時~17時)によく電気を利用しているという家庭であれば、『はぴeタイムR』に切り替えるメリットは大きいと思います。単純計算ですが、契約プランを切り替えるだけで、昼間の電気代が5円以上安くなるわけですので、この時間帯の電気使用量が多いのであれば、月々の光熱費が安くなる可能性が高いですね。
反対に、現在、生活習慣が理由となって深夜時間帯に多くの電気を利用しているという方は、ほぼ間違いなく電気料金が高くなってしまうのではないでしょうか?もちろん、昼間の時間帯に関して、電気料金が高いからわざわざ深夜に洗濯などを行っているという人は、料金プランを変えることで生活習慣も変えられますので、かなり大きなメリットになるかもですね。
この辺りの電気シュミレーションに関しては、公式サイトで可能ですので、気になる方は一度そちらでお試しください。

現在の料金プランについて

現在『はぴeタイム』の契約をしており、それにマイコン割引が付帯している家庭の場合は、『はぴeタイムR』に切り替えしないことがオススメです。自分の契約にマイコン割引がついているか確認したい場合は、はぴeみる電の契約メニューを確認するか、関西電力に問い合わせてみると良いでしょう。ただし、『はぴeタイム』の開始が2016年4月1日以降であれば、マイコン割引は付帯していません。

『はぴeタイムR』の切り替えは注意!
『はぴeタイムR』への切り替えで、最も注意しておきたいのは、一度契約を『はぴeタイムR』に切り替えた場合、『はぴeタイム』に戻すことができないということです。冒頭でも書きましたが、『はぴeタイム』の新規受付は、2019年3月1日に終了してしまっているので、『はぴeタイムR』にしてから電気代が上がり、元に戻したいと思っても不可能なのです。したがって、『はぴeタイムR』に切り替える時には、きちんと料金シュミレーションを行ってからにした方が良いです。

【2020年10月21日追記】でんきの給湯 エコキュートキャンペーン実施中


関西電力とミルクボーイのコラボTVCMが現在放映中ですが、インターネット上ではフルバージョンが公開されています。
エコキュートのお得さがぎっしり詰まった面白い漫才です。
電気温水器からエコキュートに変えるだけで電気代大幅ダウン、古いエコキュートからの買い替えも当時と比べて消費電力も昨日もまるで別物です。
是非チェックしてみてくださいね。

まとめ

今回は、関西電力が提供しているオール電化やエコキュート導入家庭にお得な料金プラン『はぴeタイム』と『はぴeタイムR』の違いについてご紹介してきました。以前から『はぴeタイム』を利用している方であれば、今回登場した『はぴeタイムR』への切り替えを考えている人も少なくないかもしれません。しかし、本稿でご紹介したように、それぞれの家庭の生活習慣の違いにより、料金プランの切り替えで逆に電気料金が高くなってしまう可能性があるということは覚えておきましょう。
現在、深夜料金が安いからという理由で、無理やり深夜時間帯に洗濯や掃除を行い、それがしんどいということであれば、切り替えするのも良いかもしれませんね!