エコキュートの足し湯(高温)と追い焚きの違い!保温や風呂自動まで徹底解説
エコキュートには、『足し湯』や『追い炊き』と呼ばれる機能があります。
足し湯とは、湯船に入った際に、湯船のお湯を上げることができる機能であり、追い炊きとは、お風呂を使った後、自動的にお湯を沸かしておくことができる機能です。
これらの機能は、以前は自分で行う必要があったものを自動で行ってくれるため、お湯に入る際の手間や、お湯の温度管理にも便利です。
エコキュートの機種によっては、機能の違いや使い方が異なるため、購入前にしっかり知っておくと良いポイントを解説します。
エコキュートの追い焚き機能
「エコキュートは追い炊きできない…」は間違い
エコキュートでよく誤解されがちな「エコキュートは追い炊きができない」。これは、エコキュートがヒートポンプ技術を利用してお湯を沸かし、貯湯タンクに貯め置くため、作り置きされたお湯を薄めて使うため、「追い炊き」はできないからです。
実際にはエコキュートには「足し湯」と「追い炊き」の機能があります。
ただし、エコキュートには機能によって3つのタイプがあり、すべてのタイプで追い炊きや足し湯ができるわけではありません。
追い炊きや足し湯ができるエコキュートは「フルオート」と呼ばれるタイプです。足し湯ができるエコキュートは「オート」と呼ばれるタイプになります。
その他のタイプは「給湯専用」と呼び、追い炊きや足し湯の機能はありません。
エコキュートは、給湯器の中でも最もエコなシステムの1つであり、近年注目を集めています。追い炊きや足し湯ができるフルオートタイプのエコキュートを導入することで、家庭でのお湯の使用もより便利で快適になります。
エコキュートの追い焚き機能の仕組みを徹底解説
引用:【図解】エコキュートとは? 仕組みやガスとの違いをわかりやすく解説 – EV DAYS | EVのある暮らしを始めよう
エコキュートの追い焚きは、タンクユニット中の配管を通すことでぬるくなったお湯を温め直す方法です。
「高温差し湯(足し湯)」と「追い焚き」は似た機能ですが、足し湯はタンク内の熱いお湯をそのまま浴槽に足すことで温め直すもの。
これだと風呂の湯量が増えるため、追い炊きより省エネではありません。
追い焚きと高温たし湯の違い
※タップで切り替わります。
- ぬるくなったお湯を再び熱くする機能。
- お湯を温め直すため、お風呂の湯量は変わらない。
- タンクユニット中の配管を通してぬるくなったお湯を温め直す。
- タンク内の熱いお湯をそのまま浴槽に足して温め直す機能。
- お風呂の湯量が増えるため、追い炊きより省エネではない。
- タンク内の熱いお湯をそのまま浴槽に足すため、温度差が大きくなる場合がある。
追い焚きしても浴槽のお湯とタンクのお湯は混ざらない
給湯器などの機能としてついている『追い炊き』は、お湯を沸かし直しをすることで、ぬるくなったお湯に熱いお湯を追加するのではなく、今あるお風呂のお湯を沸かし直しすることを指しています。
この意味から「エコキュートは追い炊きできない」と考える人がおり、実際にエコキュート導入の打ち合わせをする際などには、「追い炊きの際、タンクのお湯とお風呂のお湯が混ざるのではないか?」などと言った質問を受けることは多いです。
結論からご紹介しますが、エコキュートの追い炊き機能を利用してもタンクの湯とおふろの湯が混ざるようなことはありません。
確かに、冷めてしまった浴槽のお湯はタンク方向に一度戻ってしまいますので、混ざってしまうのでは…と気になるのも分かりますが、そんなことはないのです。
エコキュートの『追い炊き』では、タンク内の熱湯を使うのは間違いないのですが、もう少し具体的に言うと、タンクの熱湯の熱を熱交換器を利用して浴槽のお湯を温め直すという仕組みになっているのです。
そのため、浴槽にあったお湯をタンクにもう一度入れるのではありませんので、タンクの湯と混ざるようなことはなく、浴槽の湯を温め直すことができるのです。
追い焚きするとタンクの残り湯量表示が減るのはなぜ?
追い炊きをしてもタンク内の湯量は減りませんが、熱交換をすることでタンク内のお湯の温度が下がります。
エコキュートのモニターに表示される残り湯量は、適温になった場合に使用できるお湯の量を計算してます。
そのため、温度が下がることで使用可能なお湯の量が減ってしまい、モニターに表示される残り湯量も減ってしまうのです。
エコキュートの追い焚きを使う際の注意点
エコキュートの追い炊き機能を使うと、使用可能湯量が減ってしまうということがあります。
これは、追い炊き機能を使うと、熱交換している分の熱量が減ってしまいタンク内のお湯の温度が下がってしまうからです。具体的には、以下の点に注意してください。
- エコキュートのモニターに表示される湯量は、適温(設定した温度)にした場合に使用できるお湯の量を計算して表示している。
- 追い炊き機能は、タンク内の熱湯の熱を利用してぬるくなったお湯を温め直す仕組みである。
- タンク内のお湯は、量こそ減らないものの、熱交換している分の熱量が減ってしまい、タンク内のお湯の温度が下がってしまう。
- タンク内の湯量を確認する場合は、追い炊き前後で確認して、使用可能なお湯の量を考慮して判断する必要がある。
エコキュートはエアコンと同じく、ヒートポンプ技術を利用してお湯を沸かす給湯器であり、環境への負荷も軽減できるため、人気が高まっています。
ただし、追い炊き機能を使用する場合には、使用可能湯量が減ることに注意しましょう。
エコキュートの「足し湯」について
エコキュートには「足し湯」と「高温足し湯」がある
エコキュートには、「足し湯」や「高温足し湯」という機能が存在します。同じ足し湯なのですが、少し意味が違うのでそれぞれの意味をきちんと覚えておきましょう。
- 足し湯機能 ⇒ タンクの熱湯と水をまぜて適温のお湯を追加する
- 高温足し湯 ⇒ タンク内の熱湯をほとんど薄めず、60℃~80℃の高温状態で足し湯をする
上記のように、同じ足し湯だとしても微妙に意味が違うのです。
この違いを押さえておかなければ、間違った状況で間違った機能を利用してしまい、余計な光熱費が掛かってしまう…なんてことになりません。一般的に、温度は問題ないがお湯の量が足りない時に「足し湯」機能を利用する、お風呂がぬるくなってしまったから設定温度まで温めたい場合に「高温足し湯」を使うという感じです。
足し湯と保温の違いは?
エコキュートの保温という機能はいわゆる追い焚きのことです。「自動の追い焚き機能」と言い換えるとすんなり理解できるかと。
お湯が冷えてしまわないように、自動で追い焚きを継続してくれる機能が保温で、自らお湯を温めようとするときに使うのが追い焚きというというこですね。
なので足し湯と保温の違いは、足し湯と追い焚きの違いと全く一緒ということですね。
足し湯と追い炊きはどっちが得?
エコキュートの導入前であれば、ぬるくなったお風呂を温めるには、高温足し湯と追い炊きならどっちがいいのか?と気になっている人が多いでしょう。どちらもお風呂を再度温め直すことができる機能なのですが、「どうやって?」という部分が異なるのです。
- 追い炊き ⇒ ぬるくなった浴槽のお湯を循環させ温め直す。新たにお湯を追加しないので水道代はかからない
- 高温足し湯 ⇒ ぬるくなったお風呂の湯を少し減らして、そこに高温のお湯を追加して温め直します。つまり、水道代も多少かかります。
上記のように、最終目的は同じなのですが、やり方がかなり異なるのです。それではどちらがお得なのでしょうか?結論から言うと、お風呂の温め直しは『高温足し湯』の方がお得です。
追い炊きは、タンクのお湯の熱を熱交換器を使って間接的に温める手法となりますので、直接的に高温のお湯を追加する方が効率的なのです。
さらに、現在の日本では、水道代よりもお湯を沸かす料金の方が深夜料金利用のエコキュートであっても高くなってしまうため、一番お金をかけずにお風呂を温める方法は「高温足し湯」ということになります。
高温足し湯はお得だけどタンク内のお湯が減るので注意!
足し湯に限らず追い焚き機能ともに使いすぎるとお湯が出なくなる可能性があるので注意が必要です。
とくに高温足し湯はタンクの熱湯をそのまま使うため、追い焚きよりも湯量が早く減ってしまいます。
そのため、タンク内の残り湯量が少ないときは高温足し湯を使うとお湯切れを起こす可能性があるので、追い焚きにしたほうがいいです。
追い焚きと高温足し湯の使い分け方については、以下のようなポイントがあります。
- タンク内の残り湯量が少ないときは追い焚きを使う。
- 余裕があるときには高温足し湯を使う。
- タンクの残り湯量と温度に注意して使い分ける。
最終更新日:2024年12月11日
エコキュートで快適なバスタイムを楽しむ秘訣
追い焚き・足し湯・保温:エコキュートで快適なバスタイムを。
エコキュートは省エネと快適さを両立させる給湯器です。特に、追い焚き、足し湯、保温機能を上手に使えば、さらに快適なバスタイムが実現します。
- 追い焚き:ぬるくなったお湯を再加熱して温度を保ちます。
- 足し湯:お湯の量を増やしながら温度も適切に調節します。
- 保温:設定温度を保つことで、いつでも快適なお湯に浸かれます。
これらの機能を活用すれば、冬の寒い日も、家族が次々に入浴する日も、いつでも理想のお湯でリラックスできます。
風呂自動追い炊き:エコキュートのスマート操作
最新のエコキュートはスマートフォンと連携し、外出先からでもお風呂の準備が可能です。自動追い炊き機能を使えば、帰宅時間に合わせてお風呂が準備できます。
- スマホアプリで簡単操作:遠隔でお風呂の追い炊きが可能。
- 時間設定で自動準備:帰宅予定時間に合わせてお風呂が自動で準備されます。
- 節約効果も:無駄なエネルギー消費を抑えつつ、希望の時間にお湯を沸かせます。
この機能を利用することで、忙しい一日の終わりに、すぐに温かいお風呂に入ることができます。
エコキュートで実現するエコなバスタイム:追い焚きと足し湯の組み合わせ
エコキュートの追い焚きと足し湯を組み合わせることで、エネルギー効率の良いバスタイムが実現します。この組み合わせはエコで経済的な入浴方法としておすすめです。
- 追い焚きで温度維持:一度沸かしたお湯を再加熱し、エネルギー効率良く温度を保ちます。
- 足し湯で量調節:必要に応じてお湯を足しながら、節水にもつながります。
- 経済的なバスタイム:エネルギーと水の両方を節約しながら快適な入浴が可能です。
追い焚きと足し湯を賢く使い分けることで、環境に優しくお財布にも優しいバスタイムが実現します。