エコキュートのタンク容量について。実際に使える湯量をタンクサイズ別にご紹介します。
タンク容量が家族の使用量に合っていないと、お湯が足りなくなったり、無駄に電気代がかかったりするため、タンク容量はエコキュート選びの際、最も大切なポイントです。
例えば、「3~4人家族には370Lサイズがおすすめ。」といったように大体の目安が存在します。
このサイズなら、お風呂に入る、シャワーを使う、台所で洗い物をするなど、1日に必要なお湯をしっかりカバーできます。
だから、エコキュートを選ぶ時は、タンクのサイズをしっかりと確認し、家族の生活スタイルに合ったものを選びましょう。
エコキュート選びのポイント
まずは、実際に家庭に導入するエコキュートの機種選びをする際、ポイントとなる項目について簡単にご紹介しておきましょう。エコキュートは、電気でお湯を沸かす給湯器で、他の給湯システムと比較しても、大幅に給湯コスト削減が実現できると非常に高い人気を誇っています。しかし、人気の上昇に伴い、エコキュートの開発・販売に参入するメーカーが増えてきたことから、「どの機種にすれば良いのか?」ということに迷ってしまう方も増えているのです。
ここでは、エコキュート選びの際に注意しておきたい代表的なポイントをいくつかご紹介しますので、実際のエコキュート選びの際に参考にしてみてください。
機能面の違いについて
エコキュートは、選択するタイプによって、搭載されている機能がかなり違ってきます。基本的に、お湯の温め方やお風呂の便利機能の違いで、『フルオート』『オート』『給湯専用』の3つに分類されていますので、自分の求める給湯器の能力がどのタイプかを選択しなければいけません。それぞれの違いは以下のような感じです。
- フルオートタイプ
最も高機能なエコキュートがフルオートタイプです。このタイプは、お湯張り、保温、足し湯までをボタン1つで自動運転する非常に便利な機能がついています。ただし、高機能な分本体価格が割高になっていますので、導入コストが高くなるのがデメリットです。また、追い炊きやたし湯が必要ない場合でも設定を変えなければ自動で行われるため、余計な光熱費がかかりやすくなります。 - オートタイプ
オートタイプは、名称からフルオートと同じ機能を持っていると勘違いされがちなのですが、フルオートよりもワンランク下で機能が減ります。このタイプは、自動でお湯はりはするのですが、保温や足し湯を自動で行うことはできません。したがって、お湯の量が減ってきた…お湯の温度が下がってきた…などと言った場合には、自分で差し湯をするなどの調整が必要です。 - 給湯専用
最も便利機能が少ない一方で、導入コストを抑えられるのが給湯専用タイプです。このタイプは、お湯を作るのですが、お風呂にお湯を貯める場合など、自分で蛇口を開いて給湯することになります。機能面では、上の二つに大きく劣りますが、導入コストが割安になるため、こちらを選択する方も多いです。
各機能を含めた、補助金対象のエコキュートを安い順に表示しています。
タンク容量について
冒頭でご紹介したように、エコキュートは家庭に最適なタンク容量を持つものを選ばなければいけません。これは、エコキュートの給湯コスト削減効果が、電気代が安くなる深夜帯にまとめてお湯を沸かして、それをタンクに貯めておくという使い方になっているため得られているからです。例えば、タンクサイズが足らないものを選択して、頻繁に沸き増しが必要になる…といった使い方をしてしまえば、電気代が割高になる昼間にお湯を沸かすことになるため、給湯コスト削減効果が得られなくなってしまうのです。
したがって、エコキュート選びをするときには、家族構成やライフスタイルを考えて、普段の生活で1日にどの程度のお湯が必要になるのかをよく考えて貯湯タンクの容量を選択しなければならないとされているのです。メーカーなどが公表している推奨タンクサイズは、以下のようになっています。
- 1人(ワンルームマンション用):150~200L
- 2~3人家族:300L
- 3~4人家族:370L
- 4~5人家族:460L
- 5~7人の大家族:550L
エコキュートを選ぶ際には、上記のように家族構成などから最適なタンクサイズを選びましょう。ただし、家族全員がスポーツをするため、夏場は頻繁にシャワーを浴びる…といったライフスタイルであれば、家族構成だけを参考にしたのでは容量が足らないなんて場合も考えられます。したがって、家族構成に加えて、ライフスタイルなどから使用湯量を計算してみると失敗しないと思います。
なお、エコキュート選びを進める際には、上記の2つのポイント以外にも「エコキュートの設置場所」について検討しておく必要があります。設置場所に関しては、販売店の方に現地調査をしてもらい、どのタイプが良いのかアドバイスしてもらうのがオススメです。
タンクサイズと実際の使用湯量について
それでは本題に入り、メーカーなどが表記しているタンク容量と、実際に使用できる湯量の違いについてご紹介していきましょう。一般的にですが、エコキュートで良く選ばれるの『370L』『460L』『550L』の3パターンで、家族構成などによって必要な容量のサイズを選びます。
それでは、これらのタンク容量に対して、実際に使用できる湯量はどの程度なのでしょうか?以下で3つの代表的なタンクサイズについて、一般的な使用可能湯量をご紹介しておきます。
3人程度のご家庭にオススメ!370Lサイズ
370Lのエコキュートは、最もポピュラーなタンクサイズと言え、多くのご家庭で導入されるタンクサイズとなります。この370Lサイズでは、1日どれくらいの湯量が使えるかのでしょうか?一般的に言われている使用可能湯量の目安は『410L〜550L』となります。
使用湯量の詳細は以下のような感じです。
- 浴槽のお湯張り1回(200L)
- シャワー3〜5回(105L〜175L)
- 台所ほか(105L〜175L)
370Lサイズなのに、最大で500L以上も使えるのはなぜ?と考える方が多いかもしれませんね。
上述したように、エコキュートはタンクに決められた容量の『熱湯』を貯め置きするのですが、実際にお湯を供給する際には、水を混ぜて設定された温度で給湯を行います。したがって、貯湯タンク上限よりも多くのお湯を使用することが可能になるのです。使用可能湯量に幅があるのもこれが理由で、給湯する際の設定温度が高ければ使用可能湯量は減りますし、外気温によって水の温度が変わりますので、季節によって使用可能湯量に誤差が出るのです。
エコキュートの購入価格としては、タンクサイズが小さい分、下で紹介するサイズよりは安くなります。メーカーや製品によっても上下しますが、一般的にこのサイズのエコキュートは20~25万円程度が本体価格相場となります。
補助金対象で370Lのエコキュート商品は以下から
4〜5人のご家庭にオススメ!460Lサイズ
次は4〜5人家族にオススメとされている460Lサイズのエコキュートについてです。このサイズのエコキュートについては「480L〜690L」のお湯が使用可能とされています。
- 浴槽のお湯張り1回(200L)
- シャワー3〜5回(140L〜245L)
- 台所ほか(145L〜245L)
370Lサイズと比較するとかなり使用可能湯量が増えるイメージです。本体価格としては、370Lサイズのエコキュートに3万円前後上乗せで購入できますので、「少し湯量に不安が」といった方であれば460Lサイズを選んでおくのがオススメです。
タンクサイズがギリギリといった場合、来客などがあった際には湯切れしてしまう可能性が高くなりますし、使い方次第で頻繁に沸き増しが必要になり、余計な運用コストがかかってしまうリスクがあるからです。
激安革命で460Lサイズのおすすめエコキュートはこちらから
最終更新日:2024年12月14日
6〜8人のご家庭にオススメ!550Lサイズ
最後は、大家族向けの550Lサイズのエコキュートについてです。このタイプを選択しておけば、一日に『550L〜760L』程度のお湯が使える計算になります。
- 浴槽のお湯張り1回(200L)
- シャワー3〜5回(175L〜280L)
- 台所ほか(175L〜280L)
このサイズになると、かなりの使用可能湯量になりますので、大家族や来客が多いというご家庭でも安心です。
まとめ
今回は、エコキュートのタンク容量について。実際に使える湯量をタンクサイズ別にご紹介してきました。いかがでしたか?
エコキュートは、さまざまなタンク容量サイズが用意されており、家族構成やライフスタイルなどから最適なタンク容量サイズを選択しなければならないのです。この記事でもご紹介したように、エコキュートは貯湯式の給湯システムになっていることから、電力会社が用意している深夜帯の電気代が格安になる料金プランを活用することで、給湯コスト削減を実現できるのです。この料金プランに関しては、深夜帯が安い代わりに、昼間の電気代が割高になってしまうという特徴があるため、サイズが合わないエコキュートを選んでしまい、頻繁な沸き増しが必要…なんて運用方法になると、エコキュートの良さが生かせなくなってしまうのです。
したがって、エコキュートの機種選びをする際に、タンク容量で迷った時には、念のため1ランク上のサイズを選択しておくのがオススメです。1ランクのサイズの違いであれば、本体価格が3万円前後しか違わないので、購入してみたところ「全然容量が足らない…」なんてことになるよりは絶対にお得になると思いますよ。
メーカーなどでは、家族構成から推奨タンクサイズを決めているのですが、ご家庭によってライフスタイルがかなり違うため、家族構成だけでサイズを選ぶのはあまりオススメできません。